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紫吹淳さん『妖精から妖怪へ!?』

TBSラジオ

昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。

今月のゲストは、元宝塚歌劇団 月組トップスターで俳優の紫吹淳さん!

最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、今週もWじゅん でお届けします!

はじめは”しぶきれい”だった…⁉

“紫吹淳”というお名前は本名ではなく、芸名。こちらはいつ頃つけられたものなのか、お伺いしました!

紫吹:今は違うかもしれないんですけど、私たちの時は2年目の夏休みに宿題として芸名を提出っていうものがあって。

要:へえ!

紫吹:私も一応家族で考えて、2つ提出したんですけど、2つとも難読って言って却下されちゃったんです。え~!ってなって。周りはどんどん決まっていくし。

要:家族みんなで考えたのに…!

紫吹:初舞台の時はその芸名をもって舞台に立つので、もう早急に決めなきゃいけない!そしたら、同期に『“しぶきれい”でいいんじゃない』って言われて。

近藤:それは適当に…?

紫吹:適当に(笑)本当は“初月淳(はずきじゅん)”にしたかったんですけど、これじゃハツヅキにしか読めないって言われて。『葉っぱの“葉”にしたら?』って言われたけど、それはなんか違うんだよなとか思って。テンションが下がっているところに『“しぶきれい”にしなよ』『あでもレイって顔じゃないな、ジュンって顔だからジュンにしなよ』って言われて、わかったって言って“紫吹淳“という。

近藤:その同期の方がパッと思いついたという!

要:すごいですねその方!

紫吹:こんなに長く使う事になるとは思わなかったという(笑)

要:紫吹はどこから来たんでしょうね?

紫吹:なんででしょうね(笑)『紫が吹いちゃうなんてすごくない?』って言われて、ほんとだねって(笑)

トップ候補生に支えられたベルリン公演

紫吹淳として活動される中で、宝塚時代、特に忘れられない公演が2000年のベルリン公演。
紫吹さんが参加した海外公演は、各組(花、月、雪、星、現在は宙)から10人ほどピックアップした海外チームでまわっていました。

紫吹:ベルリンの時に、まだトップになってないのにトップで行かせていただいたので。こんなイレギュラーな事は中々無いので、やっぱり忘れられない経験ですね。

要:すごいですねそれ!過去に同じような人はいらっしゃったんですか…?

紫吹:いないです…!

近藤:すごい…!

紫吹:実はその時だけ、新専科制度っていうのができたんですよ。宝塚って花・月・雪・星・宙の他に組に所属せず、どの組の舞台にも出られる専科っていうものがあって。当時、その時だけ“新専科”になったんです。

要:新が付いたと!

紫吹:その当時の2番手3番手がまとめて新専科になったんです。そんな時に、組が無いからベルリンでトップを演じさせていただいたという。

近藤:なんだかそれは紫吹さんのために作られたような…!

紫吹:よく言われましたね(笑)あんたのための新専科制度でしょって、今思うとそうなのかな?とか思っちゃいますけど(笑)

要・近藤:あはは(笑)

紫吹:まあでもそんな馬鹿なことは無いと思うので、、、(笑)本当に私はたまたまラッキーな想いをしたんだなと。

紫吹さん、このベルリン公演の時はトップを経験していないからこそ、極度の緊張とプレッシャーを感じたそうで、公演中に声が出なくなってしまったということ。

紫吹:突然声がでなくなっちゃったんです。でも舞台上で共演者の方々が、私たちがいるからという空気感を作ってくれて、それで乗り越えられたっていう思い出もある公演で。選抜最強のメンバーの中で、、、ほぼほぼみんな帰国後トップになってるんです。トップ候補生に支えられて舞台にあがることができた。

要:本当にすごいチームだったんですね。

『妖精から妖怪へ!?』

紫吹さんは1986年に宝塚歌劇団に入団されて、2004年に退団。退団から現在までのキャリアは20年になります。
振り返って俳優人生における宝塚時代、紫吹さんにとっては“青春そのもの”だそう。

紫吹:明日のことを考えずにがむしゃらに頑張れた。

要:すごく幸せな事ですね。

近藤:本当に毎日全力という。

紫吹:辞めてからだいぶ経ちますけど、宝塚より体力的に大変だなってことが無いですね。

要:ほんとですか・・!

紫吹:辞められた上級生の方ともよくお話するんですけど。同じ世代の女優さんと比べて、すごく体力があるって言われますね。なんかよく、OGの方から受け継がれている言葉があるんですけど『いる間は妖精だけど、辞めると妖怪になる』っていう(笑)

要:妖怪!(笑)

紫吹:それくらい、タカラジェンヌたちは元気があるっていう。

要:10代、20代をフルスロットルで走り切るっていうのは、本当に。

紫吹:これで鍛えられているんだと思います。

女役がわからなかった!

退団後は、舞台だけでなく、テレビや映画など映像作品でもご活躍され、コンサートも積極的に開催。舞台『ボーイ・フロム・オズ』は、2005年に初演。その後、2006年の再演、2008年の再再演、2022年には再再再演も行われています!

要:こんなに重なることあるんですね!?

紫吹:びっくりですよね!宝塚辞めた当初、初めて女性役を演じたミュージカルだったんです。ほんとに女がわからなくて。

要・近藤:あははは(笑)

要:女役やってるってことはわかりました?(笑)

紫吹:それはわかってて!!(笑)でも女の仕草がわからなくて。V6の坂本くんが演じていた役の、相手役を私がやらせていただいて。初めての男性とのラブシーンがあったりして、、、

要:うんうん

紫吹:台本に彼を殴るみたいなことが書いてあって。それでボンッとグーで殴ったんです。そしたら、違うでしょって言われて。

要・近藤:あははは(笑)

紫吹:やっぱり女の人の役はポカポカという感じですけど、

要:男役がでちゃって、ストレートパンチを!(笑)

紫吹:普通こうだよ、って坂本君に教えてもらいました(笑)これ、初演、再演、再再演とアンサンブルも含めて役者が同じで、それはもう私が徐々に女になっていく様を皆さんみていらっしゃると思うんですけど(笑)再々再演で、やっと私は女役をできたなと。だから深い作品ですね、この作品は。

(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)

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