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『クリフハンガー』リブート、スタローン不在で進行 ─ 新主演はリリー・ジェームズ&ピアース・ブロスナン、すでに撮影開始

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シルベスター・スタローン主演、1993年製作の山岳アクション『クリフハンガー』の続編映画(タイトル未定)が、企画を一新し、スタローン不在で製作されていることがわかった。米などが報じている。

『クリフハンガー』はスタローン演じる救助隊員ゲイブ・ウォーカーと、飛行機事故で紛失した1億ドルを回収しようと画策する犯罪組織が、ロッキー山脈を舞台に激闘を繰り広げるアクション映画。監督は『ダイ・ハード2』(1990)のレニー・ハーリンが務め、全世界興行収入2億5,500万ドルもの大ヒットを記録した。

続編企画はオリジナル版が公開された翌年の1994年から断続的に浮上し、スタローンの復帰を前提に進められていたが、なかなか実現には至っていなかった。2023年冬には、ジェラルド・バトラー主演『ロスト・フライト』(2023)のジャン=フランソワ・リシェ監督のもと、いよいよ2024年秋に撮影が開始されると報じられたが、その後も紆余曲折あり、結果的にスタローン&リシェは企画を離脱。続編ではなくリブート版として企画は生まれ変わったようだ。

新たに主演を務めるのは、『ベイビー・ドライバー』(2017)『アイアンクロー』(2023)のリリー・ジェームズと、5代目俳優として知られるピアース・ブロスナン。監督は『ブラックアダム』(2022)『ジャングル・クルーズ』(2021)のジャウム・コレット=セラが務め、すでにオーストリアで撮影が始まっているという。

Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/35036323024/ | Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pierce_Brosnan_Deauville_2019_(fixed_spots).jpg | Remixed by THE RIVER

Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/35036323024/ | Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pierce_Brosnan_Deauville_2019_(fixed_spots).jpg | Remixed by THE RIVER

報道によると、本作は“父娘版『ダイ・ハード』”とも言える一作。ブロスナン演じるベテラン登山家のレイ・クーパーは、娘のシドニーとイタリアのドロミテで高級シャレーを経営している。ところが、億万長者の息子を連れての週末旅行中に2人が誘拐されてしまった。同じくレイの娘であるナオミ(ジェームズ)は襲撃現場を目撃するも難を逃れるが、家族を救うため、かつて登山中に起きた事故のトラウマを克服せねばならなくなる……。

『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』(2021)の映画監督アナ・リリ・アミリプールによる原案に基づき、『トジコメ』(2022)のメラニー・トーストが脚本を執筆。共演者は『オーメン:ザ・ファースト』(2024)のネル・タイガー・フリー、『大いなる自由』(2021)のフランツ・ロゴフスキ、「シャンタラム」(2022)のシュバム・サラフ、「フランクリン」(2022-)のアッサード・ブアブ、『哀れなるものたち』(2023)のスージー・ベンバ、「エミリー、パリへ行く」(2020-)のブリュノ・グエリら。

90年代の人気映画を、設定&キャラクターを一新してリブートする企画といえば、『ツイスター』(1996)のレガシーを継いだ『ツイスターズ』(2024)が記憶に新しい。オリジナル版の精神性をいかに継承し、新しくも懐かしい映画をつくりあげるかがカギとなるだろう。

監督のコレット=セラは、「ラージ・フォーマット・カメラを使用してドロミテでロケ撮影をすることは、物語の規模とスケールを表現するうえで欠かせないものでした。真にスリリングかつ本能に訴えかける、プレミアムな劇場体験をお届けします」との声明を発表。「(主演の)リリー・ジェームズが、本格的なトレーニングやクライミングの勉強など、想像以上の献身的努力をしてくれたおかげで、ほかのやり方では実現できない最高のショットを撮ることができました」と称えている。

また、ジェームズはコレット=セラ&アミリプールとともに製作総指揮を兼任。「とても楽しい撮影を過ごしています。クライミングの世界に飛び込み、コミュニティから学ぶことがとても面白く、ジャウム(監督)は力強い。すさまじい情熱と努力をもつ、大胆不敵なキャストとスタッフです」とコメントした。

プロデューサーは『フェラーリ』(2023)のラース・シルヴェスト、『ガンズ・アキンボ』(2019)のジョー・ニューローター、『 メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023)のトーステン・シューマッハーのほか、『ワイルド・スピード』シリーズのニール・モリッツ、『ハンターキラー 潜航せよ』(2018)のトビー・ジャッフェ。製作陣は劇場公開を目指し、これから国内外への権利販売に取り組むという。

映画『クリフハンガー(仮題)』のリリース時期は未定

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