「不安ぐせ」を抱えがちな人の特徴とは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】
「不安ぐせ」を抱えがちな人の特徴
一見、同じような「不安ぐせ」を抱える人でも、自律神経の活性化の度合いによって、感情や身体の状態は大きく変わります。下図を見てみましょう。
赤のゾーンは、興奮や緊張から交感神経が働きすぎている状態です。自律神経のブレーキが利きにくい人は、ソワソワから、多動、パニックのように交感神経の働きが加速するのが特徴です。
緑のゾーンは、2つの迷走神経による穏やかなプレーキが働いている状態。このゾーンにいるときは、安心・安全を感じてリラックスした気分を感じられます。
青のゾーンは背側迷走神経が働きすぎている状態。気分が落ちこみやすい人は、ふだんから急ブレーキを踏みがちです。緊張やストレスにさらされると、自分を抑えこむ傾向が見られます。
活性化の度合い
[高]パニック、不安、心配など
交感神経が働きすぎている状態
[中]つながり、リラックス、充足感など
副交感神経の穏やかなブレーキが働いている状態
[低]やる気が出ない、動けない、引きこもるなど
背側迷走神経が働きすぎている状態
赤のゾーンは交感神経が働きすぎている状態、緑のゾーンは背側迷走神経がほどよく働き、腹側迷走神経がよく働いている状態、青のゾーンは背側迷走神経が働きすぎている状態です。
「不安ぐせ」を抱える人は、赤や青のゾーンにいることが多いということになります。
【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子