師岡熊野神社 地域の思い、未来へ 作品、映像等の奉納式
師岡熊野神社(石川正人宮司)で2月14日、地域の陶芸家や児童らが、神社やわが街への思いを込め、未来へつなごうと手がけた数々の作品や映像等が奉納された。
同神社は昨年、創建1300年を迎えており、奉納式はその記念として計画された。
師岡町在住の陶芸家、横溝多恵子さんは、「ほころび、花を咲かせる」ことを願い、陶芸作品『いのり』を奉納し、式では「(創建1300年の)この時代に居合わせて光栄」とあいさつした。
児童は「魅力・歴史」題材
師岡小学校では、2年生と6年6組児童が取り組んだ作品を奉納した。2年生の作品は、生活科の学習の成果『師岡のおすすめの場所ガイドブック』。「まちたんけん」で見つけたお気に入りの場所を、「100年後の師岡・樽町に住む人たちにも伝えたい、ずっと残ってほしい」との思いでガイドブックにまとめた。
6年6組が手がけたのは、紙芝居『伝えよう師岡樽町の歴史』。同神社が創建1300年を迎えたことから、自分たちの地域の歴史を皆に伝えようと制作した。
また、創建1300年を記念して行われた宮神輿の製作・奉納・お披露目渡御に関し、記録映像が千三百年祭奉祝行事祭礼委員会と株式会社キューシードから、記録写真が、同委員会とフォトスタジオルアナから奉納された。
式では、奉納品の一つひとつを参加者に紹介した石川宮司と奉納者の間で、奉納証明書と受取証明書が交わされた。
奉納式を終え、石川宮司は「(奉納された品は)たいへんありがたいものばかり。50年、100年後へと大事に伝えていきたい。これからも神社に心を寄せてもらえたら」と呼びかけた。