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「生きた意味伝える」 家族が小児がん支援

タウンニュース

紫穂さん(右)と夏葵さん=提供写真

レモネードを販売し小児がん支援を行う「レモネードスタンド」などに取り組む「こゆず」。2022年に、「地域もりあげ隊」として発足しイベントを行ってきた。

最初のレモネードスタンドは今年6月。メンバーの一人、高田東在住の三宅円夏さんの次女である紫穂さんが小児がんを患っていた。8月2日、10歳で亡くなったが、地域のママたちが懸命に闘う姿に共感して始まった。平均月2回、多い時は4回程、「こゆずレモネードスタンド」を開いている。

紫穂さんは3歳の時に小児がんと診断された。入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていた。円夏さんと、長女の夏葵(なつき)さんによると紫穂さんは、「活発で負けず嫌い。自分がどんな状態でも楽しむような子」。こゆずに紫穂さんがいることを知り、会いに来る小児がんの子どももいたという。「こゆずレモネードスタンド」は次第に「紫穂ちゃんのレモネードスタンド」と言われるように。

「小児がんに勝てる薬を開発して」という気持ちで取り組んできた円夏さん。「(亡くなって)悔しい。他の子の未来は取らないでほしい。紫穂が生きた意味を伝えていきたい」と心境を語った。夏葵さんは「一緒にいる時間が限られているからこそ日常が特別だった。ケンカも楽しかった」と振り返り、「知ってほしい気持ちと悔しさが心にある。(活動を通して)家族の大切さを伝えたい」と口にした。

夏葵さんが通う高田中学校で9月23日(月)に開催される、たかた防災ふれあいまつりでは、夏葵さんたち子どもで成り立つ「こゆずJr.レモネードスタンド」が販売・支援活動を行う。同校を会場として中学生が主体となって実施することは初。「紫穂のために」と夏葵さんが教師に相談し、開催が決まった。小児がんを応援する「チャリボン(絵本基金)」も同時に実施。本を持ち寄ってこゆずJr.が査定会社に郵送し、買取金額が小児がん支援団体に寄付される。

(問)【携帯電話】090・7715・0670

こゆずレモネードスタンド(中央左が紫穂さん)=提供写真

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