赤米フェスタ2024(2024年9月15日開催)~ 古代米の文化を次世代につなぐ音楽イベント
9月に入っても暑い日が続いていましたが、秋に向けてのイベントも多数開催されている今日この頃。
総社市にて毎年9月中旬に開催されている「赤米(あかごめ)フェスタ」は、赤米大使をつとめる歌手・相川七瀬(あいかわ ななせ)さんの呼びかけにて2016年から始まった野外音楽イベントです。
念願かなって今回初めて参加できました。
初秋の夜長、豪華メンバーが集まった野外ライブを中心にレポートします。
「赤米フェスタ2024」について
「赤米フェスタ2024」は2024年9月15日(日)に、備中国分寺南広場で開催されました。
入場するには、赤米フェスタ2024の手ぬぐいが必要です。
手ぬぐいは1枚につき3000円のチャリティ金を寄付することで、指定場所(総社市役所、サンロード吉備路など)にて入手できます。
当日は臨時駐車場および総社駅より、会場までのシャトルバスが運行されました。
詳しくは以下の画像を確認してください。
現地までのアクセスと開演までのようす
午後3時前に臨時駐車場(山手小学校)到着。ここからシャトルバスで会場に向かいました。
乗車して5分ほどで会場近くのバス乗降場に到着し、そこからは備中国分寺の横を通って徒歩で会場に向かいます。
沿道には竹あかりと思わしき演出も。帰り道が楽しみですね。
午後3時過ぎに会場に到着。すでに多くの人が待機列に並んでいました。
また、会場周辺には赤米の田んぼが広がっており、備中国分寺五重塔をバックに赤い稲穂が垂れる姿を多くのかたが写真に収めていました。
午後4時、開場時刻です。
チケットがわりの手ぬぐいを手に、皆さん思い思いの場所にレジャーシートを敷いて席を確保していました。
ステージ近くがレジャーシート席で、一段上がった上側が折りたたみいす席になっていて、主催者によると約2000人が集まったとのことです。
なお、筆者の席はステージから5列目くらいだったのですが、至近距離で非常に臨場感のあるステージを楽しめました。
コンサートの内容について
今年は以下4名の歌手の皆さんが、素敵なステージを披露してくれました。
・May J.(メイジェイ)
・相川七瀬
・一青窈(ひとと よう)
・天童よしみ(てんどう よしみ)
発起人である相川七瀬さんと、そのご縁で集った歌姫たちの共演。いずれも平成を代表する歌手の皆さんですので、誰もが聞いたことのあるそれぞれの代表曲で会場も大いに盛り上がりました。
公演中の写真撮影は禁止のため、写真は掲載できませんが、片岡総社市長や出演者のかたがたのSNSにて公演中のようすがアップされています。興味のあるかたは探してみてください。
また主催者としても、観客としても、片岡総社市長がとても楽しまれていたのが印象的でした。
赤米フェスタ。この歌にはしびれた。一青窈さん。 pic.twitter.com/NMTCfyTRAc
— 岡山県総社市長片岡聡一 (@souichikataoka) September 15 2024
飲食ブースの紹介
会場横の飲食ブースにて、赤米を使った各種メニューの提供がありました。
筆者もコンサート前の腹ごしらえを兼ねて、赤米麻婆豆腐丼と赤米ライスバーガーを購入。白米に赤米を混ぜたいわゆる雑穀米です。違和感なく食べられました。
暑い日だったので、冷やしパインやドリンク類もよく売れていました。
赤米と総社市について
全国3か所(長崎県対馬市、鹿児島県南種子町、岡山県総社市)に伝承されている赤米神事。
冒頭でも紹介した通り相川七瀬さんが架け橋となり、これらの3市町の交流が今まで続けられてきました。
今回は、種子島宇宙センターのある南種子町から、小園(こぞの)町長が来賓で来られていました。
なお、当町の親善大使である「トンミー大使」をつとめられているご縁で、今回天童よしみさんに出演していただくことになったそうです。
おわりに
約2時30分にわたるコンサートも、大盛況のうちにお開きとなりました。
すっかり夜となった帰り道、備中国分寺の五重塔もライトアップされ、その幻想的な姿を見せてくれました。
そして、行きに見かけた竹あかりも帰り道を優しく照らしてくれています。
赤米の文化を未来につないでいくために、当会場前の田んぼに赤米を植えたのが2013年のことで、それから11年。今回の赤米フェスタをはじめ、前述の3市町の交流や赤米文化の継承といった「赤米の輪」は大きな実りとなってきているように思えます。
なお、今回のイベントの収益はヒカリノミ基金として、赤米支援・赤米こども交流に寄付されて赤米交流のために使われるとのことです。
相川七瀬さんもこの活動を通じて話されていましたが、地方の人口減少や東京一極集中が指摘される、こういった地域文化を守っていく試みは今後より重要になっていくと思います。
今回は素晴らしいイベントを開催していただき、ありがとうございました。
赤米の文化が今後末永く続いていくことを願いながら、また来年の開催も楽しみにしています。