東京科学大学 ホタル生息地 拡大推進へ 調整池整備に寄付募る
東京工業大学と東京医科歯科大学の2つの国立大学が統合し、昨年10月に誕生した「東京科学大学」は現在、緑区内にあるすずかけ台キャンパス(長津田町4259)の設立50周年キャンペーンとして、調整池ビオトープ整備プロジェクト「キャンパスにホタルを!」を実施している。
同キャンパスの周辺はホタルの生息地となっている。ただ、同大学によると、ホタルが生息するには一定の条件があり、住環境などの変化により、今後生息地が減少する可能性があるという。
そこで今年、同大学はすずかけ台キャンパスの設立50周年を機に、キャンパスの魅力向上を目指して同プロジェクトを推進。これは、キャンパス中央に位置する調整池を整備し、ホタルの餌となるカワニナを増やすことでホタルの生息地を拡大しよう、という長期的な試みだという。
同プロジェクト推進に当たり、東京科学大学は今年元日から12月31日(水)までをキャンペーン期間として寄付を募っている。寄付金の使途は「焼杉杭の設置」「水質などの定期調査」「樹木・草木の剪定」「ホタル用LED街灯への更新」などを予定。寄付金額によって、異なる返礼があるという。寄付の申込は同大学基金のHPから。
2001年に改称
同大学によると、すずかけ台キャンパスは1975年、「長津田キャンパス」として開設。学部を持たない日本初の独立研究科である大学院総合理工学研究科が設置された。キャンパスの名称は2001年、最寄り駅の「すずかけ台駅」にちなみ改称している。
事業に関する問い合わせは、同大学すずかけ台総務課【電話】045・924・5902(5904)、【メール】suzu50anniv@adm.isct.ac.jpへ。基金については、同大学社会連携課【電話】03・5734・2415(2017)、【メール】fund@adm.isct.ac.jpへ。