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<令和のモンスター新人>仕事はできない!プライドは高い!「指導が悪い」の言葉に絶句【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はスズ。小学生の子どもを育てるワーママです。今の会社では、正社員の営業として働いており、そろそろ「中堅」と呼ばれるポジションになってきました。ときどき家庭と仕事の両立でしんどいときもありますが、基本的には働きやすい会社だと感じています。ある日、私の部署に中途入社の社員が入ってきました。私はその25歳の若手男性社員の「教育係」を命じられました。ただその社員は問題アリで……。育てたいとは思いつつ、正直に言うと気が重いです。

数か月一緒に仕事をしてみてわかったことは、アサヒくんは妙にプライドが高く、仕事ができないということでした。こちらの指示や会社のシステムに文句を言ったり、メモをとらずに些細な間違いを繰り返したり……あげはじめたらキリがありません。しかしアサヒくん自身は自分のことを「仕事ができる」と思っているのだから驚きです。

同僚から、部署に入った期待の新人の話を聞くと、どうしてもアサヒくんと比べてしまって羨ましくなります。でもはじめはみんな新人。アサヒくんの生意気さに辟易しながらも、私はできる限り言葉を選んだり、やり方を変えたり……あの手この手でアサヒくんに教え続けました。

私が教育係を任されたアサヒくんは、なんというか「“イマドキの子”ってこういう子のことを言うのかな」と思わせるようなタイプです。 アドバイスをしても素直に受け取らない。「自分なりのやり方がある」と言うけれど、入社してすぐの自分なりのやり方ってなんなのでしょう。一番悪いところは、絶対に自分のせいだと思わないところです。仕事ができないのは教え方のせい、出世できないのは教育係のせい……。 もう、どの会社に行ってもやっていけないんじゃないかなとすら思ってしまいます。

【新人の気持ち】優秀なのに!理解されずイラッ……上司に直談判だ

俺はアサヒ、25歳。前の会社は俺以外みんな頭が悪くて、ちょっとやり方を変えればもっとラクになる方法も、ずっと昔のまま効率なんて考えずにやっているような人たちの集まりでした。意見する俺が疎ましくなったのか、それとも嫉妬されたのか、何を聞いても答えてくれなくなったので辞めました。今回の会社は良さそうだと思っていたのに……俺は教育係のハズレを引いてしまったようです。同期は独り立ちしていくのに、俺はいつまでも新人扱いのまま。イヤになりますよね。

友達に「いつまでも人のせいにしてないで、自分の悪いところを考えろよ。たとえ相手が悪いことだってお前にも何パーセントか必ず落ち度がある。その落ち度を考えないと、また同じこと繰り返すぞ」と言われたけど、納得ができません。 俺に落ち度なんてない! それを証明するためにも上司に掛け合おうと思います。

教育係のスズさんの指導が悪いせいで、俺はいつまでたっても活躍できないと思っていました。しかし、ひとりで営業に行っても門前払いをされてしまいます。

会社に戻ってデータ入力をしようとしても、やり方が思い出せません。仕方なくスズさんに聞いてみたらイヤミを返されてしまいました。

同期は「期待の新人」なんて言われているけれど、頭の良さは絶対俺のほうが上。だから教育係の運が悪かっただけだと思うんです。俺がひとりでやらせてもらっても結果が出ないのは、結局スズさんと同期の教育係、2人の教え方や基礎が違うからじゃないですか? 最初から同期の教育係が俺についていれば、期待の新人は俺だったのに……! こんな屈辱的な思いをするのなら、もういっそほかの会社を探したほうがいいなと思いはじめています。

彼女にフラれ……「ダサい俺」汚名返上できるのか

しかしそのことを彼女に相談をすると……?

「プライドだけ高くて、でも何もできないから転職を繰り返すでしょ? 私と喧嘩したって、ぜーんぶ『お前のせい、俺は悪くない』将来は『家事・育児を手伝って』って言ってもグダグダ言い訳ばかりで、結局やらないんだわ」そう吐き捨て、彼女は出て行ってしまいました。

友達に言われたこと、彼女に言われたことを自問自答して、俺は自分が傲慢であったことにようやく気がつきました。悪いのは全部……俺だったのです。

数日間悶々と考えて、友達と彼女に謝罪と反省していることを伝えました。友達は「また飲みに行こう」と言ってくれて、彼女は「ちゃんとやれたら考える」と返事をしてくれました。

まわりよりも遅いかもしれませんが、自分のダサさに気づけてよかったです。まっすぐ伝えてくれた友達と彼女には感謝しています。 スズさんはあのあと、俺を見離さずに仕事を教えてくれています。時折「俺が悪いんじゃない、相手が悪い」「こんなやり方、効率が悪い」と思ってしまうようなタイミングもありますが、まずは基本的なことができるようになってから言おうと自分を抑えています。

ある日、スズさんと一緒にランチをとるタイミングで、「何か、心を変えるキッカケがあったの?」と聞かれました。事の顛末を話すと、スズさんは「ちゃんと叱ってくれる友だちと彼女がいて、よかったね」と微笑んでいました。


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