気さくなママの人柄に人が集う家庭的喫茶店【珈琲倶楽部あすか】名物はアイス大盛のソーダフロートとやさしさあふれるアボカドジュース
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自宅や勤務先以外に、ひとりで立ち寄ることができてくつろげる空間があると、暮らしが充実したり、おだやかな時間を過ごせたりしますよね。
富山市の南郊の住宅街、若竹町の路地の奥を入ったところに、ひっそりと隠れるような佇まいながら常連客に愛される喫茶店がありました。
店の名前は「珈琲倶楽部あすか」。
住宅団地の中、複数のテナントが集まる若竹ショッピングセンターの奥にある店で、知らないと通りすぎてしまいそうですが、この地で営業を始めて15年。常連客がそれぞれの時間をゆったりと過ごすべく、足しげく店を訪れます。
アイス山盛りが名物のメロンソーダフロート
カウンターとソファ席、オーソドックスな喫茶店の佇まいにどことなく懐かしい雰囲気が残ります。
夏の暑い日に訪れたので、メロンソーダフロートを注文してみると…
バニラアイスの塊が、氷山のようにどかんと山盛り!
決して特別なわけではなく、「あすか」のソーダフロートはいつ誰が頼んでもこんな山盛りなんだそう。
メロンソーダも、既製品ではありません。
氷を入れたグラスにシロップを入れ、炭酸を注ぎ、マドラーで丁寧にステアして1杯1杯作ります。まるでバーテンダーがカクテルを作っているかのようです。
注文した品が届くまでの間に、厨房内で繰り広げられる見事な手さばきを眺めるのも楽しみのひとつだという人もいるでしょう。
こうした時間がおいしさを引き立ててくれ、喫茶店の軽食やドリンクを特別で贅沢な体験にしてくれます。
お客さんの体調を思って生まれた「アボカドジュース」
コーヒーや紅茶など定番のラインナップの中に、メニュー表の中にちょっと珍しいものを見つけました。
「アボカドジュース」。
フルーツやほかの野菜と合わせてミックスジュースの材料の1つや、サラダやサンドウィッチなどに使用されるイメージですが、アボカドだけのフレッシュジュースってありそうであまり見かけません。
実は「あすか」のメニューにアボカドジュースができたのは、ある常連客からのお願いがきっかけだたんだそう。
「ある時、病気になって、うまく食事をとることができなかったお客さんがいてね。栄養価の高いアボカドで何か作ってほしいとリクエストされたの」
教えてくれたのは、店主の西嶌さん。
アボカドをまるごと1つ使って、飲みやすいようにとミルクとミキサーにかけて作ったのがこのアボカドジュースだったそう。やさしい甘みで口当たりはまろやか。おなかにもたまりやすく、ほかの常連客からの評判も高い人気のジュースです。
ママの人柄に人が集う、憩いの場所
そんなアボカドジュースのエピソードからもわかる通り、気さくで、明るくやさしい人柄がにじむ西嶌さん。
ママのファンになって、長年店に通う方も多いのだそう。「あすか」を始める以前に西嶌さんが勤めていた店からずっと通い続ける、ファン歴40年の常連客もいるんだとか。
カウンターの奥にはたくさんのコーヒーチケットも見えました。地域の常連客に愛されているのが伝わる喫茶店です。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2024年7月24日放送
記事編集:nan-nan編集部
【珈琲倶楽部あすか】
住所 富山県富山市若竹町2丁目126
営業時間 9:00~17:30