“ゆで時間ゼロ”のパスタも!? 冷凍王子がオススメ“火いらず”の時短冷凍術
累計発行部数28万部、冷凍に関する様々な著書も大注目の冷凍のエキスパート「冷凍王子」こと西川剛史さんに、長い時間キッチンに立って、もう汗だく…なんてことがないように、時短冷凍術を教えてもらいました!
葉物野菜は生のまま冷凍
小松菜などの葉物野菜は生のまま冷凍してしまうのが断然オススメ。冷凍することで繊維が壊れて、ゆでたように柔らかくなるんです。
オススメは「だし解凍」というテクニック。冷凍小松菜に凍った状態でだしをかけることで、素早く解凍できて、しかも味も染み込む一石二鳥なんです。
自然解凍だけで1品できちゃう、だし解凍。暑い夏には、だしの代わりにドレッシングを使ってさわやかなマリネにするのもいいですよ。
湯むきいらず“ミニトマト”
ミニトマトは冷凍がオススメ。冷凍すると皮がむきやすくなるというメリットがあります。
冷凍したトマトを10秒から20秒間水につけるだけ。湯むきをしたみたいに皮がきれいにむけるんです。
さらに調味料もしみこみやすくなるので、さっぱりとしたマリネを簡単に作れます。
夏のおすすめは、ミニトマトのイタリアンマリネ。
皮をむいて調味料に漬け込むだけで、暑い日でも食欲がわく副菜の出来上がりです。
ゆで時間ゼロ?冷凍パスタ
なんと、今回の冷凍方法なら、ゆで時間がゼロ!子どもも大人も大好きなカルボナーラのレシピをご紹介。
まずは半分に折ったスパゲッティとオリーブオイルを冷凍用保存袋に入れてよくなじませます。
このときポイントは、スパゲッティが束にならないよう、まんべんなく油をまとわせること。全体に油をまとわせたら、なるべく薄く広げます。
ほぐしたしめじと、1センチ幅に切ったベーコンをスパゲッティの上にまんべんなく散らしてバターをのせたら、水で溶いた調味料を静かに注ぎ入れて袋を閉めます。
袋を閉めるとき空気をなるべく抜くようにするのがコツですよ。
薄く平らな状態で冷凍保存すれば、仕込みが完了です。
実際食べるときは、袋から取り出してラップをかけてお皿に乗せて、あとは電子レンジでチン。
1度目の加熱は500Wで10分。一旦取り出して、麺をよくほぐしたら、ラップをし直して、2度目は4分加熱します。
蒸気を飛ばすように、よくかき混ぜたら、そこに溶き卵、粉チーズを入れ、塩コショウで味を調えたら完成。一皿冷凍!カルボナーラです。
とってもいい香りで、ちゃんと中まで火が通っていて、麺がモチモチ!コンソメの味やベーコンのうま味がしっかりと麺の中に閉じ込められています。
味付けはほかにも。ピリ辛に仕上げた豚キムチパスタなら、暑い日でも食欲がわいて、スタミナも満点です。
冷凍王子の西川さんは、「まとめて数種類作って冷凍庫にストックしておけば、帰って『何作ろう』と考えずに、『どれを食べよう』とワクワクした気持ちになるのも冷凍貯金のいいところ」と話していましたよ。
調理が簡単 “下味冷凍”
下味冷凍は、調味料を食材にコーティングをしてその状態で冷凍すること。
一番のメリットは調味料で食材の表面をコーティングするので、乾燥や酸化をおさえられ、味が染み込んで食感もしっとりすること。
メリットたっぷりの下味冷凍で作る「ビリヤニ風炊き込みチキンライス」。
冷凍用保存袋にヨーグルトやすりおろし玉ねぎ、スパイスなど調味料を全て入れ、よくもんで混ぜ合わせます。そこに皮目にフォークで穴を開けて、半分に切った鶏モモ肉を入れます。
袋の中の空気をなるべく抜いて1~2時間、味をなじませたら、冷凍保存して完了です。
食べるときは、冷蔵庫であらかじめ解凍しておけば、米2合、水300mL、バターと一緒に炊飯器に入れて炊くだけ!
炊き上がりは、本格的なビリヤニのいい香り!
お肉は一旦寄せて一口大にカット。こんがりおこげのついたご飯と一緒によそったら…。
ビリヤニ風炊き込みチキンライスのできあがり!
鶏肉の表面だけじゃなくお肉の中までしっかり味が入っています。冷凍したお肉を使ったご飯だとは思えないぐらい、本格的なレストランの味でした!
皆さんも冷凍術を駆使して、料理を楽にしてみてくださいね!
*みんテレ8月7日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)