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「釣り船が水上タクシーに!」基地開発で潤う種子島でカンニング竹山が見た事とは?

文化放送

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)11月25日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、よく遊びに行くという種子島で今起きている変化についてトークした。

竹山「今日は、邦丸さんもご存じない話を偶然新聞で見つけたので、それを紹介しようと思います。朝日新聞の一面に『基地計画の島に中国資本が接近』という記事が出ていました。鹿児島県の南の方にある種子島をご存知ですか。その種子島からちょっと横に行くと『馬毛島』っていうところがあります」

邦丸「馬の毛の島と書いて馬毛島(まげしま)」

竹山「そこに今、自衛隊の基地と米軍の訓練施設を作ってるんですね。その島の売買にあたり、2019年ぐらいに土地を持っていた人が、日本とお金が折り合わないから中国資本の企業に買ってくれと言ったというんです。結論を言うと買わなかったんだけど、朝日新聞の記事は「防衛基地を作るところのお金を中国が出すのは大問題でした」「そういう疑惑がありました」っていうものなんですよ。実際は、日本はそのオーナーから買ったので問題はないんです。

その馬毛島の話をしたいんですけど、僕は種子島に親友がいて、ちょいちょい行くんですよ。で、2023年ごろに遊びに行ったとき、初めて馬毛島のことが分かったんです。今、ここには自衛隊の滑走路や基地を作ってますが、米軍の訓練も一緒にやるんですよ。今までは硫黄島で訓練をやってたんだけど、あまりにも遠いということで、馬毛島に訓練施設を建設中なわけです。これによって、今、種子島が潤ってるんです。種子島はもともと種子島宇宙センターで有名だと思います」

邦丸「ロケットのH3とかね」

竹山「種子島には、西之表市と言う一番北側の町、真ん中に中種子町という町、そして南側に南種子町って町があって、種子島宇宙センターは南種子町にあるんです。普通に考えると、種子島にはそういう国の施設があるから、お金がいっぱい使われて潤ってるんだと思われそうなものですけど、お金がつぎ込まれてるのは南種子町だけなんですよ」

邦丸「そこにはロケットの打ち上げ基地があって、JAXAの管轄で、国の予算も降りてくる」

竹山「道路も綺麗になる。ハコモノ施設ができたりする。これは南種子だけ。中種子町と西之表市は、その恩恵を受けてない町で、農業と漁業とかをやってた町なんです。安納芋とか美味しいものがあるんです。

その種子島が今潤ってる。なぜかというと横の馬毛島に滑走路を作るから工事をするわけですよ。工事やるためには人が来なきゃいけない。じゃあ馬毛島に行くのかというと、去年、僕が行ったときはまだ泊まる施設がなかった。だから種子島にみんな泊まるんです。九州とか本土から作業員が来るから、その人たちを受け入れなきゃいけなくなるじゃないですか。となると、空き家とか余ってるアパートの部屋とかを「貸してくれ」って来るわけですよ。それも長期で。

例えば農家をやってて空き家があると、工事会社の人が「2年間貸してください」とか来て、それで埋まるわけですよね。まずそれでちょっと潤う。来た作業員の人が一杯飲んだりすると、それで街も潤う。ホテルも結構満室になってるんですよ。みんな知らないけど、種子島がすごい盛り上がってるんです。

もう一つ僕が体感して面白かったのは、釣りをしたくて友達に「ちょっと釣り船見つけてよ」って言ったら全然無いんですよ。なんでかというと、釣り船をやってた人は今、水上タクシーをやってるんです。種子島から馬毛島には船で行かなきゃいけないから、朝、作業員の人を積んで馬毛島に行って、夕方にまた迎えに行く。これだけで1日数万円も利益が上がるんです。となると、釣り船なんてやってられないじゃないですか。全然皆さんに知られてないんだけど、そういう活動ですごく利益が上がる島になっている。なんで話題になってないのかというと、国の防衛基地を作ってるから、あまり表立ってメディアも取り上げないみたいで、鹿児島のニュース番組とか新聞は、かつて取り上げたことがあるらしいんですけど、東京とか中央のメディアは取り上げないんですよ。

この話題を取り上げづらい理由の一つとしては、地元でも反対されてる方が結構いるんです。その人に「なんで反対なんですか?」って僕が取材をしてみたら、はじめは飛行場を作る事になって、それが自衛隊のだってなって、そのうち米軍も来るってなって、結局これ米軍の基地つくるんだろう?って言うんです。だから「米軍基地は許さない」みたいな看板を立てる方もいるし、これは自衛隊だっていう人もいるし。またそれを聞きつけたいろんな考えの方が来て、反対運動したりとか、いろんなことになっているんです」

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