<義母の悪だくみ>息子たち「スーパーの弁当を食べたよ」私が作った弁当は?モヤる……【まんが】
私はサトコ。ワンパクざかりの9歳と5歳の息子がいます。専業主婦だった私はこのたびパートを始めました。シフト制で子どものスケジュールに合わせられるのは良いのですが、自分の休息時間はなくなり毎日がバタバタ。そんななか、ひとり暮らしをしている義母から「サトコさんも大変だろうから、たまに子どもたちを預かるわよ」と提案がありました。私のことも孫たちのことも、とても大切にしてくれる義母。私はお言葉に甘えることにしたのですが……。
私は普段から自然素材にこだわった丁寧な食生活を心がけています。栄養バランスを考えて手間ひまかけて料理をするのは、ほとんど趣味みたいなもの。「ちょっと味は薄いかもしれませんけど、3人分作るのでよかったら食べてくださいね」
息子たちはバァバの家が大好きだし、義母も嬉しそうです。私だけひとり時間をもらっちゃってなんか申し訳ないと思っていたけれど……これもひとつの親孝行かもしれません。ありがたくリフレッシュの時間をとらせてもらいました。
その日の夕方、私は義母の家まで息子たちを迎えに行って帰宅しました。すっかり空っぽになったお弁当箱も返却され、全部食べてもらえたのだなと思っていました。しかし息子の口から驚愕の事実が! なんとお昼は「買ってきたお弁当を食べた」というのです。私が朝早くから心をこめて準備したお弁当はいったいどうなったの……? もしかしたら「私の料理がイヤでわざと食べなかった?」という思いもよぎりましたが、優しい義母がそんなことするはずないと思い直します。でも私のお弁当があるのにどうして買ったのでしょう? 私の頭の中はごちゃごちゃになっていきました。子どもたちを預かってリフレッシュ時間をくれたことには感謝しかありませんが、手間ひまかけてお弁当を作った私の気持ちが無下にされたような気がしてなりません。
こだわりの手作り弁当VSスーパーの値引き弁当敗北に超ショック!
子どもたちを連れてスーパーへ行った義母は、どうやらおトクな値引き弁当を見つけて買ってしまったらしいのです。私はみんなの健康を考えてバランスよく野菜もとれるよう気遣ったのに……。口にした野菜は、ブロッコリーひとつだけ……?
しかも義母は値引き弁当に喜ぶ息子たちに「ナイショね」と口止めしていたのです。私のお弁当の中身は「バァバが明日食べるね」と冷蔵庫に入れられたそうで……。義母のことは大好きだけど、さすがにちょっとモヤモヤします。
義母は私の丁寧な食生活へのこだわりを知っているはずです。お弁当を持たせたのも、義母や子どもたちの健康を気遣っているから。なのにどうしてスーパーの値引き弁当を……? 子どもたちは普段うちでは食べさせていない味の濃いミートボールや赤いウインナー、脂っこいカラアゲなどが食べられたと言って喜んでいます。怒りがわきますが子どもたちの気持ちも考え、「ママのお弁当、ラッキーシールに負けちゃったわ~」と笑ってごまかしました。 いつも優しい義母相手にケンカはしたくないし……ここはいったん落ち着いて、夜帰ってくる夫に相談してみることにします。できるだけ義母との関係を悪くしたくないので、怒りにまかせて問い詰めないようにしようと思います。
頭に浮かぶのは「子どもたちのキラキラ笑顔」嫁と姑、和解できる!?
「私としては3人の健康も考えて作ったお弁当だったから、その日に3人で食べてほしかったなって……」モヤモヤを理解してくれた夫は、義母に連絡をとって私の気持ちを伝えてくれたようです。翌日、義母から電話がかかってきました。
義母の言葉になんだかハッとした私がいました。私は素材にこだわった丁寧な食生活をやめるつもりはありませんが、人それぞれ価値観は違います。喜んでいた子どもたちを思い出し、義母の気持ちも理解できて、怒りがすっとおさまったのを感じました。
私の手作り弁当には手をつけず、市販の値引き弁当を買ってしまった義母にはモヤモヤしていました。でも義母と直接話してみたら、子どもたちがいろいろな味を知って自分で選択肢を持つことも大切だと思えたのです。私のこだわりばかり押し付けず、たまには義母や子どもたちの考えも尊重しようと思います。 最後にはお互い笑い合えてホッとしました。今度から義母に預かってもらうときはあえてお弁当は持たせず、子どもたちに「悪だくみ」を教えてもらうことにしようと思います。