優勝チームはレジェンドチームと対戦!4人制サッカー全国大会「4v4 JAPAN CUP 2024 RESPECT YOU, au」の頂点が決定
本田圭佑氏が発起人となって育成年代向けに開発された4人制サッカー「4v4(フォーブイフォー)」の全国大会のJAPAN CUPファイナル「4v4 JAPAN CUP 2024 RESPECT YOU, au」が12月26日、千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催された。
当日はトーナメントを勝ち上がってきたU10、U12の合計4チームがそれぞれの年代の頂点を掴むために真剣勝負。そして見事に優勝をおさめた2チームは、なんとサッカー界のレジェンド・三浦知良選手や本田圭佑氏をはじめとする日本サッカー界を代表する9名の選手と対戦。さらにレジェンド選手が二手に分かれた4v4形式のレジェンドマッチも実現し、会場に集まった多くのファンを大きく沸かせた。
また会場内のauブースでは、AIによるシュートフォーム分析「AI Penalty Challenge with Google Pixel」や「Google Pixel タッチ&トライ」、「フォトスポット」「Pontaゲーム」などのコーナーも用意され、多くの来場者で賑わった。
AIによるシュートフォーム分析「AI Penalty Challenge with Google Pixel」
Google Pixelで撮影した参加者のシュートフォームを、Vertex AI AutoML Visionにより「パワー」「精度」「フォーム」の観点で分析して採点。さらに、三笘選手のシュートフォームや過去の発言を基にGoogleの生成AIモデル Geminiにより三笘選手のプレーに近づくためのアドバイスを提供。体験後には、画像生成AIモデルImagen2によって生成されたエフェクトが加工された参加者のシュート画像と採点結果を記載した三苫選手デザイン入り“#TeamPixel カード”がプレゼントされた。
4v4の基本ルール(オフィシャル資料からの抜粋)
■10分一本勝負
試合は10分1本勝負。攻守が激しく入れ替わる4v4ならではのルールを攻略して勝利をつかめ。
■攻めるゴールキーパー
シュートはハーフウェイラインを越えてからしか打たれないため、GKも攻撃に参加することができる。4人目のフィールドプレーヤーとしてキーパーが攻撃に加わるタイミング・戦略が勝利の鍵を握る。
■ショットクロック20秒
20秒のショットクロックが試合の展開を劇的に決める。より攻撃的な新しいサッカーを体験しよう。
■得点は2点OR3点
4v4ではペナルティーエリアの外側からのシュートが2点、内側からのシュートが3点となっている。点差次第では一発逆転が狙える。最後まで諦めず1点でも多くゴールを狙え。
■ドリブルイン
4v4ではコート外にボールが出たあと、ドリブルインで試合を再開することができる。交代のタイミングなど相手の隙をついて試合の流れを引き寄せろ。一瞬の油断も許されない。
■監督・コーチ禁止
4v4ではベンチメンバー2名以外の関係者はピッチに入ることができない。つまり選手たちが中心になって交代やタイムアウトを要求したり、自分たちで戦術を考えて自主的に解決する必要がある。
U10
優勝 GAMER(愛知県)
準優勝 SEASONS(東京都)
U12
優勝 バルサ奈良(奈良県)
準優勝 LIV FOOTBALL CLUB U-12(北海道)
この日、解説を務めた槙野智章氏は各優勝チームにTシャツを贈呈しながら「このあとレジェンドたちと試合するけど、怪我させないようになんて気は使わなくていいから真剣にぶつかって」と選手たちにアドバイスを贈った。
日本サッカー界を代表するレジェンドたちが登場し、U10とU12の優勝チームと対決。
<レジェンドチーム>
三浦知良選手、内田篤人選手、乾貴士選手、細貝萌選手、原口元気選手、宇佐美貴史選手、昌子源選手、青山敏弘選手、本田圭佑選手
相手が子どもだろうと、容赦ないボールさばきを見せる三浦知良選手。
サッカー界のレジェンド・三浦知良選手は「今回優勝したチームの選手たちがJリーグに入るまで現役でいます!」と宣言。
オープニングや試合の合間にDJやドラム演奏、ダンスパフォーマンスなどで会場を沸かせてくれたキッズアクターのみなさん。試合時間は10分しかないが、このようなパフォーマーが観客のボルテージを上げてくれるのが4v4の醍醐味でもある。
すべてのプログラムが終了し、会場の観客に向けてメッセージを送る本田圭佑氏。
<本田圭佑氏のメッセージ>
今日のイベントは色々と工夫がされてます。
今までサッカーを見に行った時と何か違うところがあったと気づいてますか?
サッカーをプレイしてる時に音楽が流れてたね。どうでしたか?
それはサッカー界ではいわゆるありえない、これまでそういうことをやってるクラブとかサッカー界っていうのはありません。で、今日やってみたかったんです。
というのも、もっとサッカー界が盛り上がるためには、サッカー大好きな人だけじゃなく、サッカーを観に行ったことない人までこういう場所に足を運んでサッカーに触れてほしいなと。
男性のサッカー好きだけじゃなく、女性も、サッカーに興味がない子供も観に来てほしいなと思って、そういう工夫をしました。
試合も10分なんで、すぐ終わるでしょう。僕もプレイしてきて言うのもなんですけど長いですよね。90分がすごい長い。ロスタイムも、たまに10分超えるでしょ。だから試合も10分にしてるわけです。その代わり、めちゃくちゃ激しい。
僕も今日ちゃんと練習してきたつもりだったんですけど、想像以上に切り替えが激しくて、カズさんのカズダンスも阻みましたし、僕も何回も戻ってちょっとトレーニングの強度を超えてきたんで、もっとトレーニングしないといけないなという風に思いました。
そんな4v4を子供たちがしっかり練習してプレイすれば、今年はですね、サッカー協会からも公式に後援をいただきました。これはですね、4v4はサッカーに繋げていける大会になりたいなということなんです。
U10をメインに作った大会で、今年はU12も挑戦しました。
ブラジルで活躍してる選手は、子供の頃にフットサルをしてる選手も多いです。 このルールでしか身につけられないような、いわゆるスキルをぜひ学んでほしいと思っています。監督がいないから自分たちで考える。ゴールを取ってもすぐに切り替える。ゴールを取られてもすぐに攻める。ゴールキーパーも上がる。
将来これをサッカーに活かせる時が来ると信じていますので、ぜひまずはトライしてほしいです。
勝たなくてもポイントで今日表彰されてたチームもありましたけど、ポイント取っても全国大会に出れます。いろんな人にチャンスを、いろんな子供にチャンスを与えたいと、そう思って作った大会です。
僕は発起人ではあるんですが、僕が今後この場に来なくても、この大会が盛り上がり続けるということを本当に祈ってます。
そうなった時には、ワールドカップで優勝する日本代表がもしかしたら観られるかもしれない。その時は僕が美味しく日本代表の監督をやらせてもらうかもしれないですけど、ここの子たちを僕が指揮する時が来るかもしれない。
今、解説の方にはこの間引退した槙野もいますけど、彼も日本代表の監督を狙ってるらしいんで、僕も指導レベルを上げて皆さんの前にまた違う形で、選手としてじゃなくて監督として帰ってきたいなと思ってますので、ぜひ4v4、そして日本のサッカー界、これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
1993年のJリーグ開幕から、瞬く間に日本中を熱狂の渦に巻き込んだサッカー。今回の「4v4 JAPAN CUP 2024 RESPECT YOU, au」を観ていて、記者の先輩の息子さんのことを思い出した。小学生の時からクラブチームで熱心に練習してきた彼は、もともと小柄だったこともあり、怪我に泣かされてサッカーを断念したのだった。本田氏の言うように、90分は長い。体がまだ出来上がっていない子どもたちは、10分という短い限られた時間の中で真剣に勝負する4v4で体作りと感覚を養い、それをサッカーに繋げていけばいいと言う考え方には大賛成だ。惜しくもレジェンドチームからは1点も奪うことはできなかったが、決勝まで勝ち進んだチームの子供たちの技術には驚かされた。これから10年もしないうちに、この中から本当にサッカー日本代表が誕生するのではなかろうか。