【オフィシャルレポート】PSYCHIC FEVER 現地ファン大熱狂の『FIRST US TOUR 2025』完走!
PSYCHIC FEVERが、米国6都市を巡るグループ初のアメリカツアー『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』を完走。2月14日(現地時間)に、ロサンゼルスの名門劇場Saban Theatreにてファイナル公演を行った。
PSYCHIC FEVERは、2024年1月にリリースした「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」がSpotify バイラルチャートトップ 50 にてアジア 9 つの国と地域でチャートイン。TikTok での総再⽣回数は 2.6 億回を突破した。この世界的バイラルヒットにより、昨年はシンガポールで開催された世界三大音楽見本市のひとつ
『MUSIC MATTERSLIVE』、フランスで行われた『Japan Expo Paris 2024』、スペイン・バルセロナで開催された『MANGA BARCELONA』、ベトナム南部最大級のホーチミン市主催『HOZO MUSIC FESTIVAL』といった海外イベントへも出演。世界各地で大きな反響を集める中で、実現に至ったのが今回のアメリカツアーである。
本ツアーは、彼らがこれまで築き上げてきたスタイルである HIPHOP や R&B といったアーバンミュージックを軸に、これまでの海外活動の経験値を活かした、メンバー7 ⼈それぞれの個性やスキルを引き⽴たせる内容に。ファイナル公演の会場となったSaban Theatreは2012年に国家歴史登録財に登録された歴史的な劇場で、過去にはレジェンドクラスのアーティストも多く出演していた名門劇場。加えてファイナル公演には、本ツアーのミュージックディレクターを務めた、ブルーノ・マーズのバンド「The Hooligans」のリード・キーボディストであるジョン・フォシットも特別出演した。
大歓声を浴びながらメンバーが登場し、「Fainal! Make some noise!」と小波津志が高らかに叫ぶ。ライブのオープニングを飾ったのは、昨年、アメリカのテレビ番組FOX5『Good Day New York』に出演した際にも披露された「TALK TO ME NICE feat. TAMP」。サビではすでに大合唱が起きており、彼らの人気が現地にも広がっていることを物語っていた。
続く「RICH & BAD」「HABANERO」の力強いパフォーマンスで、序盤にして会場の熱気はこれ以上ないくらいに高まっている様子。ジョン・フォシットのキーボードが華やかさを添えた「What's Happenin'」を経て、公演当日の2月14日にぴったりな「Bitter Sweet」では、メンバーはステージの上手・下手へと移動してファンとコミュニケーションを取っていった。
そして、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」のイントロが流れ出すが、歌い始めるよりも前に音楽が一度停止してしまう。もっと声援が欲しいと7人が煽り、曲が再開すると、スペシャルゲストとしてJP THE WAVYがステージに登場。思わぬサプライズに会場の高揚感もさらに増し、ダンスを魅せたいとジョンの手によってアレンジが施された特別な「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」に、客席からは1曲を通して凄まじい歓声とシンガロングが発生していた。その熱狂ぶりに、歌い終えて「泣きそうになっちゃったよ」と感慨深い様子を示すJP THE WAVY。続けて「Okay」を歌うJP THE WAVYをメンバーが周りで盛り上げ、この日だけの特別なステージを締めくくった。
「一緒に歌える?」とWEESAが英語で呼びかけ、そのままアカペラで歌い上げたのは「Temperature」の一節。応えるように客席からも歌声が聞こえてくるが、驚くのは英詞部分だけでなく、〈君以外今考えれない全然〉などの日本語のパートでもしっかりとシンガロングが起きていること。その様子が、PSYCHIC FEVERの音楽が海を越えた国でも確かに浸透していることを証明していた。
雨音のSE(サウンドエフェクト)に続いて「Cold Rain」を披露すると、渡邉廉、小波津、WEESAの3人がステージに残って「Rocket (Take You Higher)」を披露。続いて、JIMMYとWEESAが「SH♡TGUN feat. JIMMY, WEESA,ぺろぺろきゃんでー」「Perfect feat. JIMMY & WEESA」をメドレー形式で歌い上げる。渡邉が加わって「Highlights」を披露した後は、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣による四者四様のラップが炸裂した「Psyfe Cypher」へ。7人それぞれにスポットライトが当たり、各メンバーの個性やスキルが存分に発揮されたブロックだった。
ここで一度ステージが暗転。しばらくしてサックスやピアノの切ない音色が聞こえてきたかと思うと、小波津が花束を持って1人ステージに現われた。ステージ上を舞いながら、最後に花束を客席に放ったところで6人も登場。スーツ姿の衣装に着替えたメンバーは、前半とはまた違う上品なオーラをまとっている。そんな多彩な魅力を見せるように、ポップさとメロウさを兼ね備えた「Pradise」「Love Fire」を披露し、「Hotline」で再び会場を盛り上げていく。
小波津のアカペラで幕を開けた「Best For You」、会場のクラップや掛け声がにぎやかに彩った「BEE-PO」を経て、初のアメリカツアーへの喜びを滲ませた7人。また戻ってきたいと意気込みながら、本編ラストを飾ったのは「BAKU BAKU」。最後はメンバー全員でステージを左右に移動し、客席ではたくさんの手が左右に揺れていた。
アンコールは、渡邉によるビートボックスと、DJ RYOGA(中西)を加えたスペシャルショーケースで幕を開けた。会場がクラブイベントと化したところで5人も合流し、「IGNITION」で観客と一緒にタオルを振り回す。そしてここで、『PSYCHIC FEVER LIVE TOUR 2025 EVOLVE in JAPAN』の開催が発表された。現在は日本公演のみの発表となっているが、「世界中にこのライブを届けていきたい」と思っているという。海外パフォーマンスへの期待も滲ませた後、ラストに今度は7人のみで「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」を披露。客席からは〈Just Like Dat!〉の掛け声が響きわたっていた。
ライブ終了後、中西、小波津、JIMMYが囲み取材に応じた。今回のツアーを振り返って小波津は「新しい挑戦をたくさんしたツアーでもあった。自分たちでもどういう反応をいただけるか若干の不安もあったけど、みなさんの反応は想像以上でパフォーマンスをしていて感動したし、新しい見せ方、方法に気付けたライブになった」と話す。今後の目標についてJIMMYは「今回はアメリカツアーになったが、ここからワールドツアーに広げていきたい。『Billboard Global 200』で1位をとるというデビューの頃からの夢にむけて、手がかりが掴めたツアーになったと思う」と新しい目標について語った。海外レーベルへの移籍について中西は「僕たちとしてもすごく心強いですし。ここから僕たちの音楽の幅がより広くなるので、さらに世界中の皆さんに広まるチャンスが増えると思う。皆さんにも期待をして待っていただければ」と今後への期待をコメントした。
現在では日本人グループが海外公演を行うことも珍しくなくなってきたが、日本から駆けつけるファンや現地在住の日本人のファンが客席の大半を占めることも珍しくない。そんな中、今回のツアーはアフリカ系アメリカ人・ヒスパニック系を中心に現地のファンが多く駆けつけるようなものとなった。これは彼らの音楽性が現地で評価させれたことの証左だろう。もちろん、音楽性のみならずシアトルの『FOX』インタビューでも1人ひとりのキャラクターが確立されていて、グローバルアーティストとして固定観念を覆すようなオーラを放っていた。PSYCHIC FEVERは日本、アジアのみならず世界中で愛されるグループになると確信できるようなUSツアーになったと言える。
2022年のタイでの武者修行から、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム、フランス、スペインと、着実に海外でのパフォーマンス経験を積んできたPSYCHIC FEVER。現時点の集大成とも言える今回のツアーは、今や彼らの音楽を求めている人は世界に大勢いるのだと感じさせるものだった。今後、PSYCHIC FEVERはグローバルな展開をより加速させるため、ワーナーミュージック・グループとのグローバル契約を締結。この先も、彼らの音楽は世界に広がっていくことだろう。
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