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【大磯 イベントレポ】大磯オープンガーデン2025 - 藤棚からバラのアーチへ 移りゆく季節を楽しむ庭園巡り

湘南人

画像出典:湘南人

今年で19回目を迎える、花いっぱいの大磯春のイベント「大磯オープンガーデン2025」。

2006年にスタートした「大磯オープンガーデン」は、毎年4月と5月に3日間ずつ個人宅のお庭を一般公開し、訪れる方を花木が魅了する恒例のイベントとなりました。年々参加者や"みせ咲サポーター"と呼ばれる応援団の店舗も増え、町全体が花の香りに包まれ、彩り豊かに華やぐ春の風物詩へと成長しました。

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大磯オープンガーデンの歩き方

お庭の種類は3つあります。
「オープンガーデン」は、お庭の中に入ることができます(お庭のルールに従いましょう)。
「ストリートガーデン」は、お庭には入れませんが道路から自由にご覧いただけます。
「フィールドガーデン」は、お花のきれいな畑で、他に"みせ咲サポーター"というカフェやお買い物ができるお店があります。

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エリアは西から、国府エリア・小磯エリア・大磯駅周辺エリア・大磯高麗エリアの4つにわかれています。自家用車の場合は公共の駐車場を利用し、お庭までは徒歩で向かいます。路線バスも充実していて、シェアサイクルを利用するのもおすすめです。

初めての方は、駅前にある「大磯町観光案内所」に向かい、配布しているパンフレットを見ながらルートを相談することができます(パンフレットは公式ホームページでダウンロードも可能)。

画像出典:湘南人

見学は予約不要です。マップを片手に気になるお庭やお店へ、大磯をまるごと散策してみてください。思いがけない出逢いが訪れるかもしれません。

34:湘南平の麓、借景の庭

筆者は今年、駅前周辺以外の3つのエリアにあるオープンガーデンホームにお邪魔しました。
まずは小磯エリアから「湘南平の麓、借景の庭」さんのお庭へ。4月から5月にかけ、変わりゆく山の景色と共にご紹介します。

画像出典:湘南人

満開の藤の花に迎えられた4月中旬。つつじも膨らみ始め、続く季節への準備が進んでいます。

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懐かしささえ感じる和庭園は、故郷を想い出すような穏やかな空気に包まれゆったりと時が流れていました。

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「この椅子に座って眺める景色がおすすめなのですよ」
オーナーさんがデッキの角に椅子を置いて案内してくださいます。

天候の違いはありますが、5月に伺った時は、借景となる山の新芽が増え緑色が力強くなっていました。

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湘南平の麓。大磯駅から数本ある上りルートのうちの1本の頂に建つご自宅。住み始めた50年ほど前にと比べると、山の木々が大きく育ち緑豊かな景観が広がるようになったそうです。

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花の姿も1か月経てばすっかり様子が変わり、5月の同じ花壇にはシャクヤクが凛と佇んでいました。

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足元に目をやると、原種のガーベラや、貝殻のような光沢の花びらを持つモハベホワイトなど、個性的な花々も咲いています。

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「山に見える淡い緑はスダジイという椎(しい)の木で、うちで焼いている器の釉薬にもなっているんですよ」

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ご自宅に窯を持ち、陶芸も楽しむオーナーさんご夫妻。大磯町で秋に開催されている「うつわの日」にも毎年出店をされています。

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【第13回 大磯うつわの日 2025.10.24(金)~2025.10.26(日)開催決定!】

耳を澄ませば、愛らしい鳥の歌声と、そよ吹く風の音が優しく響きます。ただそこにいるだけで、心がほどけていくようなお庭でした。

29:GARDEN1966

国府エリアからは「GARDEN1966」さんのお庭をご紹介。

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湘南大磯病院へ行かれたことがある方は、向かいに建つ素敵なスウェーデンハウスに心を惹かれた経験があるかもしれません。緩やかに続くアプローチの傾斜が、お家の魅力をさらに引き立て奥庭への期待も膨らみます。

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通路には様々な宿根草が。奥庭はすっきりと整備され、リビングから繋がる広々としたウッドデッキのある開放的な空間でした。堆肥作りができたりコンポストが置かれていたり。コーヒーを飲みながら、土いじりを楽しめる贅沢な時間が想像できます。

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オーナーさんお気に入りの場所をお聞きしたところ…

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ご自身で心を込めて作りあげた「虫のホテル」を教えてくださいました。
害虫として駆除するのではなく、共存を選んだ優しさの証です。住人たちが集まり、自然の営みがそのまま息づくこの場所は、小さな楽園のよう。

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隅々までとても丁寧に手入れをされていて、ナチュラルガーデンへの思いに心が洗われます。

87:庭先花屋・緑の羊

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大磯高麗エリアからは、「庭先花屋・緑の羊」さんのお庭をご紹介。オーナーさんのお人柄がそのまま映し出されたように、可憐で色鮮やかな花たちが5月の風に揺られながら迎えてくれました。

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もともとは趣味で始められたお花の世界。いくつものご縁が重なって、1年ほど前から多肉植物を中心とした植物の販売や寄せ植えの教室をご自宅で始められたそうです。

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5月はバラも見頃を迎えます。ウッドフェンスを使って立体的に咲かせる育て方は、小さな庭作りの参考にもなりますね。

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お花の種類はとても多いのに、お庭全体が心地よく調和しているのは、オーナーさんのセンスの現れなのでしょう。

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多肉植物は陽当たりが大切ですが、夏越しするのも難しいため、寄せ植えの教室は夏季7月~9月中はお休みをするそうです。個人レッスンも行っているので、詳しくはInstagramや店先でご確認ください。季節ごとに、どんなお花が咲いているのか立ち寄りたくなる庭先花屋さんでした。

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楽しみ方は他にも

今回はオープンガーデンホームをご紹介しましたが、町内のカフェ12店舗ではお花の香りと共に楽しめる期間限定のオリジナルメニューを用意し、来場者にくつろぎの場を提供していました。
また、大磯ガイド協会が企画するオリジナルコースでお庭を巡るガイドツアー(事前予約制・有料)も毎年開催されます。

来年「大磯オープンガーデン2026」は、記念すべき第20回目を迎えることになります。
季節の花を通じて、大磯の町並みやそこで暮らす人々の魅力を一層深く感じられる春の街歩きに、ぜひ一度お越しください。

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大磯オープンガーデン2025

開催期間

2025年4月18日(金)・19日(土)・20日(日) 10:00〜16:00
2025年5月9日(金)・10日(土)・11日(日) 10:00~16:00

開催場所

大磯オープンガーデン参加の個人宅と店舗(詳細は公式ホームページよりご確認ください)

問い合わせ

電話番号:0463-61-3300(大磯町観光協会)/0463-61-0871(大磯町商工会|平日のみ)

参加費

無料(ガイドツアー等のイベント参加については一部有料)

主催

大磯オープンガーデン実行委員会

協賛

大磯迎賓館・公益財団法人 神奈川県公園協会

後援

大磯町

協力

NPO法人 大磯ガイド協会・大磯まちづくり会議

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