トランプ氏とゼレンスキー氏の舌戦に青木理氏「これ戦争を起こしたのはプーチンさんですからね」
2月21日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。2月21日の放送は朝日新聞の「ゼレンスキー氏は独裁者」 トランプ氏ロシアに同調」という記事を取り上げ大竹やジャーナリストの青木理らがコメントした。
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の確執が深まっている。ゼレンスキー氏から「偽情報空間に生きている」と批判されたトランプ氏は「選挙を経ていない独裁者」だと反撃した。
トランプ氏は19日、SNSへの投稿でゼレンスキー氏を「さしたる成功もおさめていないコメディアン」と呼び、勝てる見込みのない始める必要もなかった戦争にアメリカを説き伏せて、3500億ドルおよそ50兆円もの費用を投じさせた」と主張した。
戦争はロシアの侵攻で始まったがトランプ氏はウクライナにも非があると示唆してきた。アメリカ外交問題評議会評議会によると、アメリカ議会が2022年2月のロシアのウクライナ侵攻開始を受けて確保した予算は1750億ドルで3500億ドルの根拠は不明だ。
トランプ氏は「彼は選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率は非常に低く得意なのは、バイデンを操ることだけだった」とこき下ろした。戦時体制のウクライナでは昨年予定された大統領選が延期されているが、トランプ氏の発言はゼレンスキー氏の正当性を疑問視し、選挙の実施を主張するロシア側の要求に沿うものだ。
大竹まこと「ウクライナは戦争を始めるべきではなかった、選挙を経ていない独裁者だと。ちょっと言っていることが域を超えてる感じがするんですけど」
青木理「おっしゃる通り、これ朝日新聞にも書いてるんですけど、トランプ氏は、自分のSNSへの投稿で、ゼレンスキー大統領についてさしたる成功も覚めてないコメディアンだと。勝てる見込みのない始める必要もなかった戦争だと。これ戦争を起こしたのはプーチンさんですからね」
大竹「ロシアだよね」
青木「そうそう。ロシアですよ。しかも、アメリカを説き伏せて3500億ドル、日本円でおよそ50兆円くらいらしいんですけど、その費用を投じさせたんだって言ったけど、アメリカの外交問題評議会だと3500億ドルの根拠がよくわからないといってるわけじゃないですか?だから、トランプさんらしいっちゃトランプさんらしい、かなり事実も違うしフェイクというかデタラメばっかりというところもあるんですけど、ただでも全体を見るとどうも今のロシアとウクライナ、ロシアの侵攻戦でウクライナが反撃をしているという状況をやっぱり一刻も早く止めた方がいいというのは考え方としてはありえますよね。つまりこれ以上本当に人の命が失われていくような状況を何とか停戦したいというのはあるんだけれども、その際に1番まずいとされるのは、やっぱり力による現状変更を認めるか認めないか。つまり国連の安全保障理事会の常任理事国でもあって世界最大の核兵器の保有国でもあるロシアが力によって領土を得るという成功例を与えちゃうと、今後それが一つの前例として、いろいろな国がおかしなことをやり始めるんじゃないかというところが1番の問題で、そのあたりどういうふうにケリをつけるというかうまく調整するのかが注目点だなと思ったんですけど、どうもこのトランプさんのSNS等の発言を見ているともうほぼロシアの行為を是認するような形で停戦に持っていこうとしているようにしか思えない。その意味でいうと、ロシアもロシアだけれども、 アメリカもそれを認めるってことになってくると本当に国際秩序というか国際的な決まり事というのが本当に解けていってしまうようなという危惧を抱きますよね」
大竹「そうですね。トランプさんがゼレンスキーの支持率は4%しかないとかって言ってるよね」
青木「これも嘘ですよね。フェイク」