米国ロングビーチ市から交換学生・教師の3人「トリオ」が滞在中、交流会で学校事情などを紹介
三重県四日市市の姉妹都市、米国ロングビーチ市から交換学生・教師(通称トリオ)の3人が来日中で、7月28日、四日市国際交流センター主催の交流会に出席した。3人はロングビーチ市での学校事情や市内の主要な施設などを紹介し、質問に答えるなど市民とのひとときを楽しんだ。
四日市を訪れたのは、教師のグリニス・バジェットさん(54)、高校生のカイリー・ミワ・マックさん(17)とキャメロン・マリー・ニコルさん(16)。7月20日~8月7日の日程で市内に滞在し、これまでに市長、議長を表敬訪問し、防災教育センター、泗翠庵、四日市港などを訪問した。今後も高校や「そらんぽ四日市」などを訪ね、大四日市まつりにも参加する計画という。
交流会は本町プラザ1階ホールであり、主催者側スタッフを含む約70人が3人の発表に耳を傾けた。グリニス・バジェットさんは、ロングビーチ市があるカリフォルニア州でのホームスクールについて紹介した。自宅を拠点にする教育を積極的にとらえる風潮は最近でこそ日本でも高まりつつあるが、グリニスさん自身の経験から語られるホームスクールの姿は、博物館や国立公園を訪ねて経験にするなど、自宅で自習しているイメージが強い日本に比べ、スケールの違いを感じさせるものだった。
3人の発表を聞いた交流会
キャメロン・マリー・ニコルさんはロングビーチ市のパブリックスクールとプライベートスクールについて比較しながら紹介した。日本の公立、私立の区分けだけでは理解できない違いもあり、それぞれに歴史や特色がある。私立では白人の割合がかなり高く、公立の方が多様性に富んでいる。キャメロンさんはランチのメニューなどについても実際に食べた印象を交えて紹介した。
カイリー・ミワ・マックさんはロングビーチ市の主要な施設、地域、観光向けの場所などを写真とともに30カ所近く挙げ、紹介した。退屈しない繁華街といえそうな「セカンドストリート」、買い物や食事で人気のある「2ND&PCH」、今はホテルや博物館になっているという「クイーンメアリー」、姉妹都市四日市のためにつくられた「フレンドシップガーデン」など、四日市から訪れた時には行ってみたいところがたくさん紹介された。
「トリオ」は1965年から隔年相互に実施している交換学生・教師の派遣制度で、すでに双方30回ほどの派遣をし、通算約170人の往来実績がある。四日市市とロングビーチ市の交流プログラムの中で最も長く続いているという。