みどり・川と風の会 「寄り洲」で自然 楽しんで 鶴見川河川敷に整備
鶴見川鴨居河川敷を拠点に環境保全活動を行っているみどり・川と風の会(佐々木康雄代表)はこのほど、鶴見川の自然とのふれあいを一層楽しんでもらいたいと、鴨居駅北口付近にかかる鴨池橋と、鴨池大橋との間の河川敷の一角の草木を伐採し、「寄(よ)り洲(す)」を整備した。同会が寄り洲をつくったのは初めて。
同会によると、この場所は同駅北口から徒歩4分ほどの地点。以前、ここには「草木がぼうぼうと生い茂っていた」(佐々木代表)という。「最近の子どもたちには、自然に接する機会があまりないと思う」と語るのは同会の橋本昭二さん。会員たちは「鶴見川で楽しく遊んだという思い出を作ってあげたい」との思いで、以前からこの場所に寄り洲を整備したいと考えていたという。
そこで同会は1月から2月中旬にかけ、少しずつ草木を伐採。途中、地域の少年野球チームの子どもたちも加わり、木の根を掘り起こすなどして手伝ったという。
野生の水鳥の観察のほか、晴れていたら富士山も見えるという同河川敷。佐々木代表は「寄り洲から川に入る場合は子どもだけで遊ぶのではなく、必ず大人が一緒に付くようにしてほしい」と呼び掛けている。
花で伝える「L♡VE」
近隣での植栽活動も継続している同会。昨年12月には、鴨居駅と鴨池橋の間にある花壇に、会員が無数のビオラの花を植えた。初めて「KAMOIL♡VE(ラブ)」の形に植え、地元への愛を表現したという。道行く人の目を楽しませている同花壇。佐々木代表は「メッセージを発見して喜ぶ人を見るとうれしい。花は4月ごろまでは見られるのでは」と話している。