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釣り人の夏のヨアソビといえば「イカメタル」で決まり!マイカ20杯をキャッチ

TSURINEWS

イカメタルでキャッチ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

毎日暑い。40度超が普通に聞かれるようになった。異常気象というコトバでは足りない気がする。8月4日、こんな時は大人の夜遊びですね。

福井の小浜へ

少し早い夏季休暇に入ったので、さっそく釣り三昧と思っていたが、なにやら天気が怪しい。台風連発の影響もあり予報がころころ変わる。予約していた舞鶴の船は早々と中止となったが、天気図的に福井県小浜沖なら行けるのではないかと当日の朝に連絡すると快くOKがもらえた。夜遊び道具を持って小浜へGO!

夏の夜釣りはイカメタル

夜遊びと言えば、某音楽ユニットではなくここではイカメタルである。茹だる様な暑さも日が落ちると過ごし易くなり海風が心地よい。それで美味しいマイカ(ケンサキイカ)が釣れたら最高である。私がイカメタルという釣りに出会ったのは、今から12年前。当時はイカメタルという名は定着しておらず鉛スッテと呼んでいた。専用の道具もほとんどなく、ボートキス竿でやっていたのを覚えている。

大人気の釣り

いうまでもなく面白い釣りで、釣れるケンサキイカが最高に美味しいので、あっという間にブームとなってしまった。個人的には、夏の納涼釣りで楽しんでいたが、週末の予約が取れない状態となり専用道具が席捲して、年に1~2回しかやらない小生にはやや肩身の狭い思いがして遠ざかっておりました。

期待させる夕日(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

カウンター付きリールで挑戦

進化する釣りに背を向けていた自分。イカなんざ、ちょいとやって今晩のオカズが釣れたら良いと思っていたのだが、昨年久しぶりにやって衝撃を受けた。ラインの色が分からん。強烈なライトでラインのカラーが飛び赤系かそれ以外しか分からんのである。緑・黄・青・紫の見分けが付かない。赤とピンクも見分け難い……船の上で自分の加齢を感じると同時に来年はカウンターリールで勝負と心に決めたのでした。

ロッドとリールを購入

釣人はこの時が一番楽しいかも……。店員さんといろんな話をしながらイカメタルロッドとカウンター付きベイトリールを調達しました。合わせて見たイカメタルコーナーの充実振りに圧倒され、スッテはまた次回と思いつつ竿とリールを抱きしめて店を後にしました。思えば、おすすめのスッテぐらいは購入すべきでしたね~。スッテや餌木は十分にあるとの慢心です。

かどや丸で出船

午後4時に港に着くと皆さんすでに乗船しておられます。当日お世話になったかどや丸さんでは順番に好きな釣座を取ってよいシステムのようで、空いていた左舷トモから2番目に釣座を構えました。準備している間に出船。内外半島を出て東へ、常神半島西の70mラインでスタート。心配された風は多少あるものの楽しめそうです。

ポイントへ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

日が暮れるまでの過ごし方

イカが釣れ出すのはライトが灯ってからがこの釣りの常識。条件が良いと日があるうちにも釣れますが、この日は静寂でした。はやる気に任せてイカメタルをする人、胴付きで探る人、弁当を食べる人。私はレンコダイでも釣れないかとタイラバを落としましたが、なにも起こらないままに闇がヒタヒタと……。

これから始まる(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

ライト点灯

7時過ぎ、まだ明るいですがライトオン。周辺に船はなく、はるか沖に漁火が見えます。さてさて、どうかな~カウンターリールに専用竿。ところで老眼でもカウンターは読めるかな~、妙な期待感と不安感です……(笑)。

本命マイカ登場

始めはボトムから当たるだろうと20号赤イエローの小浜リグでスタート。底から10mを中心に探りますが、全く当たりません。ここ2日ほど不調の日が続くと船長が言っていたことが思い起こされます。

船中ポツポツ

どうするかと悩んでいると20~30mを狙ってみてと控えめなアナウンス。それと同時にミヨシのアングラーにヒット。見ているとマイカが抜き上げられました。巻いていた時間を考えると30mまでだろうと予測。カウンターで33mまで落としてジャーク&ステイでフワッと当たりました。

ビシッと合わせも決まって胴長20cmマイカをキャッチ。25mで当たったことを共有します。次いで20mでもキャッチして、周りもぽつぽつと当たるようになってきました。強烈なライトの下、カウンターの数値は老眼でも読めます……(笑)。

マイカがいる水深を探す

25m付近を狙っていたのですが、ヒットしない。辺りは暗闇で天敵の月は雲の中……。海面には小魚が群れています。浮いているはずと思い20m以内を探るのですが、当たらない。どこにいる?

アタリダナを共有

基本に戻ってボトムからジャーク&ステイで探ってくると40mでポン。バシッと決まってぐいーんぐいーん。気持ち良い引きを楽しんでキャッチ。連発するかなと50mから上げてくると45cmでフワッとしたアタリで胴長30cmをキャッチ。左右のアングラーに40mと45mで当たりましたと共有します。この釣りはこれが大事!

拾い釣りに

連発は7杯で止まり、また静寂の時間。タナを探りに行きましたが、この日は浮くことはありませんでした。終始40~55mの深めのタナ。カウンターの水深を信じてジャーク&ステイしますが、たまにポロっと来るぐらい。

良型がポツポツ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

カラーローテで連発?

最初にイカを仕留めたミヨシのアングラーはコンスタントにヒットしています。釣るアングラーを観察することは釣りの基本ですね。見ているとカラーローテが絶妙。イエローで釣ったかと思えば、次のイカは赤緑。そしてオレンジ、ピンクと頻繁にスッテを変えておられます。

パターンを聞きたいと思いましたが、その間には4人のアングラーがいるのでそれも叶わず。気のせいかも知れませんが、赤緑で連発されている時でも私のスッテ(赤緑)には当たらず。不思議でなりません。スッテの姿勢でアタリの出る出ないが変わるのでしょうか。

特によく当たっていたオレンジは、持ち合わせもありません。私が下手なだけかもしれませんが、道具の進化を感じた釣行でした。

最終釣果

後半はアタリが出ずに苦悩の時間。持ち合わせで一番当たっていた赤イエローのスッテを信じてやり続け、納竿間近に目標の20杯をクリアし、型も良かったので満足。船中11~46杯との事なので、非常に差が出た小浜沖でした。

今後のイカ釣りの展望

今後は、型は小さくなりますが、ブドウイカ型と呼ばれる小振りなマイカが釣れるシーズンです。納涼イカ釣り、おすすめです。ただし、道具は万全にね。大切なイカを真鯛に何度も強奪されたので、イカ鯛も面白いでしょうね。

<田中こうじ/TSURINEWSライター>

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