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両親の寝室で拳銃を見つけた5歳男児、自身に向かって誤射し死亡(米)

Techinsight

米ユタ州の民家で5歳男児が誤って発砲する事故が発生。現場に駆けつけた警察官たち(『New York Post 「5-year-old Utah boy dies after shooting himself with gun found in parents’ bedroom」(AP)』より)

米ユタ州で今月22日、5歳男児が拳銃を発砲し、自らの頭を撃って死亡した。男児は両親が目を離している間に寝室で遊んでおり、そこで見つけた銃弾入りの拳銃をいじっていた。悲劇的なこの事故には「明らかに親の責任だ」など、拳銃をしっかり保管していなかった両親に批判の声が相次いだ。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

【写真】両親の寝室で拳銃を見つけて遊んでいた男児

事故は今月22日午後、米ユタ州サンタキン市の民家で起こった。亡くなったブルックス・トーマス・ウィルソン君(Brooks Thomas Wilson、5)は当時、両親の寝室で遊んでいた。

父親ブライアン・ウィルソンさん(Bryan Wilson)と母親クリスティン・ウィルソンさん(Kristin Wilson)は家にいたものの、ブルックス君とは一緒にいなかった。また、ブルックス君のきょうだいも家にいたが、別の部屋で過ごしていたと報道されている。

1人で遊んでいたブルックス君は、保管されていた9mm拳銃を見つけ、手に持って遊び始めた。拳銃には銃弾が装填されており、遊んでいたブルックス君は、銃口を自分の方へ向けながら引き金を引いてしまった。

寝室から銃声が聞こえ、他の部屋にいたブライアンさんは慌てて寝室へ向かった。寝室には頭から血を流して倒れているブルックス君の姿があり、すぐに心肺蘇生を行った。救急車が到着するまでの間、ブライアンさんは懸命に心臓マッサージを続けたが、ブルックス君は現場で死亡が確認された。

警察は殺人の疑いがないと判断し、両親を起訴する考えはないことを公表した。

ブライアンさんは、「今回の胸が張り裂けそうなほど悲劇的な事故は、私たちにとっての厳しい教訓となってしまいました。失意の底にありますが、私たちが息子を失った経験が、人生がどれだけ急に変わるかを他の人々に伝える教訓となることを願っています」と他の保護者へ注意喚起した。

銃規制推進団体「ギフォーズ法律センター(Giffords Law Center)」によると、ユタ州では未成年者の手に届く場所に拳銃を放置した人物を起訴することや、武器の安全確保などを義務付ける法律はないという。

5歳児が亡くなった痛ましい事故について、多くのメディアが報じると、「子どもの手が届く場所に拳銃を保管していたことが信じられない」「銃弾が装填された拳銃を5歳児が見つけられる場所に置いておくなんて驚きだ」「普通は鍵をかけてしまっておくでしょ?」「これは明らかに親の責任だね」など、拳銃の保管方法に対して批判や疑問の声が相次いだ。

なお、昨年6月にはオハイオ州の民家で、2歳男児が寝室にあった銃を見つけて発砲し、妊娠中の母親が背中を撃たれて死亡する事故が起きていた。。

画像は『New York Post 「5-year-old Utah boy dies after shooting himself with gun found in parents’ bedroom」(AP)(brownfamilymortuary.com)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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