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藤原竜也、土屋太鳳ら出演で、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd『マクベス』の上演が決定 演出・上演台本・魔女役は吉田鋼太郎

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彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd『マクベス』

2025年5月、彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.2『マクベス』が上演されることが決定した。この度、全キャストとチケット情報が発表となった。

吉田鋼太郎が芸術監督を務め2024年5月にスタートした“彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd”、注目の二作目『マクベス』が上演されることとなった。

「台詞の美しさを堪能できる演出」と話題となった一作目『ハムレット』に続き、四大悲劇の中でも人気が高い本作。主演を務めるのは、藤原竜也。10代の頃からシェイクスピアの言葉の魅力を全身で感じてきた藤原がついに、後世の芸術作品にも大きな影響を与えた『マクベス』のタイトルロールを演じる。その妻・マクベス夫人役は、シェイクスピア作品初挑戦となる土屋太鳳。"悪女”と呼ばれるこの役にどう挑むのか。さらにマクベスの友人バンクォー役に河内大和、妻子を殺されマクベスに復讐心を燃やすマクダフ役に廣瀬友祐、ダンカンの息子で後に王となるマルカム役に井上祐貴、スコットランド王ダンカン役にたかお鷹。そして演出と上演台本を務める吉田鋼太郎も三人の魔女の一人として出演する。

(上段左から)藤原竜也、土屋太鳳、吉田鋼太郎(下段左から)河内大和、廣瀬友祐、井上祐貴、たかお鷹

俳優として数々のシェイクスピア作品を経験してきた吉田鋼太郎が、“どんな人にも楽しんでほしい”という想いをこめて贈る新シリーズ。シェイクスピア作品が伝える人間の普遍性とその新たな魅力を広く届けることを目指し、第二弾となる『マクベス』にも魅力的な出演者が集結した。その化学反応に期待が高まる。

彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndとは、1998年のスタート以来、芸術監督蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。シェイクスピアの全37作品を上演することを目指した本シリーズは、2017年から芸術監督を吉田鋼太郎に引き継ぎ、2021年5月の第37弾『終わりよければすべてよし』をもって完結。20年に上演中止となった第36弾『ジョン王』も改めて上演が決まり23年2月に真のラストを迎えた。 シリーズ完結間近でこの世を去った蜷川幸雄から芸術監督を託された吉田鋼太郎に遺された5作は、日本ではほとんど上演されない演目ばかり。しかしその戯曲を、丁寧に読み込み大胆な解釈と繊細な演出で見事に観客を喜ばせた吉田に、新たなシリーズを望む声が多く寄せられた。

手前:吉田鋼太郎、奥:柿澤勇人

そして、24年5月、柿澤勇人主演の『ハムレット』を皮切りに吉田鋼太郎による彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndがスタート。Vol.1 『ハムレット』では、シンプルなセットで俳優の芝居を引き立たせ、「シェイクスピアの言葉」の力を前面に出す異色の演出で大きな注目を集め、ただならぬ熱量で観客を魅了した。満を持してハムレット役に挑んだ柿澤勇人は、第32回読売演劇大賞中間選考会で男優賞にノミネートされるなど、“無二の適役”とも評された。25年5月の藤原竜也主演『マクベス』の後には、26年に『リア王』の上演を控えている。

なお、本公演の埼玉公演は2025年5月8日(木)~25日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演、その後宮城、愛知、広島、福岡、大阪公演あり。

【ストーリー】
マクベス(藤原竜也) と バンクォー(河内大和) は荒野で三人の 魔女(吉田鋼太郎ほか) と出会い、魔女たちはマクベスがコーダーの領主となり、国王となることと、バンクォーの子孫が王となることを予言する。夫からの手紙で予言について知った マクベス夫人(土屋太鳳) は、野望を遂げさせようと決意。マクベスは ダンカン王(たかお鷹) を暗殺し、王座を手にするが、すぐさま良心の呵責に苛まれていく。不吉な予言に不安と怒りに駆られ、マクベスはさらに残忍な行為を重ね、気丈だったはずのマクベス夫人は罪悪感と血の幻影に悶え苦しみ錯乱状態に陥っていく。マクベスへの復讐をたぎらせる マクダフ(廣瀬友祐) と マルカム(井上祐貴) の軍勢が攻め入り、荒唐無稽な予言は現実のものとなっていく——。
吉田鋼太郎(演出・上演台本/魔女役) コメント

オープニングの『ハムレット』に続き第二弾は『マクベス』。四大悲劇と呼ばれている作品のひとつです。大作であり難物です。ハムレットは人間の心理、行動、更には運命にまで言及した壮大な物語ではあるものの王家というひとつの家庭が舞台になっています。言ってみればどの家庭にも起こり得る悲劇と言ってもいいかもしれない。そしてそのストーリーは勿論フィクションでありながら限りなくノンフィクションの様相を呈している。従ってハムレットの心情を注意深く見落としがないように追っていけば芝居が立ち上がり始めます。
で、『マクベス』。難物なのです。言い換えれば演出の手腕が問われる芝居です。冒頭いきなり三人の魔女が登場します。いきなり三人の魔女! これだけ聞けば確かにワクワクする芝居なのかも知れない。マクベスはこの魔女達の予言を信じ込んでやがて主君の暗殺を企て王位に昇りつめます。この世に存在するはずのないモノの言葉に踊らされて無差別殺人に手を染めていく。この荒唐無稽な物語にどうリアリティを持たせればいいのか。いっそミュージカルにしてしまえば潔いのではないか。 いやいやそれでは今まで悪戦苦闘してシェイクスピアに立ち向かってきた甲斐がない。そうだ藤原竜也になんとかしてもらおう、あいつなら答えをくれるかもしれない。いやいや、そんな弱腰で稽古場に行く訳にはいかない。まだまだ暗中模索の稽古開始4ヶ月前です。ひとつだけ、藤原くんと土屋太鳳さん。2人の美しい俳優が悲劇の夫婦として舞台に立っている姿を拝見できる事、その景色が今のモチベーションの源です。どうぞお楽しみに!

出演者コメント

■藤原竜也(マクベス役)
鋼太郎さんの新しいシェイクスピア・シリーズで、また新たに挑戦できることを大変嬉しく思っています。欲望に翻弄され悪事を働き、やがて後悔と罪悪感に苛まれ挙句の果てに朽ちていく、そんなマクベスの人生を全身全霊で演じたいと思います。鋼太郎さんはじめ、キャスト・スタッフの皆さんとお客様の心に残る『マクベス』を作っていけるよう毎日の試行錯誤も楽しみながら稽古に励みたいと思いますので、皆さんも楽しみに待っていてください。

■土屋太鳳(マクベス夫人役)
『マクベス』…まさかこの言葉を、出演作としてお伝えする日が来るとは。そして、まさかあの場所に、あの方々と、自分が立つことになるとは。ですが、「夢が叶う」という言葉を使うには、『マクベス』という存在はあまりにも大きく、厳しいことも知っています。険しい山のようでもあり深い海のようでもあり、どの道をどう歩けば役に辿り着けるのか見当もつきません。ただただシェイクスピアに導かれ、ひたすら歩みたいと思います。

■河内大和(バンクォー役)
彩の国シェイクスピア・シリーズの新シリーズに出演させていただけること、本当に嬉しくて心燃えています。吉田鋼太郎さんのシェイクスピアは、人間そのものを描き出す皮膚感覚、肚の底から生み出される言葉の臨場感が凄くて、予定されていない何かが起こりそうなヒリヒリとワクワクが詰まっています。そこにどうしっかり存在し、更にはみ出そうと挑戦できるのか、本当に恐いですがそれも楽しんで頑張ります!

■廣瀬友祐(マクダフ役)
彩の国シェイクスピア・シリーズに初めて参加させていただきます。廣瀬友祐と申します。このご縁をずっと願いながら役者をつづけていました。尊敬する役者の方々とご一緒できること、心から嬉しく思っています。体当たりで挑み、努めます。宜しくお願い致します。

■井上祐貴(マルカム役)
観客の一人としてこれまで何度も観劇していたシェイクスピア作品に、今回参加できる事が嬉しいです。お話を頂いてから過去に上演された『マクベス』の映像を見返し、背筋がとてつもなく伸びています。自分にしか出来ないマルカムを追求して、全身全霊で挑んで参りますので、よろしくお願いします。

■たかお鷹(ダンカン役)
このところしばらくシェイクスピアはやっていない。
最後にやったのは9年前の蜷川幸雄さん演出の『ハムレット』です。
僕の役はポローニアス、ハムレット役は今回マクベスを演じる藤原竜也君だった。
本当に随分と時間が経ったものだ。僕も後期高齢者になってしまった。
シェイクスピア劇は大変なエネルギーを必要とします。
若者達に負けないよう今から身体を鍛えています。

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