平戸平和台地区 地域の憩いの場が奨励賞 「気軽に利用」で交流促す
戸塚区の平戸平和台地区地域運営協議会が3月18日、神奈川県が主催する「ボランタリー活動奨励賞」を受賞した。一軒家を拠点に、地域ケアプラザなどと協力しながら、幅広い世代に交流機会を提供し続けていることなどが評価された。
地域や社会の課題に光を当てた実践的な活動に取り組むボランタリー団体などに贈られる同賞。
同協議会が運営する「にこにこハウス」(平戸2の33の19)は、2階建ての一軒家。地域住民が集まり食事を楽しむ「ランチ会」や、ヨガや手工芸などの企画を楽しむ「にこにこサロン」など定期的にイベントを開催している。
また、イベントのない時間帯には、和洋室や調理室を有料の貸室として提供。英会話や健康麻雀、茶道体験など個人・団体問わずさまざまな用途で活用できる。同会の望月信会長は「比較的自由に利用でき、使用料も安価なので気軽に利用できるのでは」と話す。
男性参加呼びかけ
設立のきっかけはかつて地域の憩いの場所だった「にこにこ屋」の閉店。文房具や駄菓子の販売で、地域住民に愛されていた。また同地区の飲食店や商店は、開発や高齢化に伴い減少。住民同士の関係も希薄になっていったという。交流のきっかけとなる新たな場所として、同所は2017年に開所した。
現在、同会メンバー6人を中心に、平戸地域ケアプラザや生活支援コーディネーターなどと協力して運営。事務局長の早坂惠子さんは「0歳から90代まで幅広い世代が利用している」と語る。一方で、特に男性の地域参画を促すことに難しさを感じることもあるという。「お酒を飲みながら語らうイベントもある。仲間を誘って気軽に来てほしい」と望月さんは呼びかけた。