どこよりも分かりやすい!プロが教える「目玉焼きの作り方」
蓋なしで白身カリッと。目玉焼きの【基本】の作り方
調理時間:10分
白身がカリッと香ばしく焼ける基本の作り方です。蓋なしでじっくり焼くため、白い膜が張ったり焦がしたりしにくいのが特徴。うつくしい目玉焼きを作りたいときにもぴったりの方法です。お好みの焼き加減に調整できるよう、1分ごとの黄身と白身の火の通り方もくわしくご紹介します。
材料(1個分)
卵:1個
サラダ油:小さじ1/2杯
基本の目玉焼きの作り方ポイント5つ
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンとサラダ油はしっかり熱しておく
低い位置から卵をそっと入れる
中火で底を焼き固めてから弱火でじっくり焼く
お好みの焼き加減を見極める
作り方
卵を割る
冷蔵庫から出したての卵を容器に割り入れます。冷えている卵を使うと、黄身をとろとろの半熟に仕上げやすいです。卵を割っておくことで殻が入る失敗を防げます。容器はフライパンに卵を入れやすい形状のものがおすすめです。
フライパンにサラダ油を入れて温める
フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、手をかざすと温かく感じるまで加熱します。よく熱しておくと目玉焼きの底面がカリッと焼け、こびりつきにくくなります。
卵を低い位置から入れる
卵をなるべく低い位置からそっと入れます。低い位置から入れて衝撃を与えないことで、黄身が傷つかずふっくら焼けます。
中火でさっと焼いて弱火にする
中火で10~20秒焼き、底面が焼き固まったら弱火にします。最初に中火で焼き固めて白身に火が入りやすくします。
弱火でお好みの焼き加減になるまで焼く
お好みの焼き加減になるまで弱火のまま焼きます。弱火で1分経つと白身の一部にのみ火が通ります。中心は生のままです。
2分経つと白身に八割ほど火が入ります。
3分経つと白身全体にほぼ火が入ります。黄身はまだ冷たいままです。
4分経つと完全に白身が焼き固まり、黄身が温かくなります。
5分経つと白身の底面がカリカリに焼けます。黄身は温かくなっているものの、とろとろの状態です。5分以上焼くと黄身も固くなってきます。
盛り付ける
お好みの焼き加減になったら、フライ返しやヘラをフライパンと目玉焼きの間に入れてそっと持ち上げ、皿に移して完成です。
蓋ありでとろ~り。【半熟目玉焼き】の作り方
調理時間:5分
蓋を使う半熟目玉焼きの作り方です。蒸し焼きにすると表面が薄い膜で覆われ、白身がふっくら仕上がります。水なしで蒸し焼きにするため、べちゃっと水っぽくならないのが特徴。弱火でさっと蒸すことで、半分に切ると黄身がとろっとあふれ出てくる絶妙な火の通りを実現できます。
材料(1人分)
卵:1個
サラダ油:小さじ1/2杯
半熟目玉焼きの作り方ポイント5つ
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンとサラダ油はしっかり熱しておく
低い位置から卵をそっと入れてすぐに蓋をする
弱火で2分半から3分ほど蒸し焼きにする
火の通りが不十分な場合は蓋をしてさらに1分ほど蒸し焼きにする
作り方
中火でさっと焼いて蓋をする
フライパンにサラダ油を入れて中火でよく熱します。容器に卵を割ってフライパンに低い位置からそっと入れて蓋をします。
弱火で2分半から3分蒸し焼きにする
蓋をしたまま弱火で2分半から3分蒸し焼きにします。
蓋を開ける
蓋を開け、お好みの焼き加減になっていれば火を止めます。火の通りが不十分な場合は蓋をして1分前後焼きます。
蓋ありで焼き時間長め。【固焼き目玉焼き】の作り方
調理時間:10分
黄身にしっかり火を通したいときは、固焼き目玉焼きの作り方を参考にしましょう。蓋をして中火で加熱してから弱火にするのがポイントです。底面がカリッと香ばしく、黄身がねっとり濃厚な食感に焼き固まります。黄身がとろっとあふれ出てこず食べやすいのも魅力です。
材料(1人分)
卵:1個
サラダ油:小さじ1/2杯
固焼き目玉焼きの作り方ポイント5つ
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンとサラダ油はしっかり熱しておく
低い位置から卵をそっと入れて蓋をする
中火で1分蒸し焼きにし、弱火で3分さらに蒸し焼きにする
火の通りが不十分な場合は蓋をしてさらに1分ほど蒸し焼きにする
作り方
フライパンを温めて卵を入れる
フライパンにサラダ油を入れて中火にかけます。容器に卵を割ってフライパンに低い位置からそっと入れます。
蓋をして中火で1分蒸し焼きにする
すぐに蓋をして中火で1分蒸し焼きにします。
弱火で3分ほど蒸し焼きにする
弱火にして蓋をしたまま3分ほど蒸し焼きにします。
蓋を開ける
蓋を開け、黄身が焼き固まっていれば火を止めます。火の通りが不十分な場合は蓋をしてさらに1分ほど焼きます。
蓋なしでカリとろ。【両面目玉焼き】の作り方
調理時間:5分
両面目玉焼きは、短時間で白身にしっかり火を通せるのが特徴。黄身の中心は半熟のまま白身は香ばしく焼けますよ。目玉焼きを返すときに黄身を破らないよう慎重に作業するのがコツです。お弁当に入れる場合は、返してからじっくり焼いて固焼きの両面目玉焼きを作りましょう。
材料(1人分)
卵:1個
サラダ油:小さじ1/2杯
両面目玉焼きの作り方ポイント5つ
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンとサラダ油はしっかり熱しておく
低い位置から卵をそっと入れる
蓋なしで中火で10~20秒焼き、弱火で3分焼く
黄身を潰さないようにそっと返し、中火で20秒焼く
作り方
中火で10~20秒焼き、弱火で3分焼く
フライパンにサラダ油を入れて中火でよく熱します。容器に卵を割ってフライパンに低い位置からそっと入れ、中火で10~20秒焼き、弱火にして3分焼きます。
そっと返す
フライ返しを目玉焼きの底にそっと差し込み、黄身を支えるようにしてそっと返します。
中火で20秒ほど焼く
中火にして20秒から1分焼いて完成です。20秒で半熟、1分で固焼きに仕上がります。
蓋なしで油多め。【揚げ焼き目玉焼き】の作り方
調理時間:5分
ガパオライスにトッピングしたいときや、ふわふわカリカリの目玉焼きを作りたいときは、揚げ焼き目玉焼きを作ってみてください。多めのサラダ油で揚げ焼きにすると、底が茶色く色づいて香ばしさが増し、カリカリ食感に仕上がりますよ。そっと返して両面を揚げ焼きにするのもおすすめです。
材料(1人分)
卵:1個
サラダ油:大さじ1~2杯
揚げ焼き目玉焼きの作り方ポイント5つ
フライパンのサイズによってサラダ油の量を調整する
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンに多めのサラダ油を入れてしっかり熱しておく
低い位置から卵をそっと入れる
火傷に注意しながら弱火で3分ほど焼く
作り方
サラダ油を入れて温める
フライパンにサラダ油を入れ、中火で30秒から1分温めます。サラダ油の量はフライパンのサイズによって調整します。直径15~21cmのフライパンは大さじ1杯、21cm以上のフライパンは大さじ2杯が目安です。
卵をそっと入れる
卵を容器に割り、低い位置からフライパンにそっと入れます。
弱火で3分焼く
弱火で3分ほど焼いて完成です。パチッと目玉焼きが弾けて油跳ねする場合があるため、火傷には気を付けてください。
見栄え抜群。【黄身が真ん中の目玉焼き】の作り方
調理時間:10分
目玉焼きの黄身を真ん中にする方法をご紹介します。とても簡単なひと手間で黄身をしっかり固定でき、見映え抜群の目玉焼きが作れますよ。卵を割り入れた容器を使って黄身を中心に寄せるため、洗いものが増えず、衛生的に調理できるのがポイント。黄身が傷つかないように、縁がなだらかな容器をお使いください。
材料(1人分)
卵:1個
サラダ油:小さじ1/2杯
黄身が真ん中の目玉焼きの作り方ポイント5つ
冷蔵庫から出してすぐの卵を容器に割り入れる
フライパンとサラダ油はしっかり熱しておく
低い位置からサラサラの白身を先に流し入れる
容器の縁で黄身を中心に寄せる
黄身の位置が固定されるまで黄身を支えたまま待つ
作り方
そっと卵を入れる
フライパンにサラダ油を入れて中火でよく熱します。容器に卵を割ってフライパンに低い位置からそっと入れます。先にサラサラの白身を入れ、弾力のある白身と黄身は広がらないようにゆっくり入れるのがコツです。
容器で黄身を支える
卵を入れたらすぐ、容器の縁で黄身を中心にやさしく寄せます。中火のまま20秒ほど、黄身が動かなくなるまで支えながら焼きます。
弱火で焼く
弱火で3~5分焼いて完成です。
プロに聞く!目玉焼きの作り方に関するよくある質問
フライパンにくっついた目玉焼きを崩さず取り出す方法は?
ヘラかフライ返しを目玉焼きの端のほうから底に差し込み、底面をフライパンからはがして取り出します。むずかしそうな場合はフライパンごと完全に冷ましてください。濡れ布巾にフライパンを置いて冷ますか、そのまま置いて冷まし、しっかり冷めてから同様の手順で取り出します。
白い膜がはらない焼き方はありますか?
蓋なしで焼くと白い膜がはりません。蓋をせずにじっくり焼くと、白い膜がはらないままお好みの焼き加減に調整できます。
好みの目玉焼きを目指して焼き方をマスターしましょう
目玉焼きには作り方がさまざまあり、実は奥が深い料理です。目玉焼きが好きな方や、こだわりの焼き加減がある方は、ぜひお好みの目玉焼きを目指して焼き方を工夫しましょう。料理のトッピングやお弁当など、使うシーンによって作り分けたいときにも参考にしてくださいね。
ライター:伊藤 千亜紀(フードアナリスト)