【横須賀 観光スポットレポ】船越神社-高台に鎮座される唾の神と山の神
横須賀市船越町、「船越神社(ふなこしじんじゃ)」をご紹介させていただきます。京浜急行線「京急田浦駅」から徒歩8分、または京急バスを利用して「船越」で下車し徒歩5分です。国道16号線沿いで田浦消防署の道路を挟んでお向かいの高台に鎮座されています。
出典:湘南人
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駐車場もありますが神社の真裏にあるので16号線からですと回り込んで裏から登る感じになります。
熊野社と日枝神社を合祀
船越神社の御祭神は速玉之男命(はやたまのおのみこと)と大山咋命(おおやまくいのみこと)です。
足利義満の頃の応安2年(1368年)10月9日に和歌山県新宮市の熊野速玉大社の祭神である速玉之男命を船越の禅宗景徳寺境内に地主神として灌頂し熊野社が建てられたと伝えられています。
その後明治3年(1870年)神仏分離令によって神社と寺が国策で分離され現在地に遷宮されました。
また、船越が開拓される際に東京都千代田区永田町の旧官幣大社日枝神社の大山咋命を勧請し社が建立されましたが、昭和3年(1928年)12月18日に両社を合祀し、昭和8年(1933年)11月3日に竣工し昭和9年(1934年)1月8日に船越神社に改称されました。
昭和58年(1983年)に遷宮50周年を記念し社殿を改修再建して昭和60年(1985年)2月21日に完成しました。
船越町の高台に臨む
出典:湘南人
船越神社の名を示す入り口の石柱は昭和30年9月19日再建と彫られています。
鳥居は昭和13年2月12日の建立です。
出典:湘南人
そこから階段を登って境内へと向かいます。階段の上の鳥居は昭和38年7月に30周年を記念して建てられたものです。
出典:湘南人
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狛犬は昭和6年12月と彫られているので熊野者と日枝神社を合祀した後に作られたものでしょう。
出典:湘南人
正面に拝殿、向かって左に社務所、右側に神輿殿があります。
出典:湘南人
駐車場から、拝殿の後ろの本殿が見えます。
境内は高台にあるのでとても見晴らしが良いです。
広い境内
出典:湘南人
御神木は以前は樹齢160年と目される大銀杏が守られてきましたが大木となり根が張って社殿や構築物に差し障る事となり残念ながら平成14年5月3日に伐採されました。
その後、5月22日に植樹されたマキ科の常緑樹、梛(なぎ)が御神木となっています。梛は本社である熊野大社の地方でもよく御神木とされているそうです。
出典:湘南人
境内はとても広いです。
出典:湘南人
社殿に並んで稲荷社があります。
出典:湘南人
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他には庚申堂、忠魂碑があります。
所有権を表す?
速玉之男命は伊弉諾(いざなぎ)が吐いた唾から生まれた神です。神話の中では唾は霊力を持つとされています。
大山咋命はその名の通り山に杭を打つ、つまり山を所有している神という意味です。東京の日枝神社も階段やエスカレーターがある事で有名であり山の上にあり「山王さん」とも呼ばれます。
「唾をつける」というのは自分のものだという事を示す意味がありますね。何となく、共通点があるような気もしますね…?
神社を参拝する際には、そこの神社にどんな神様が祀られているのかを事前に知っておく事をお勧めします。もっと楽しめると思います!
船越神社
アクセス
例:京浜急行線「京急田浦駅」より徒歩8分
住所:横須賀市 船越町1ー11
駐車場:あり