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猫が『泣いている人を慰める』説は本当?考えられる3つの理由 よく見られる“寄り添う”仕草も紹介

ねこちゃんホンポ

猫が人を慰める行動は本当に存在するのか?

まず猫が人を慰めようとする気持ちがあるかないか…ですが、その答えは「不明」です。犬の場合は、飼い主を慰める気持ちはあるとの研究もありますが、猫については未だに謎だらけ。

ただ猫は、犬や人のように社会的動物ではないので、他者からどう思われようがまったく気にしていませんし、人ほど複雑な感情は持ち合わせていないと考えられます。

猫にとって大事なのは「今この瞬間」で、過去の行動を悔やむことも、未来の出来事に怯えることもないのです。

そのため人間を慰めるといった、他者を思いやる複雑な気持ちは、猫は持ち合わせていないのかもしれません。

とはいえ、人間と長く暮らす猫がそういった気持ちを持っていないと、完全否定はできないところ。それゆえに、真相は謎なのです。

では、なぜ猫が「泣いている人を慰める」という説があるのか、それは次の見出しで紹介します。

猫が『泣いている人を慰める』説は本当?考えられる3つの理由

猫が「泣いている人を慰める」と考えられている理由には、次のようなものがあります。

1.猫がにおい(フェロモン)の変化を感知し近寄るから

人間が強いストレスを感じると、体臭や汗の成分が変化することが知られています。

そして猫の嗅覚は人間の数十倍も優れており、これらの微細な変化を敏感に察知できるため、「いつもと違うにおいだぞ」と不思議がって、飼い主の様子を確認するために近づいてくるのです。

この行動が飼い主には慰めてもらっているように見えて、実際に飼い主に“慰め効果”をもたらしているものと考えられます!

2.猫が声や音の変化に反応して様子を見に来るから

猫は人間の声の微細な変化を聞き分ける能力に長けています。

泣いているときの声は普段と明らかに異なり、音程や音質、リズムなどが変化します。とくにすすり泣きや嘆き声は、猫にとって「注意を向けるべき音」として認識されがち。

そのため飼い主の普段とは異なる声のトーンを「何かが起こっている」というサインとして受け取り、近づいてくるのです。

3.飼い主の行動パターンの変化を不思議がるから

猫は非常に観察力が鋭く、飼い主の日常的な行動パターンを記憶しています。

しかし悲しんでいるときや落ち込んでいるときの人間の行動は、普段とは大きく異なります。うつむいて座り込む、動きが緩慢になる、いつもの活動をしないなど、これらの変化を猫は敏感に察知するのです。

猫にとって飼い主の行動の変化は、環境の変化を意味します。猫は変化に対して慎重であると同時に好奇心も旺盛であるため、いつもと違う飼い主の様子を確認するために近づいてくるのです。

またいつもの時間に食事をもらえない、一緒に遊んでくれないなどの変化に対して不満を募らせると、飼い主にアピールするため近づいてくることもあります。

猫が見せる「寄り添い行動」

頭や体をすり寄せる

猫が頭や体を飼い主にすり寄せる行動は、愛情表現の一つですが、慰めている仕草としても見られがち。

猫の頭部や頬には臭腺があり、すり寄せることで自分の匂いを相手につけます。もしかすると、飼い主のにおいの変化に気づいた猫が、自分のにおいで上書きしようとしているのかもしれませんね。

じっと見つめる

猫が悲しんでいる飼い主をじっと見つめる行動も、よく観察される仕草の一つです。

これは、普段と様子が異なる飼い主を観察しようとしているのでしょう。もしくは「ご飯はまだか?」「トイレを掃除して」など、自分の要求を猫なりに伝えているとも考えられます。

そっと手や顔を舐める

猫が飼い主の手や顔を舐める行動は、グルーミングのひとつ。猫にとってグルーミングは愛情表現であり、相手を清潔に保ち、絆を深める行為です。

そのため涙で濡れた顔を舐める行動は、「きれいにしてあげる」という猫なりの世話焼きのあらわれかもしれません。

まとめ

猫が泣いている人を慰めるという現象は、科学的に解明されているわけではありませんが、猫の仕草を見ると、確かに存在するキモチなのでは…と感じます。

しかしその行動パターンも、猫が飼い主の異変を感じとり、いろんな仕草を通してそれを確認しようとしているからという理由が濃厚でしょう。

とはいえ慰めの気持ちを持たないこともまた、科学的に証明されているわけではありません。

自分が凹んでいるときに、猫が近くに寄ってきてくれた。その猫の真意はどうあれ、それで飼い主の心が晴れるのなら、「慰めてくれている」と思い込んでもいいのかもしれませんね。

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