札幌近郊の“日帰り温泉”＆“絶品グルメ”500円で丸一日楽しめるワザも！
春までもう少し…だけど、まだちょっと寒い北海道。今こそ楽しめる、札幌近郊ポカポカ日帰り温泉と絶品あったかグルメを紹介します。とっておきの日帰り温泉を教えてくれるのは、全国でたった5人、北海道ではただ1人の温泉ソムリエ師範、さとう努さんです。
全国1000ヶ所以上の温泉に入浴してきた温泉の達人、さとうさんとまず向かったのは、札幌から車で約50分の南幌町。
アクセスの良さやのどかな風景、子育て世代への手厚い助成なども話題となり、今、移住者が増え続けています。
地元の住民憩いの温泉施設が「寛ぎの宿 なんぽろ温泉 ハート＆ハート」。
真新しいフロントロビーに清潔でくつろげる無料の休憩所が2つ。廊下もあたたかな床暖房。ぬくもりのあるキッズスペースと、すみずみまで気配りが届く施設は1月17日にリニューアルオープンしたばかりです。
源泉かけ流しの天然温泉に、霧のようにやさしい水流がクセになるナノバブルシャワーヘッドも完備しているんです。
新生「なんぽろ温泉」で師範がおすすめする露天風呂が…。
南幌の大空の下、まるで舞台の花道のような作り。ぐるりと雪に囲まれた雪見風呂を楽しむことができます。
もちろん、露天風呂も1月にリニューアルしたばかり。
泉質はナトリウム-塩化物温泉で塩の成分が多い泉質ですが、塩分濃度が他の温泉と比べて高いんです。
さとう師範は「この地域はかつて海だったという証」と話します。
北海道は太古の昔、ひとつの島ではなく大陸の一部や海に浮かぶ島々として、広大な距離に散らばっていました。それらが数千万年もの間に地殻変動や火山活動、気候変動などを経て現在の北海道を形成するのですが、その間に地中深くに閉じ込められた海水が地下水と混ざり合うなどし、温泉として現代に湧いているんです。
ナトリウム-塩化物温泉は主要成分が皮膚に付着して毛穴をふさぎ、肌をコーティングしてくれるので、お風呂上がりのポカポカが持続、冷え性などに良いとされています。
そして、お風呂上がりのお食事におすすめなのが「レストラン味心」。道産食材を使った料理など豊富なメニューが人気です。
名物として長く愛されているのが「キャベツ天丼 1400円」。南幌町の特産品、キャベツを天ぷらにしてどんぶりご飯にこれでもかと積み上げられています！
シャキシャキした部分とやわらかい部分の食感のコントラストがいい感じ！キャベツの甘さもしっかり感じます。
キャベツのキムチをのせた「なんぽろキャベツキムチラーメン 850円」。
キムチがすごくシャキシャキしていて、甘みもありますが、辛さが最高！お風呂上りでポカポカの体が、あったかグルメでさらにあたたまります。
なんぽろ温泉ハート＆ハート
住所：南幌町南9線西15
日帰り入浴：午前10時～午後10時
入浴料：中学生以上 750円 小学生 300円 未就学児 無料
※退館しない限り再入浴可
続いて向かったのは、札幌から高速で約1時間の栗山町。
国道でも1時間20分ほどで行けるこの町で、師範がおすすめする日帰り温泉は「くりやま温泉 ホテルパラダイスヒルズ」。
ホテルフロントを兼ねた受付の前には、昼はカフェ、夜はバーになるおしゃれなスペースが。
栗山町の特産品や地元酒蔵の銘酒が買えるお土産コーナーなど、栗山町民自慢の温泉施設として長く愛されてきました。
温泉ソムリエ師範のさとうさんがおすすめするのが、お風呂を覆いつくすほど大きな木造の屋根がかかった露天風呂。
実はこの屋根こそが、この時期にしか見られない冬ならではの魅力を演出してくれるんです。
屋根から落ちた雪が積み重なり、まるで雪の洞窟のような、かまくらの中で温泉に入っているような景色になるんですよ。
まさに北海道の冬を満喫できる露天風呂ですね！
泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉。源泉の温度が17度くらいなので、加温しています。
源泉の温度が25度未満の温泉は冷鉱泉と呼ばれますが、こちらには温泉成分のナトリウムイオンと塩化物イオンがたっぷり入っていて、加温すれば「熱の湯」と呼ばれる塩化物泉の本領を発揮。湯上がり後もポカポカが続く保温保湿効果に優れた天然温泉なんです。
くりやま温泉には、他にも驚くような魅力がいっぱい。
館内着に着替えて向かった先には、なんとホテルの中に神社！
栗山町にある栗山天満宮の神様をお祀りする神殿。学問の神様として有名な菅原道真公をご祭神とするお社です。
フロントで栗山天満宮のおみくじを引くこともできるんですよ。
温泉で受験勉強の疲れを癒し、合格祈願もできちゃう日帰り温泉なんて驚きです！
驚きはまだまだたくさん！
ボルダリングにボールプール、滑り台、トランポリンまである広々としたキッズコーナーに、ズラリと並んだハンモックコーナーでゆらゆら。
さらに奥には卓球台にダーツまで。麻雀、カラオケインターネットに漫画コーナー、仮眠用のベッドまであります。
極めつきは、なんと劇場！
毎年、秋の2ヶ月間、人気の大衆演劇が見られるんですよ。
グルメも驚き。お食事処では大相撲・伊勢ケ浜部屋公認のちゃんこ鍋が食べられちゃうんです。
伊勢ケ浜親方で第63代横綱旭富士の化粧まわしが飾られたお店で、伊勢ケ浜部屋のレシピで作る本場のちゃんこ鍋です。
鶏だししょう油ベースのスープに、ニラ、ゴボウなど9種の野菜。高タンパクの鶏肉がのった具だくさんの本場ちゃんこ鍋です。
やさいしいながらもこの力強い味わい。しかもしっかりと味がしみています。これは強くなりそう！
最後にとっておきの驚きをもうひとつ。
実は入館料の700円払えば一日中、何度でもお風呂に入れるんですが、朝風呂時間に入れば、たった500円ですむんです！
午前6時～午後8時に入れば、中学生以上500円、小学生350円で深夜0時閉店までいられますよ。
くりやま温泉 ホテルパラダイスヒルズ
綬所：栗山町湯地91
日帰り入浴：午前8時～深夜0時（※露天風呂は午前10時～）
入浴料：中学生以上 700円 小学生 400円
3歳～未就学児 200円 2歳以下 無料
あったか日帰り温泉で残りわずかな冬も楽しみましょう。
みんテレ2月12日OAのものです。
（上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください）