拾ったら疑われる!? 落とし物、拾いますか?
●【4月25日は拾得物の日】銀座で現金1億円が拾われた日
1980年4月25日、東京・銀座で、ある男性が風呂敷包みを拾います。その中身はなんと現金1億円! 警察に届けたものの、落とし主は現れず。当時の法律に従って6か月後、拾った男性のものになったそうです。
この出来事にちなんで、4月25日は「拾得物(しゅうとくぶつ)の日」に制定されています。
人が多いテーマパークでの落とし物も返ってくることが!?
赤ちゃんを連れて外出すると、お世話に集中していることや、そもそも荷物が多いこともあって、結構「落とし物」しちゃいますよね…。よく路上に子どもの靴や靴下が落ちていますが、ママになると落ちている理由に納得するものです。
口コミサイト『ウィメンズパーク』のママたちにも「落とし物」について聞いてみました。
「先日子どもが財布を落としました。現金が入っていたし、若者がたくさん集まる場所で落としたので、子どもと『戻ってこないかもねー。もし財布が戻ってきても、中身は期待できないね』と話しました。ですが翌日、財布に入れていたカードの記名をたよりに警察から『届け出がありました』と連絡が…。受け取りに行くと、中身もそのままの状態で届けてありました」
「子どもの帽子を某テーマパークで落としました。帰宅し洗濯する時に無いことに気づきました。連絡すると窓口に届けられていて『子どもの帽子ですら届けてくれるなんてありがたい!』と感動しました」
「財布を某テーマパークでなくしました。1日中楽しく遊んで、最後にお土産を買って、駅に着き電車の切符を買う時に気付きました。見つからないかな…と諦めモードで総合窓口に行くと、なんと届いていました!さすが夢の国!!」
無事に手元に戻ってきた人だけでなく、残念ながら返ってこなかった人も…。
「通勤中に高額なブランドのネックレスを紛失してしまいました。急いでつけたので、きちんと留まっていなかったのが原因と思われます。記念日のプレゼントで、将来は娘に譲るのを楽しみにしていたので本当に悔やまれます。しばらく立ち直れません…」
「娘が父親と出掛けた際に持っていったうさぎのぬいぐるみを落としてしまいました。娘が生まれた際に知人から頂いた物で思い入れがあったので諦めきれず、通ったであろう道を探しに行きました。すると、ぬいぐるみに結んでいたリボンが道端に落ちていました。でもぬいぐるみはありませんでした…」
もし、自分が落とし物を見つける立場だったらどうするかについてもいろいろな意見が。
「友人がスーパーの袋づめ台に忘れられていたお財布をサービスカウンターに届けた事を同僚たちに話したら、『誰もが絶対そんなことはしない。間違えば疑われるので触りたくない』と言われたそうです。今の時代は、やはりみなさんそんな感覚なのでしょうか。これから子どもにどう教えたら良いのか迷います」
「私は、落とし物があったら届けます。子どもにもやっぱりそう教えたい。自分が、わらにもすがるような気持ちで、訪れたサービスカウンターに落とした物が届いていたときの嬉しい気持ちをわかるから」
「もちろん、拾って届けますよ。中身が抜かれていたとして、疑われるという人もいますが、中身を抜いた人間が、わざわざ届けるなんてしないでしょうから、そこは、毅然とした態度で届けるのみです。ただ、勝手に中身をのぞくことはせず、そのままの状況で届けるようにしています」
財布などは「拾わない」という考え方もあるんですね。できれば善意で拾う人が多い世の中であってほしいです。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
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