じゃがいもを「水に15分以上さらして」から揚げると絶品フライドポテトに!
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
料理コラムニスト・山本ゆりさんが、家庭で簡単に作れる「プロ級フライドポテト」と「冷めたポテトの復活レシピ」を伝授してくれました。
でんぷんを抜いてサクサク!家庭で作る本格フライドポテト!
「お家でフライドポテトを作るとどうしてもべちゃっとなりがち」の原因は「でんぷん」にあります。
基本の手順は次の通り
じゃがいもを切ったら15分以上水にさらす
でんぷんをしっかり抜くことでべちゃつきを防止
水気をしっかり切る
時間があれば広げて置いておく
キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る
米粉をまぶす
米粉がカリッとした食感を生み出す(薄力粉や片栗粉でも代用可)
ビニール袋に入れて振るとムラなくまぶせて洗い物も減る
冷たい油から揚げ始める
熱い油に入れると短時間で焦げてしまい中の水分が飛ばないので、160~170℃で10分以上かけて、じっくり揚げる。揚げている間はあまりいじらない。ここに気をつけると、お店みたいにサクッと軽く、何本でもいけるものに仕上がります。
スー&山内:でんぷんが抜けているのがわかる!ねちゃねちゃ感がなくて、お店で食べるフライドポテトの最上級バージョンって感じ
今回はこのポイントもおさえながら、おうちで簡単に作れるフライドポテトのレシピを紹介していただきました!
自宅でフレーバー付きフライドポテト!
フライドポテトをさらに楽しむなら、あの有名ファストフード店のような「フレーバー付き」はいかがでしょうか?山本さんが開発した「魔法の粉」のレシピ!
フレーバー付きフライドポテト(じゃがいも2個分)
塩少々
胡椒少々
砂糖1つまみ
粉チーズ小さじ2
コンソメ顆粒小さじ2
和風だし小さじ1
米粉適量
揚げ油適量
【作り方】
じゃがいもは皮を剥いて7~8ミリ幅の棒状に切る。水に15分以上さらしたら、ザルにあけ、ペーパータオルで水気をよく取り、米粉をまぶす。
紙袋やポリ袋に塩、胡椒、砂糖、粉チーズ、コンソメ顆粒タイプ、和風だしを入れておく。
フライパンにじゃがいもを入れ、油をひたひたになるくらいまで注ぎ、弱~中火にかける。あまり触らず10分以上かけてじっくり揚げ、最後は火を強めてカリッとさせる。
油をよく切り袋に入れ、よく振ったら出来上がり。
「コンソメとチーズまでだったら、ちょっとしょっぱいだけなんですけど、ここに出汁の素と砂糖を入れることで深みが出ます」と山本さん。このフレーバーパウダーを紙袋に入れ、揚げたてのポテトを投入して振るだけで、ジャンキーな味わいが楽しめます。
【ポイント】
フライドポテトは片栗粉をつけて揚げるのが多いかと思いますが、今回は米粉で作ってみました!
食感がかなりカリッとなるので、ぜひ試してみてください。
これぞお店の味!カリカリ塩ガーリックポテト!
「今回は周りに味をつけるのではなく、先にじゃがいもを加熱して中に美味しい味を入れるタイプ」と山本さんが紹介するのは、サイコロ状のガーリックポテト。
カリカリ塩ガーリックポテト(2人分)
じゃがいも(大) 2個(250g~300g)
塩小さじ1/2
にんにくチューブ3cm
水150g
小麦粉と米粉(衣用)
揚げ油
【作り方】
じゃがいもの皮を剥いて1.5センチ角くらいに切る。耐熱ボウルに塩、ニンニクチューブ、水を混ぜ、じゃがいもを入れたら、両端にラップをかけ電子レンジ600Wで6分チンする
ザルにあけてお湯を切り、ボウルに戻してペーパータオルで押さえて水気を切り、小麦粉と米粉をまぶす。
中火で揚げ、こんがりしたら油をよくきる。
【ポイント】
このレシピも片栗粉ではなく、小麦粉と米粉にしています。
揚げた方がカリカリになって美味しいですが、揚げ焼きでも美味しいです!
中があらかじめ火が通っているので、揚げる難しさがなく、周りがこんがりすれば完成!
スー&山内:ニョッキみたい。外がカリカリで中が柔らかいマッシュポテト状。と新食感に驚きの声が!
冷たいポテトが生き返る!ハッシュドベーコンチーズポテト!
「冷めたポテトって、ここまで?というぐらい劣化する」と山本さん。そんな冷めたポテトを復活させるレシピがこちら!
ハッシュドベーコンチーズポテト
冷めたフライドポテト100g程度
ベーコン1枚
片栗粉大さじ1と1/2
ピザ用チーズ20~30g
こめ油またはサラダ油適量
塩適量
粗びき黒胡椒適量
【作り方】
フライドポテト、ベーコンは1センチ角くらいに切ってボウルに入れ、片栗粉、チーズを混ぜる。
フライパンに油を熱して広げ、弱~中火でこんがり焼く。
裏返して両面をこんがり焼き、油を切って塩、好みで粗びき黒胡椒をふったら出来上がり。
【ポイント】
フライパンに広げたときに「これ、固まる…?」と不安になりますが、チーズと片栗粉が溶けるとくっつくので、安心してください!
「マクドナルドのポテトで作ると、朝マックのハッシュポテトの味になるんです。多分油が一緒だからだと思うんですけど」と山本さん。バラバラになってしまった場合は、粉を使わずカリカリに炒めてサラダのクルトン代わりにするのもおすすめだそうです。
山本ゆりさん
大阪生まれ&在住。
ご本人曰く「そもそも不器用で面倒くさがり」とのことで、オシャレな調味料や食材は使わず、どこにでもある材料で、誰にでもできるレシピを本やブログなどで紹介。
宝島社から発売中の『syunkonカフェごはん』シリーズなど、累計800万部超のベストセラー!
3月には4冊目のエッセイ集『ひたひたまで注いでコトコト煮詰めた話』も発売!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)