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【渓流釣りのおすすめエサ17選】 定番のイクラから変わり種の代用エサまでまとめて紹介

TSURINEWS

渓流釣りの風景(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

渓流釣りに使うエサは釣具店で手に入るものから、現地採取の昆虫まで様々だ。今回は渓流釣りに使われるエサの種類に加え、採取方法や使う際のコツを解説。イクラやカワムシ、ブドウムシ、ミミズなどの定番エサから、イカや魚の切り身など意外な変わり種の代用エサまで紹介しよう。なお釣果に関しては私の感覚なので、ご了承いただきたい。

イクラ

放流物、天然物を問わず渓流釣りの定番エサだ。においで誘うため、活性が低い早期や早朝などに有効となる。においが効く淵から平瀬までが特に良いだろう。そんなイクラにも種類がある。

エサイクラ

釣具店で売っている瓶に入った加工イクラのこと。表面がコーティングされており、ハリ持ちは良いものの食いはあまり良くなく、お勧めできない。

しょう油イクラ

スーパーなどに売っているイクラ。食いは悪くないが、ハリ持ちが悪く使用前に小麦粉などをまぶすと良いだろう。

生イクラ

しょう油漬けにされる前の高級イクラ。価格も高く以前は箱買いしていたが、現在は小分けされたものが釣具店でも販売されている。食いは抜群に良く、ハリ持ちもしょう油イクラに比べて良い。

イクラを使うときのコツ

イクラを使う場合だが、エサ箱の底にティッシュなどを引いてほしい。ドリップが出てしまいにおい効果が薄まるのと、イクラが柔らかくなりハリ持ちが悪くなる。なお余ったエサは持ち帰って冷凍しよう。次回使う場合、新しいエサを先に付けて、次に前回余ったエサをハリに刺す。余ったエサがハリ先から外れてマキエ効果が出るからだ。なおマスイクラはあまりお勧めできない。

イクラとミミズは定番エサ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

ミミズ

ミミズといっても種類がたくさんある。自分で採った天然物が一番良いと思うが、今は釣具店で売っているものでも十分だと思う。濁りが入ったときの特効エサだが、イクラ同様においで誘うので、釣具店では元気なものを選ぶことをお勧めしたい。

白っぽい通称ハチマキと呼ばれる所にハリを刺すと、元気なものは黄色のエキスが出てくる。このエキスが魚を誘うため、アタリが遠のいた時にはフレッシュなものへ付け替えよう。

ミミズを使うときのコツ

ここでミミズを使った誘いを紹介しよう。淵などで魚は見えるのにエサに反応しないとき、ミミズをチョン掛けしワンランク重めのオモリを付ける。まず自然にエサを沈めエサが底に着いた瞬間、仕掛けを少し早めに水面まで一気に上げる。
これを繰り返すと、魚が反応して掛かることがある。リフト&フォールの誘いだ。

状況に合わせたエサのセレクトが大事(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

水生昆虫(カワムシ)

渓流魚が普段食べている水生昆虫(カワムシ)は天然物狙いの定番エサだ。採捕方法や有効な時期、特徴を紹介する。

キンパク(オ二チョロ)

カワゲラの幼虫で3月から4月初旬に使う代表的なカワムシだ。腹が黄色い物をキンパク、白いものをギンパクと呼ぶ。腹が黒くてひと回り大きなものはオニチョロと呼び、こちらはイワナには良いが、アマゴ、ヤマメにはお勧めしない。

4月ごろに孵化(ふか)が始まると、このエサを使って水面を流す通称エサテンカラをお勧めする。毛バリの代わりに本物を使うわけだ。この釣り方で注意すべきポイントはオモリを極力軽く、軽い仕掛けを投入できるサオと、アワセ切れを防ぐためワンランク太いラインが必要だ。

キンパクは浅瀬の小石底を足でかき混ぜ、下流でタモで受けると捕れる。比較的強く、冷蔵庫に保管すれば2週間ぐらいは持つ。

キンパク(オ二チョロ)(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

ヒラタ

ヒラタカゲロウの幼虫で、3月下旬から5月ごろに取れる。キンパクと違い、大きめのつるつるした石の表面にいる。この表面を洗車ブラシやタオルなどでなでて捕ることからなで虫とも呼ばれる。

キンパクに比べ柔らかく食いもいいが、ハリ持ちがあまり良くないのと外道も好んで食ってくるのがマイナスポイント。水温の上昇とともに石の下から上に移動する。

ヒラタ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

ヒラタの仲間でマダラカゲロウの幼虫がいるが、身が固くお勧めしない。なお初期や源流で1cm未満のヒラタ通称チラタ(チビヒラタの略)が捕れるときがある。一般的にエサには小さく敬遠されがちだが、そのポイントではこれが常食されており特効エサになる。細軸の小バリで試してみてほしい。キンパクほどではないが、保存も効く。

オオマダラカゲロウの幼虫、身が固く食いは落ちる(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

ピンピン(ピンチョロ)

フタオカゲロウの幼虫で、ピンチョロとも呼ばれている。春先から夏場にかけて、流れがなく底に木の葉がたまっているような所で多く採捕できる。個人的に一番食いが良いと感じている。ただし外道もよく掛かるので、余分に採っておこう。

ピンピン(ピンチョロ)は食いがよくおすすめのエサ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

クロカワムシ

トビケラの幼虫。春先から夏場まで比較的どこでも捕れるカワムシで、本流の大物や水が出た後によく使う。小石に巣を作るので石をひっくり返すと簡単に捕れる。黒い個体と違う色の個体がいるが、私は黒い個体を好んで使っている。ウグイがよく食ってくるので注意してほしい。

クロカワ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

カワニナ

タニシより細く、フタが完全に閉まっていないのがカワニナだ。圧倒的にハリ持ちが良く、一日釣っても20個もあれば十分。カワムシに比べ、アワセはワンテンポ遅くする必要があるが、天然物にはお勧めだ。あまり上流には生息しないので、中流域で採取しよう。

カワムシを使うときのコツ

カワムシを使った誘いの方法を紹介しよう。カワムシで仕掛けを流し切った所でエサが水面までくるまで止めておき、水面に出た所で上流に引く。

一気に引くのではなく何度かに分けて引くと、ここで出てくることもあるが、めいっぱい引き上げてからもう一度エサを流すと食ってくることがある。水面のエサを狙っている魚を釣る誘いだ。

カワムシはできれば直接手では触らず、ピンセット(私は竹製を使用)で採取し、水ゴケを水に浸し、完全に絞ってエサ箱に入れる。できれば小分けにしてクーラーに保管するのがお勧めだ。

陸生昆虫

釣具店や現地で採取可能な陸生昆虫も渓流つりのエサになる。主な種類を紹介する。

ブドウムシ(養殖)

釣りエサで定番なのはブドウムシだが、釣具店で売っているのはハチミツガの幼虫を養殖しており、そのため人工的に着色されたものもある。

一般的に冷蔵庫で保管されるが、常温保存しておくと身がパンパンになり、色も黄色がかって後述の天然物に似てくるのでお勧め。常温で暗所であれば1カ月ほどは大丈夫だ。

エビヅル(天然)

ブドウスカシバの幼虫で、山ぶどうやエビヅルの枝に入っている。以前は渓流解禁の時期によく取りに行ったし、地元の釣具店では一枝(1匹)100円で売っていた。今では養殖物がほとんどだが、やはり天然物の方がよく釣れる。

イタドリムシ

イタドリの茎に入っている。9月ごろの川辺でイタドリが枯れていれば間違いなく入っている。一節ずつ確認し、穴が開いてフンが出ていればそこにいて、イタドリを割いて中から取り出す。

タッパーに段ボールを切った物を入れておくと、ハニカム部分に繭(まゆ)を作る。空気穴を開けて雨の当たらない所で保管すれば、来春には使える。特に天然物にはお勧めのエサだ。

イタドリ虫(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

ヤナギムシ

ヤナギやクヌギの幹の中にいるボウドクガの幼虫。以前いただき物で一度試したが、個人的な感想としてブドウムシの方が食いは良かったと思っている。

その他昆虫類

コオロギ、バッタ、トンボ、ガなどがある。コオロギは以前釣具店で販売していたのを覚えているし、現在もイタドリムシやヤナギムシ同様通販で購入できるようだ。

源流釣りで釣った魚の腹を裂くと、カナブンなどの昆虫類がよく入っている。カワムシが少ないエリアでは、特に陸生昆虫は適したエサだと思われる。

エサのセレクト次第で釣果が大きく変わる渓流釣り(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

その他の代用エサ

最後に変わり種の代用エサも紹介しよう。

イカ・魚の切り身

スーパーでも手に入りやすいイカや魚の切り身でも釣果が出る。

イカの短冊は知人が放流物の解禁に好んで使っている。ハリ持ちが良く、釣果も変わらないようだ。コンビニで売っているイカの塩辛でも釣果が出るそうだ。

赤身の魚の切り身も以前放流釣り大会で40cm近い魚が残っていたため、使ってみた。イクラ、ミミズ、ブドウムシで狙っても掛からない魚が、赤身では一発だった。しかし反応が良いとき悪いときがあるように感じる。

オキアミ

皮を取って使ったことがある。放流物の居残り狙いだったが、イクラと変わらない釣果だった。使用したことはないが、アミエビも有効だと思う。

その他

エビやイソメ、ゴカイなども良いようだ。渓流魚は基本的に肉食なので、ここに掲載した以外でもいろんなエサがあると思う。自分だけの秘密のエサを見つけるのも面白い。では良いシーズンを。

渓流釣りのエサの特徴(提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)

<週刊つりニュース中部版APC・石橋英之/TSURINEWS編>

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