「症状が進行するのを見ているだけは嫌!」ついに認知症専門医の受診を決意 #母の認知症介護日記 108
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは無事にたくさんの検査を終えました。今回は、以前「薬がない!」と騒いだときに1週間分だけ処方してもらった薬があるので、いつもと薬の処方が違うのですが、それが理解できないあーちゃんは、薬剤師さんを質問攻め。それに対して、明らかに面倒そうにため息をついた薬剤師さんを見て、ワフウフさんは悲しくなってしまいました。そして、今回の検査では糖尿病の数値が悪化してしまったあーちゃん。財布に入っていたレシートをチェックすると、今まで食べていなかったアイスやジュースを買っていることがわかり、ワフウフさん姉妹はビックリ……。
貼ってはあるけど…
あーちゃんは、自治体から発行されている高齢者向けの乗車券を使っているのですが、今使っている乗車券の有効期限が迫っているため、新しい乗車券も定期入れに入っています。姉・なーにゃんが混乱しないように付箋を付けて管理をしてくれているのですが、その努力も虚しく……あーちゃんは新しい乗車券をハサミで切って捨てようとしていました。すぐに気付いたので、なんとかテープで貼り合わせて使えるようになりましたが、あーちゃんは和暦だけではなく西暦もわからなくなっていることがわかり心配です。
会ってすぐ、気になっていた無料乗車券をチェックしました。
あれだけ確認したのに……。定期入れには、古い乗車券が入っていました。
あーちゃんいわく、すでに有効期限が切れている乗車券で、今日も乗車できたとのこと。
あーちゃんは、新しい乗車券を切ってしまったことも、貼り合わせたことも覚えていない様子。
とりあえずバッグの中を探してみると……。
見つけた……! けど、貼り合わせの微妙なズレがめちゃくちゃ気になる!
この状態でも乗車には問題ないということで、まあ……よしとします。
あーちゃんの認知症にいち早く気付いてくれた糖尿病のかかりつけ医。
糖尿病と合わせて認知症も診てくれるということで、お任せしていたのですが、積極的な治療というよりも、訴えに対して対応するという感じで、正直なところ不満があります。
何か質問しても、本を渡されるだけ……。
以前から気になっていた、あーちゃんの足のふらつきも「筋力の低下」のひと言で終わってしまいました。
悶々としながらインターネットを検索していたところ、1つの病院にたどり着きました。
姉とも相談して、思い切ってその病院を受診してみることに……!
あーちゃんに会ってすぐ、新しくなった無料乗車券がちゃんと定期入れに入っているのかを確認しました……が、そこに入っていたのはすでに期限切れとなっている旧乗車券でした。あーちゃんは、新しい乗車券を切って捨てようとしたことも、姉に止められてテープで貼り合わせたことも覚えていないようでした。しかし、話しながらバッグの中を探ってみると、そこにはちゃんと貼り合わせた新しい乗車券が! ただ、貼り合わせ方がへたくそすぎて、なんとも気持ちが悪かったのです……。一応、この状態でもバスや地下鉄には問題なく乗れるようで、一件落着です。
月に一度、あーちゃんが診察を受けている糖尿病の先生は、私たちよりも早く認知症に気付いてお薬を処方してくれた先生。「糖尿病と認知症は関わりが強いから、あわせて診ますよ」と言ってくださったので、そのままお願いして1年半がたちました。毎月「調子はどうですか?」とか「変わったことや困ったことは?」とか、話を聞いてくれるのですが、糖尿病に関することと認知症に関することの対応に差がありすぎて、正直なところ不満があります……。
こちらが訴えれば、お薬の追加や検査といった対応を取ってくれます。しかし「積極的に経過を診て治療をする」という感じではありません。認知症は状態が数値で見られる病気ではないので、もっと状態をきちんと診てほしいと思ってしまうのです。そこで、姉とも相談して、思い切って認知症専門医のもとを受診することに決めました。どうしても、このままあーちゃんの認知症が進んでいくのをただ見ているだけというのが、耐えられませんでした。
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認知症と診断されて1年半がたち、あーちゃんはイレギュラーに対応するのが難しくなってきています。新しい病院の受診は、あーちゃんを混乱させてしまうかもしれませんが、ワフウフさん姉妹が後悔のないように動くのが一番ではないでしょうか。少しでも良い変化が見られることを期待したいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。