【インタビュー】北九州下関フェニックス 平間隼人選手兼任監督
平間隼人選手兼任野手監督 インタビュー
平間隼人選手兼任監督プロフィール
守備位置:内野手生年月日:1996年12月16日身長:171cm体重:75kg右投げ左打ち徳島県出身鳴門渦潮高校ー徳島インディゴソックスー新田電設ー徳島インディゴソックスー読売ジャイアンツ
ーー監督としてのオファーはいつ頃ありましたか?
平間監督:監督のオファーはシーズンオフの面談のタイミングですね。自分自身、まだ現役を続けたい選手という気持ちと、兼任コーチとして指導の勉強をしてから監督をやりたいという目標をもっていたので、急な話に悩みました。約10日間ほど考える時間や相談する時間をもらって、最終的に引き受ける決断をしました。
ーー最終的に監督を引き受けた決め手はありますか?
平間監督:28歳で独立リーグの監督というのは、ほぼ最年少ぐらいの年齢だと思います。その中でみんなで頑張っていいチームを作って優勝すれば、自分のアピールにもつながるので、そういうモチベーションで頑張りたいという思いが決め手になりました。
ーー監督に就任して、予想外に大変だった点はありますか?
平間監督:グラウンド外での業務が思っていた以上に多かったです。練習メニューなども自分で考えていて、体よりも頭を使うことが多いと感じました。
ーー選手兼任ということで、コンディション作りが大変だったのではないかと思います。
平間監督:例年より仕上がりは遅れており、指導の合間に練習している感じです。開幕後に状態を上げていけたらと思っています。
ーー監督として、フェニックスという球団をどういうチームにしていきたいと考えていますか?
平間監督:スローガンに「新生フェニックス」とあるように、首脳陣も選手兼任となり、年齢層も下がったため、これまでのフェニックスとは違ったチームカラーになると思います。一番大切にしたいのは、この1年フェニックスで野球をして「良かった」「楽しかった」と選手全員が思えることです。全員が試合に出て結果を残すのは難しいかもしれませんが、この1年がいい経験だったと思ってもらえるような成長できる環境を作りたいです。
ーーチームとしてどんな野球を目指していますか?
平間監督:秋に行われるグランドチャンピオンシップのような短期決戦に強いチームを目指しています。そこでは1点を失う重みがリーグ戦とは全然違います。守備では1点を守る、確実にアウトを取る、大量失点をしないことが大切です。攻撃ではチームバッティングやチームプレーをしっかりやり、バントやエンドランなどのサインプレーも重要視しています。一発勝負では行き当たりばったりでは勝てないので、負けたとしても「やるべきことは全てやった」と後悔しないような準備をしていきたいです。
ーー理想の監督像はありますか?
平間監督:理想の監督像というよりは、現状はまだ半分選手なので。チーム全体は僕や中田が、野手に関してはキャプテンの河野がチームをまとめてくれています。僕は自分の経験や野球感を伝えるつもりですが、それがすべて正解というわけではありません。
監督というよりは、ここ2~3年一緒にやっているメンバーが多いので「兄貴分」のような存在ですね。相談しやすい、聞きやすい存在になりたいです。選手が僕の顔色を見てプレーするようなことがないように、いい距離感でやりたいですね。
ーー選手が入れ替わり、若い選手が増えてきましたが、これまでの経験を伝えるという点についてはどうですか?
平間監督:若いうちにいろいろな経験をしてもらいたいです。ミスや失敗、成功例を伝えていくことが重要だと考えていて、試合に向かうメンタル面や、なぜ自分が良かったのかを伝えることが大切です。例えば、試合でホームランを打つために何をするべきかを考えさせ、そのために必要なことを伝えていきたいと思っています。言葉ひとつでも、捉え方が違ったり、伝え方に工夫が必要ですが、いろいろな考え方を共有しながらやっていきたいです。
ーー今年のフェニックスの特徴について教えてください。
平間監督:チームには一体感があります。昨年のような爆発力のあるプレーは難しいかもしれませんが、その中でも細かいチームプレーを使って得点に繋げていくことを目指しています。
投手陣は、西垣(彰太)、荒巻(千尋)を中心に、今年新たに加わった吉田(英寿)や昨年からいる中村総一郎、行木(俊)を中心に充実しています。責任感を持って指導してくれる選手もおり、若さと活気に満ちたチームです。