『ダークナイト』ジョーカーの演技は「本当に恐ろしかった」アルフレッド役マイケル・ケイン「まだ28歳で亡くなった、ただ辛く悲しい」
名優マイケル・ケインでさえ、映画『ダークナイト』(2008)でジョーカー役を演じたヒース・レジャーの演技には震え上がったという。
監督による『ダークナイト』3部作で執事アルフレッド役を演じたケインは、自身の著書『Don't Look Back, You'll Trip Over: My Guide to Life: My Guide to Life』でレジャーとの共演を振り返っている。「塗りつけられたメイク、奇妙な髪、異様な声。ゾッとしました。演技しているところを初めて見たときは、本当に驚いたし、恐ろしかった」。
レジャーの演技に対する献身ぶりとその実力は、ケインをもって“共演者を刺激し、全体のレベルを上げた”とさえ言わしめるものだった。逝去から17年、その早すぎる死を改めて悼んでいる。
「ヒースは亡くなったとき、まだ28歳だった。その年齢のとき、僕はまだ『ズール戦争』(1964)にも出ていない。彼が成し遂げられたかもしれないことを考えると、ただただつらく悲しい。」
『バットマン ビギンズ』より © Warner Bros. Entertainment, Inc.
『ダークナイト』がアメリカで公開されたのは2008年7月のことで、ケインは「その夏の『ダークナイト』のプロモーションは本当に大変だった。記者たちはみんな、彼の死について話したがっていたから」とも書いている。「僕たちはみんな大きなショックを受けていたんです」と。
ジョーカー役のレジャーを「世代を超えた演技」と称えるとともに、ケインは「思い出すと今でも悲しい」と綴った。「あまりにもキャリアを絶たれるのが早かった。けれども彼は、偉大な役者として今後も記憶されることでしょう。私はそう信じます」。
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