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夏待ちきれず水しぶき 釜石でプール開き 歓声響く屋外プール「冷たいけど、いいね」

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 釜石市大平町の市営プールで6日、屋外プールの利用が始まった。今季利用できるのは50メートルプールのみ。25メートル、子ども用プールは老朽化で閉鎖状態が続く。それでも水泳に親しむ子どもたちは早速水しぶきを上げて初泳ぎ。梅雨時期のじっとりした暑さの中だったこともあり、「水、冷たーい」「キラキラして、きれいだね」と歓声を上げた。

 この日はプール開きに合わせて安全祈願の神事が行われ、指定管理者の協立管理工業(小笠原拓生社長)や釜石水泳協会(山崎達会長)の関係者ら約20人がシーズン中の無事故を祈った。市スポーツ推進課の佐々木利光課長は「老朽化による不具合で使用できないプールがあり不便をかけるが、安全安心のもと、快適に使ってほしい」とあいさつ。協立管理工業の藤澤正明総務主任は「施設の内外を掃除して清潔に努めている。救助法など訓練も重ねて対応できるようにしている。ぜひ利用を」と呼びかける。

屋外プールの利用開始に合わせ行われた安全祈願の神事


 初泳ぎを楽しんだのは、水泳教室に通う子ども約15人。平泳ぎやクロールなど模範泳法を披露した。この時のプールサイドの気温は33度、水温25.4度で、絶好のプール日和。藤原莉那さん(10)は「水は冷たいけど、気持ちいい。大会に向けて練習を頑張りたい」と意欲を高めた。

 特別イベントとして、アーティスティックスイミングの体験会も開かれた。小学生から高校生まで30人ほどが参加。水上に顔を出したまま平泳ぎをしたり、手を上げてポーズを決めるなど、動作を何度も繰り返した。音楽や仲間と呼吸を合わせて演技する難しさや楽しさを体感。「難しそう…できた!」と満足げな声が飛び交っていた。

初泳ぎを楽しむ子どもたちの笑顔が広がった


アーティスティックスイミングの楽しさも味わった


 市営プールには通年で利用できる屋内25メートル、子ども用プールもある。協立管理工業によると、昨年度の利用者数は約3万3000人(前年度比約6400人増)で、コロナ禍を経て徐々に回復している。今季も基本的に利用人数、時間の制限は行わない。気兼ねない利用を促しつつ、「土日など混雑が予想される場合もあるので、様子を見て判断してほしい。みんなで楽しい利用を」と理解を求める。

開放された屋外50メートルプール。ルールを守って安全な利用を


 営業は火曜日から金曜日が正午~午後8時、土・日・祝日は午前10時半~午後6時で、月曜日が休館。市内小中学校の夏休み期間(7月23日~8月20日)は無休で営業し、全日午前10時半に開場する。期間中は未就学児の利用は無料。学校にプールがない市内の中学生などは生徒手帳を提示すれば無料となる。屋外プールは9月1日まで開放する予定だ。

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