海開き!歓声響く 釜石・根浜海岸 水上、水中から魅力体感 砂浜遊びも満喫
釜石市鵜住居町の根浜海岸海水浴場は19日、海開きした。この日、仙台管区気象台は、岩手県を含む東北北部が梅雨明けしたとみられると発表。平年より9日、昨年より14日も早く夏本番を迎えた浜辺には水遊びを楽しむ人たちの笑顔が広がった。
海開きを前に関係者が神事を執り行い、開設期間中の無事故を祈った。子どもたちはカラフルな浮輪などを手に海に入り、「冷たーい」と歓声。遊泳や飛び込みを楽しんだり、波打ち際で波と戯れたり、砂浜に穴を掘って遊んだ。
市内で海に関わる活動を展開する団体などで組織する実行委が海遊びイベントを開催。水上バイクやシュノーケリング、シーカヤック、スタンドアップパドルボード(SUP=サップ)など多彩な体験プログラムを家族連れらが楽しみ、浜辺がにぎわった。
市内の小学生西条心葉さんと平松実桔さん(ともに2年)は「水が冷たいけど、気持ちいい。浮かんだりするのもいいけど、砂遊びが楽しい」と夢中になった。そばで見守る平松さんの父、達人さん(38)は「釜石には海があるから来ないのはもったいない。ただで遊べるし。日本各地で砂浜が減っているとも聞くから、貴重な場所」と、子どもたちと一緒に海の魅力を満喫した。
海水浴場は8月24日まで開設。午前10時~午後4時に遊泳できる。期間中は監視員が常駐。週末を中心に活動する釜石ライフセービングクラブの菊池健一代表(53)は「海に来たら監視所に立ち寄り、海の状況を聞いてほしい。日焼けや熱中症を防ぐ対策、準備も大事。遊泳区域、ルールを守って楽しい海遊びを」と呼びかける。