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ジュンコのおかあちゃん登場! 大地真央さん

TBSラジオ

ファッションデザイナー:コシノジュンコが、それぞれのジャンルのトップランナーをゲストに迎え、人と人の繋がりや、出会いと共感を発見する番組。

大地真央さん
元宝塚歌劇団月組のトップスター。中学卒業の後1971年、宝塚音楽学校に入学し、1973年に59期生として入団。男役スターとして早くから注目され、1985年9月1日に退団してからは女優として、『風と共に去りぬ』のスカーレット役、『マイ・フェア・レディ』のイライザ役など、ミュージカルや舞台を中心に活躍しています。映画「ゴッドマザー~コシノ・アヤコの生涯」では、主人公の小篠綾子さん役を演じました。

JK:先日も家の会、うちの母の「ユウの会」で本当にありがとうございました。

大地:娘3人とお母ちゃん役の4人でおじゃまさせていただきました! ずっと続いているっていうのが素晴らしいですよね。

JK:みんな喜んでました! 何年だっけ、結構長いですね。亡くなる前からやってたんです。私も招待されて行ってたんだけど、それがずーっと引き続いているんです。大阪だとああいうの好きなんですよ、誰かをダシにして集まるっていうのが。

出水:今回意外だったのが、大地さん映画は初主演でらっしゃるんですね。

大地:舞台とかドラマとかはあれですけど、映画では今回初めてなんです。主演をさせていただいたのが小篠綾子さんで本当に良かったなって! でも図々しく、14~15歳から92歳までやらせていただいて(^^;)

JK:女学生にもなれますよ、簡単に。

大地:いやいやいや、そんなもう! ウィッグもいくつも使って、でも限りがあるので1つのものをちょっとアレンジしたりとか、メイクとか時代に合わせて変化して。お洋服も後半は綾子さんのお洋服を。

JK:あれ私の洋服なんですよ。私の洋服が一番似合うと言ってたから、あげてたの。それがずっと残ってるでしょ、本当に活かされましたよ。お母ちゃん喜んでるわ!

大地:そうなんですか!もう何着も着させていただいて・・・ご本人様が着用されたやつをちょっとサイズを変えてくださって、それだけでもパワーをいただけたような気持ちになりましたね。

出水:役作りという意味では、今回はどんなことを?

大地:まず資料としていろんなご本を読ませていただいたり、あとはミシン! 足踏みミシンにタイミングを合わせるっていう・・・今回はご自身のと同じタイプのミシンを用意してくださって。

JK:見たことないでしょ、昔は足踏みだったのよ。子供のころはその中に入って遊んでたの。お針子さんのところで育ったから。

大地:だからまずはそのお稽古というか、練習。でもだんだん楽しくなってきて、指導してくださった方も「上手ですね」って。それでその気になっちゃって(笑)

出水:綾子さんの人柄と共通する部分もあれば、違う部分もあったかと思いますが?

大地:そんなおこがましいですけれども、「何かを始めるのに遅すぎるということはない」とおっしゃっていたのは私もそうだな、と。

JK:おいしいものがあると絶対に食べに行くし! どこまでも必ず行く。何々が見たいって言えば必ず見ます。誰々に会いたいって言えば必ず会います! そういう意志が強いんですよ。絶対やり遂げる。それは最後まで。最後に食べたのはね、東京の鰻が食べたいっていうので、私が持って行ったの、大阪の病院に。温めて、鰻丼にして。

大地:そうですか! 幸せですね~! 私もそこは似てます(笑)食べること好きですし。会いたいという人に会えるかどうかはちょっと自信ないですけど、見たいと思ったら行きますし・・・僭越ですけど、ちょっと似てるかな。

JK:やっぱり好奇心って重要ですよね、いつまでも。会いたいとか見たいという貪欲な人って絶対前に行く。下がらないの。決して悪気はないのよ、プラス思考で。

出水:ジュンコさんは映画をご覧になって、大地さんの演じるお母ちゃんから綾子さんを思い出すことは?

JK:現場にもちょろっと行ったんですけどね、あまりにもお母ちゃんとは離れていて、良すぎ(笑) お母ちゃんいなくてよかった! 見たら「私、これでいいのかしら?」って絶対言うから。

出水:大地さん演じる綾子さんが素敵でしたもんね! ちょっとネタバレになってしまいますが、途中ちょっと大地さんが踊ったりするような、素敵なミュージカルもあったりね。

大地:でも綾子さん自身も日舞をしてらしたので、私にアテ書きしたというよりは、綾子さんが本当にそうだったからですね。

JK:うち洋装店だから、わりにモダンなものが好きなんですよ。なのにおじいさんが謡の先生だったり、お三味線だのなんだのって和物なの。って言いながら洋装店。自分は着物なのに洋服作ってる。おかしいよね。

出水:娘役として黒谷友香さん、鈴木砂羽さん、水上京香さんが出てましたけど、お三方とは、どんなコミュニケーションを取ってたんですか?

大地:私が病室で寝てるシーンが結構多かったので・・・

JK:あれ本当なんですよ! ベッドで今もう死ぬわっていうのに、私たち集まって、誰も泣かないの! 面白い話しか出てこないの。お母ちゃん本人も笑ってんの。本当にもう最後まで笑ってました。不思議。

大地:そうですね。でも逆に出来上がった後にお会いする機会が多くて、今度ご飯行こうねとか言ってるんです。でも皆さんそっくりで! 先生方のお洋服をお衣装として着ているから、余計に。

JK:この前もユウの会で皆さん集まっていただいて。本当にうちの母は幸せですよ! 今でもいるみたい。もう亡くなって18年ですよ。18年!

大地:そうですか、18年も経つんですね・・・

JK:昨日亡くなったみたいな感じ。いつまでも生きてるみたいなんですよ。悲しまないの。面白いっていうか、みんな楽しんでる。全国あちこち行くでしょ、「お母さんにお世話になりました」とか、全国でほうぼうから言われる。

大地:なんか綾子さんの精神って、与えてもらうより与えること。皆さんに惜しみなく。

JK:よく覚えてますね、さすがにお母ちゃん役! しっかりとなりきってます! 「与うるは受くるよりも幸いなり」って聖書にあるんですよ。それを大阪弁で言ってる。「あんたホンマにな、人にしてあげたほうがよっぽどええで」って(笑)

出水:月組トップスターとして活躍された時代のこともお聞きしたいんですが・・・

大地:ずいぶん前の話ですけれども(^^;)

JK:でも全然変わらないじゃないですか! 何組でしたっけ?

大地:私はずっと月組です。

出水:73年に59期生として入団、初舞台は「花かげろう/ラ・ラ・ファンタシーク」。

大地:初舞台生はまだ組の配属になっていなくて、それで星組公演に初舞台のお披露目のコーナーで。

JK:それで向こうから選ばれて? それとも自分から行くんですか?

大地:配属されるんです、何組に来なさいと。自分の希望が叶うのは男役か女役かぐらい。

JK:170㎝以上が男役って決まってるって聞いたけど。

大地:そんなことないです、170の人が2人ぐらいの時代。今はもうみんな170以上みたいですけどね。でも私の同期でも、小柄なのにどうしても男役やりたいとか、ちょっと大きいのに女役のドレスが着たいとか、そういう人いましたね。

出水:大地さんは迷われなかったんですか?

大地:私は宝塚を見たことがなくて、入学してから、3階のてっぺんから。授業の1つに歓劇日っていうのがあるんですね。その時に初めて見て「うわ、すっごいところに入ったな」という感じ。それで「ここでしかできない男役をやろう」と。

出水:宝塚に憧れてそこに入団ではなくて、どういったご縁だったんでしょう?

大地:宝塚というよりは芸能界。漠然とお芝居したいなという感じがあって。親に話したら、父が元職業軍人だったので「とんでもない! 何を言ってるんだ!」みたいな。戦友だった方に「娘がこんなこと言ってるんだよね」って言ったら、その方がすっごい宝塚ファンのおじさまで、「宝塚はいい意味で軍隊のように厳しい。安心して預けられる学校だよ」って。

JK:その一言が大きい! 運命ね!

大地:そうなんです。それで父が「じゃあ宝塚なら受けてみるか」っていうことで、そこから受験勉強を3ヶ月ちょっと、宝塚まで通ってクラシックバレーと声楽を習いに行って。ちっちゃい頃に日舞はちょっとやってたんですけれど、あんまり続かなくて・・・ピアノやっても続かなくて、そろばんやっても続かないみたいな(笑)

JK:私も似たようなものです。聞いてたら私のことかなって思いました(笑)

大地:映画の話に戻りますけど、3姉妹の方々はお母さんが習いごとに出すんですよね(^^)

JK:部屋が忙しいから、3人うじゃうじゃいると仕事にならないから、帰ってきて「はい次はそろばん行き!」「はい次はお花」って、お茶、お花・・・10ぐらい習ってましたもん。それもなんで行くかわからない、喧嘩しながら姉妹で行く。

大地:でも宝塚は音楽学校も入れて14年続きました。でも早く辞めちゃった方ではあるんですけれども、やっぱり私の中ではいつかは卒業していくところかなと思って。28の時に父が亡くなって、考える時期かなと思って、劇団に対談のお話をさせていただいて、29で辞めました。

JK:それから女優になろうということで。その時はどこに行ったんですか?

大地:どこにも所属していません。いまだに!

(TBSラジオ『コシノジュンコ MASACA』より抜粋)

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