【夏休みは叱らず過ごしたい!】ダラダラする子どもが変わる方法
親が「○○やりなさい」といちいち言わなくても、子どもが自分から行動するようになる方法があるそうです。
教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。
夏休みにダラダラするのは当たり前
夏休み中の子どもがダラダラしているのを見て、イライラがマックスになってしまった経験のある保護者も多いことと思います。。
でも、ご安心ください。
夏休みにダラダラするのは当たり前ですから。
これが普通の姿なのだと諦めてください。
そもそも夏休みは「休み」ですから、子どもは正しい行動をしているとも言えるのです。
欧米の夏休みは2か月もあり、その間は宿題もナシというのが一般的です。
それに対して、日本の子どもたちは夏休みが1か月ほどしかなく、その間にも宿題がたくさんあり、塾や習い事もあり、通信教材もありで、なにかと大変です。
おまけに日本の夏は高温多湿ときています。
こういう事を頭に入れて、まずは「子どもも大変だな。まあ、しかたがないか」と許してあげてください。
カードに書いて、やることを見える化する
とはいっても、やらせなければならないこともあります。
それについては、口で叱るだけでなく、合理的な工夫をすることが大切です。
今回はカード式という方法を紹介したいと思います。
これは、子どもがやるべきことをカードにして見える化する方法です。
ある家では、朝食の前に次の5つのことをやることになっています。
「洗面・手洗い・うがい、髪をとかす、着替える、脱いだ服をたたむ、勉強の準備をする」
それで、これら5つを5枚のカードに書いて、ホワイトボードに貼ってあります。
そして、朝起きたらカードを見て5つのことを順番にやり、やったらカードを裏返して貼ります。
カードの裏にはかわいいキャラクターの絵が描いてあります。
見える化すると自分で動ける
これによって、やるべきことがはっきりします。
かわいいキャラクターの絵を見られるというのも、ちょっとしたことですが、子どものやる気につながっているそうです。
このカードによって、かなり自分で動けるようになったそうです。
朝食の後には、「食器運び、歯磨き、トイレ、勉強、部屋の掃除」などのカードが考えられます。
寝る前には「お風呂、片づけタイム、トイレ、うがい」などです。
カードにするのが面倒なら、ホワイトボードや画用紙に書くだけでも効果はあります。
とにかく、大事なのは口で叱るだけでなくやることを見える化することです。