【ゾッ】ガラガラの新幹線車内で男性グループに話しかけられた結果 → 予想だにしない展開に震えた…
具体的な時期や場所は言えないが、ガラガラの新幹線(自由席)に乗っていたら別の車両から来た男性4〜5人組(30〜40代のグループ)がチラチラとこちらを見てきた。誰も座っていないのに何故かこちらをチラチラと見てくる。
ほぼ座り放題なのだからそれぞれ好きな場所に座ればいいし、なんならあと20分ほどで終着駅に到着する。早く座ればいいのに、連中は車両内をウロウロしてばかりで全然座ろうとしない。一体何がしたいのだろう、と思っていたら……
「すみません……」とグループの中の1人が話しかけてきた。
・衝撃
話しかけられた直後、光の速さで直後の展開を予想した。もしかしたらロケットニュースの熱心な読者かもしれない……となると「いつも読んでいます!」的なパターンがあり得る。それならメチャメチャ嬉しい!
しかし、全然そんな顔ではない! 超真顔、真剣そのものである。ちょっと怖いレベル。ひょっとして座ってはいけない席に座ってしまったのだろうか。だとしたらすみません。いや、内容は全く予想外のものだった。
「私、こういう者ですが……」
刑事ドラマでおなじみのアレである。胸ポケットから警察手帳を出して「私、こういう者ですが……」と名乗る男。片耳にはインカム(無線機)らしきものを付けている。雰囲気的に “本物” っぽい。むしろ嘘だとしても続きが気になる。
刑事を名乗る方曰く……ついさっきまで私の前に凶悪犯が座っていたという。おいおい待ってくれマジかよ。
どうやら手前の駅で下車したらしく「前に座っていた方の特徴と行動を覚えている範囲で教えてください」とのこと。
・マジかよ
実を言うと、少し前まで自由席はほぼ満席だった。私は唯一空いていた席に座っただけ。
その “唯一空いていた席” とは、前に座っていた方(凶悪犯と思われる方)がリクライニングを最大限に倒している「最も人気がない席」だった。
新幹線は座席幅が広く、前の方がリクライニングを倒しても別に気にならなかったが……「唯一空いていたこと」「MAXまで倒していたこと」が印象的だったので、前の方の顔もよく覚えていたのである。
その後、覚えている範囲で刑事の方に前に座っていた方の見た目の特徴を伝えると、刑事さんは無線機でグループに情報を共有。新幹線内での態度や行動までは答えられなかったが、終着駅に到着するギリギリまで捜査協力をしたのだった。
・スマホでニュースを確認
新幹線からおりてスマホでニュースを確認すると、速報で国内版のトップページに犯人の写真……前に座っていた方が写っていた。おいおいマジだったのかよ!
ニュースによると「犯人は逮捕されたものの凶器がまだ見つかっていない」とのこと。どうやら新幹線車内に凶器があるかも(捨てられているかも)ということで捜査をしていたようだ。
とは言え「自由席なのについさっきまで犯人が座っていた場所を特定できること」「時間通りに運行している新幹線車内の現場にすぐ来れる」という警察の能力の高さに衝撃を受けたのは言うまでもない。
いずれにせよ、凶器を持っている犯人が目の前にいたと思うとゾッとする。「人間は生きているうちに十数回は凶悪犯とすれ違う」と聞いたことがあるが、意外と本当なのかも。注意力を高めて生活すべき……かもしれない。現場からは以上です。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.