川越シェフが帰ってきた~! 「らあめん花月嵐」の監修メニューを頼んだら、券売機のギミックにビックリした!
2012~13年頃に「イケメンシェフ」として一世を風靡した川越達也シェフをご存知だろうか? テレビ朝日系のバラエティ「お願い! ランキング」にレギュラー出演し、ちょいキビ判定員として辛口コメントと川越スマイルを披露した。あの川越シェフである。
一時はテレビに引っ張りだこだったが、気づけばすっかりその姿を見なくなった……。と思ったら、いた! 「らあめん花月嵐」の限定メニューを監修しているじゃないか! いつの間にまた露出するようになったんだよ!? とにかく彼の監修したラーメンを食べてみた。はたしてその味は!?
・Tatsuya~~! Kawagoe~~!!
私が最後に川越シェフの片鱗に触れたのは、昨年のことだ。宮崎県出身の川越シェフは、地元の美味しい野菜を農場から直接消費者に届ける「プレーンファーム」というサービスを提供しており、私はその野菜を購入したことがある。
実はまだシェフのお店が代官山にあった頃(2013年)に、1度お店を利用したこともある。その日、シェフはお店にいらっしゃって、わざわざ席までご挨拶に来ていただき、痛く感動したのを覚えている。
さらに驚いたのは、退店時に頂いたお土産には手書きの手紙が添えられていた。味もさることながら、ホスピタリティの高さにも感動したのも良き思い出だ。
さて、あの川越シェフが帰ってきたらしい。それも得意のイタリアンのお店ではなく、らあめん花月嵐に戻ってきたという。なぜ得意分野ではなく、ラーメン業界に帰ってきたのかは不明。とにかく最寄のお店に来てみた。
表のメニュー看板を見てみると……、いたー! シェフーーッ! お久しぶりーーー!!!!
ではさっそく券売機で食券を買おう。シェフ監修の「僕の味噌ラーメン2」(普通盛り税込980円)。2(ツー)と名付けられているのには理由があって、約15年前に味噌ラーメンを監修していたそうだ。前作の魅力を踏襲しつつ、新たな要素を加えたのが、この2とのこと。
ではさっそく普通盛りで……。
ボタンを押したところ!
「Tatsuya~~! Kawagoe~~!!」
突然券売機からシェフのコールが流れた! ビックリしてキャンセルしてしまった。まさかコールが流れるとは予想していなかったよ。改めて押し直すと……。
「Tatsuya~~! Kawagoe~~!!」
なんだコレ、このギミックはいるんか? 面白いけども……。
・ちょいクセの一品
カウンター席についてスタッフに食券を渡してしばし待つ。そういえば、花月嵐に来るのは初めてかも。まさか私の初花月嵐のきっかけが川越シェフとは意外だ。そうして出てきた、僕の味噌ラーメン2がコレです。
スープが黄色い! 味噌の色というよりも、オレンジを絞ったような明るい色だ。やっぱりこの辺はシェフらしい洋食のエッセンスが垣間見える。そして中央に乗っているのは味噌の塊かと思いきや、「ボロネーゼバター」というものらしい。
これもシェフの遊び心を感じられるアクセントである。
まずはスープをすすってみるとしよう。
はたして判定は……!?
美味し~い!
川越スマイルを再現したかったけど、私の笑顔は全然爽やかじゃないと、自ら写真を見返して思った次第。あの眩しい川越スタイルには遠く及ばないな……。
それはさておき、美味しいんだけどちょいとクセを感じるな。「ちょいクセ」と言っておこう。そのクセというのはニオイだ。柑橘系を思わせる香りが立っていて、レモンとかオレンジとかが入っているかと思ったら、どうもルッコラのニオイのようである。
それが強くて、味噌本来の香りが全然しない。これは好みの分かれるところだが、このニオイはなくても良いと感じた。
麺は特製の太麺で、スープとの絡みが良くて食べ応えもある。個人的な感想だが、全体的な印象としては味噌の持ち味がぼんやりしてしまって、どの方向に味を向けたいのかわからなかった。個性的な食材を集めたら、全部の主張がうるさくなってしまったのかも。
とはいえ、どうやら川越シェフは復活したらしい。今後再び表舞台に立ち、自身のレストランを再出店とかするのだろうか。私と川越シェフは同い年! だから応援してるぞ、シェフ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 らあめん花月嵐 新宿2丁目店
住所 東京都新宿区新宿2-6-5
時間 11:00~翌6:00
参考リンク:らあめん花月嵐
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24