阪神の2025「年男」 未完の大砲・井上広大に西純矢ら投打の軸へ成長期待の若虎8人衆
レギュラー獲りへ勝負かける井上広大
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は藤川球児新体制で臨む阪神の選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
阪神では2001年生まれの総勢8人の若虎が年男。野手で最も期待がかかるのが入団6年目の井上広大だ。昨季は二軍のウエスタン・リーグで打率.308を記録して首位打者となり、夏場に一軍に昇格すると8月28日のDeNA戦でプロ初本塁打を記録。自己最多の23試合に出場し、打率.212、3本塁打、8打点の成績を残した。
昨秋のキャンプでは本職の外野以外に一塁にも挑戦するなど出場機会を虎視眈々とうかがっている。今季こそ自慢の長打力を一軍で発揮し、レギュラーの座をつかみ取りたい。
中京学院大中京高から2019年ドラフト5位で入団した藤田健斗も年男。昨季は春季キャンプで一軍に参加し、7月12日には一軍初昇格。出場こそなかったが、正捕手獲りへ確かな一歩を踏み出した。今季は攻守にレベルアップを図り、一軍での出場機会を増やしたいところだ。
投手はルーキー木下里都ら6人が年男
昨秋のドラフトで3位指名された木下里都も2001年生まれの年男。本格的に投手へ転向してからまだ6年と経験は浅いが、速球の最速は156キロとポテンシャルの高さは抜群だ。背番号もメッセンジャー氏が10年間背負った「54」と期待は大きい。磨いてきた剛球が一軍の舞台でうなりを上げる日が楽しみだ。
高卒6年目の及川雅貴は昨季、前年の33試合から9試合登板にとどまったが、先発で初勝利を挙げるなど、今季への足がかりを得た1年となった。その経験を生かして今季こそ念願の先発ローテーション入りを目指したい。
2年目を迎える石黒佑弥と津田淳哉も年男だ。ルーキーイヤーの昨季、石黒は一軍では中継ぎとして3試合に投げて防御率5.40。二軍では40登板、4勝4敗10セーブ、防御率3.50の成績。津田も二軍で17登板(先発は8試合)、2勝5敗、防御率5.26とともに不完全燃焼に終わった。今季は一軍ブルペンに食い込む活躍が期待される。
3年目の富田蓮も2001年生まれの年男。昨季は5月上旬から一軍に帯同して33試合に登板し、0勝1敗、防御率0.76と安定した投球を見せていた。昨年は中継ぎとして経験を積んだが、今季は先発に挑戦予定。新球の習得に取り組むなど投球の幅を広げ、熾烈なローテ争いに割って入る。
2019年ドラフト1位入団の西純矢も年男。昨季は4試合の登板で0勝1敗、防御率2.70の成績にとどまり、悔しいシーズンを過ごした。今季はキャリアハイの6勝超えはもちろん、自身初の2桁勝利&規定投球回到達を目標に巻き返しを期す。
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記事:SPAIA編集部