魚卵を一切使わずにいくらを再現した「みらいくら」が革命の可能性を秘めた食べ物だった
世の中にはいろんな代替食品がある。以前紹介したお米でできたシュレッドチーズや大豆でできたお米にも「こんなものまで再現できるの!?」と衝撃を受けたけど……
今回見つけた代替食品には、それ以上に驚かされた。再現したものはなんと……「いくら」だ。
・みらいくら
────魚卵!?
魚卵の食感や味って唯一無二のものだと思ってたんだけど、他の食べ物で再現できるの……? 気になったので、実際に購入して味わってみることにした。
商品名は「みらいくら」。今回は楽天市場にある「ニチレイフレッシュ e-shop」というショップで購入し、価格は商品代の980円と送料の900円を合わせた1880円だった。
中身をお皿に出してみると、キラキラと輝く赤い粒が登場!
…………いくらすぎない? 本物のいくらにある「油球(ゆきゅう)」と呼ばれる赤い部分は見当たらないけど、それ以外のサイズや質感などは本物のいくらとそっくりだ。
本物のいくらと並べて遠目で見たら、多分どっちがどっちなのか分からないと思う。
楽天市場の商品説明によると、海藻由来の成分などを使って作られているとのこと。
原材料名の中に海藻の名前はなかったけれど、よく見ると増粘剤の部分に「アルギン酸」の文字が。
アルギン酸って、海藻のぬめりを作っている成分のことだよな。確かにこれを使えば、いくらの食感を再現できそう。
・食べてみた
それではいよいよ味を確かめていこう。炊き立ての白米に みらいくらをたっぷりとかけていただくことにする。
白いお米に赤色の粒が映えるその見た目は、どこからどう見てもいくら丼だ。本物のいくらが1粒も使われてないのが信じられない。
これは味も期待しちゃうな……! ワクワクしながら口の中に入れてみると……
…………なるほど。
確かにいくらっぽくはある。ただ個人的にはしょっぱさやコクは控えめで、普段食べているいくらの醤油漬けとは違うかな、と思った。
また全体的にかなり柔らかく、本物のいくらにある弾力はほとんど感じられなかった。本物のいくらも柔らかいんだけど、それをさらに柔らかくした感じ。
ただ、魚卵にありがちな生臭さが皆無だったのは良かった! 盛りつけた全てのみらいくらを食べたけど、その間にクセのある味や香りを感じることは一切なかった。
想像していた味とはちょっと違ったものの、魚卵を全く使っていないにもかかわらずちゃんとそれっぽく仕上がっているのはすごいと思う。
・革命の可能性
ちなみにこちらの「みらいくら」、コレステロールが0な上に100gあたりのカロリーは驚異の17kcal。
脂質が高い食べ物の定番である魚卵を、このヘルシーさで楽しめるのは強いのでは……!?
今となっては本物と遜色ないクオリティになっている大豆ミートや代替卵も世の中に出回り始めた頃は、「なんか違うかも」って声が多かったもんな。
「みらいくら」もこれからパワーアップしたら、大きな革命を起こすような気がする。
ということで「みらいくら」は、可能性を秘めた面白い食べ物だった。
参考リンク:楽天市場
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.