心温まるステージ披露 パイロットクラブが主催
障害のある人が日頃の成果を披露する「マルベリーハートフルフェスタ」が3月8日、クリエイトホール(市生涯学習センター)で行われた。主催はマルベリー東京パイロットクラブ(高倉裕香会長)。
障害のある人が通う福祉作業所や通所施設、グループホームなど、7団体と1人が出演。楽器演奏やダンス、演劇などを披露した。自閉症のピアニストで八王子を拠点に活動する大塚竜輝さんの演奏では会場からアンコールが起こるなど、盛り上がりを見せた。また、障害者が描いた絵画を元にデザインした生地を洋服に仕立て、ランウェイを歩くファッションショーも行われた。
ジャケット贈呈
出演のトリを飾ったのは、ハンドベルアンサンブルの「ぽこあぽこ」。東浅川保健福祉センター内のレストランスタッフで組まれたグループ。今秋には、東京国際フォーラムで行われる「全国公民館研究集会東京大会」に出演予定。同クラブは舞台衣装として、おそろいのジャケットやシャツを寄贈。八王子織物工業組合からも「p-Tie」が寄贈された。
この催しは各施設で利用者が取り組むレクリエーションに発表の場を設けること、また、障害者でプロとして通用する人・団体を見つけ、守り、育てることを目標とし2015年に開始。今回で10周年を迎えた。
観覧した梅沢香代子さん(88)は「演奏やショーなど、どれも素晴らしかったし、彼らを支えるスタッフの方々も素晴らしい。心が洗われました」と話していた。