【作業療法士のアニメプロジェクトが進行中】アフレコで声優の卵たちが熱演、新潟県の学生たちの力が結集
公開されたアフレコ現場の様子
新潟医療福祉⼤学作業療法学科と開志専⾨職⼤学アニメ・マンガ学部の学生が協力し、作業療法⼠を主⼈公としたアニメを制作するプロジェクトが進んでいる。
2024年11月11日、新潟市中央区にあるスタジオでは、アニメのアフレコが行われた。⾳響エンジニアは、株式会社スタジオジブリの作品などの数々の有名作品の制作に携わる成⽥⼀明氏が担当し、スタジオ内は張り詰めた空気の中、収録は進行した。
数々の有名作品に携わってきた成⽥⼀明氏がスタジオ内の声優に指示を伝える。
今回、声優を務めたのは、i-MEDIA 国際映像メディア専⾨学校 声優科の学生5人。主人公の作業療法⼠ 本田直役を務めた荒川瑞紀さんは演じる役柄について、「最初は作業療法士という仕事がどういう仕事かも知らない状態で台本を頂いたので、自分なりに色々調べて収録に臨みました。包み込む優しさというのを意識して収録に臨みました」と語った。
収録現場には、新潟医療福祉⼤学から、実際に医療の現場で作業療法⼠として活躍し豊富な経験を持つ本間健太助教も参加し、声優を務める学生に現場のリアルな状況などを伝え、学生たちの熱演の後押しをした。
本間助教による指導の様子
セリフ一つ一つを確認しながら収録は進行し、一定の間隔で⾳響エンジニアの成⽥⼀明氏は、アニメの監督である開志専⾨職⼤学アニメ・マンガ学部の佐藤瞳さんに確認を取り、自分の感想を述べるとともに作品の世界観を確認していた。
開志専⾨職⼤学の佐藤瞳さんは今回の収録について、「作品の完成度がぐっと上がったというか、よりリアリティーがある仕上がりになったと感じた。あと、声優さんが凄く上手なので良い作品になりました」と話した。
シーンごとに区切り、演技のニュアンスなど細かな点を確認する様子
収録は約2時間にわたり行われ、すべてのカットにキャラクターたちの声があてられた。収録が終わると、常に張り詰めた表情でマイクに向かっていた学生たちの表情はほころび、現場は学生たちの明るい声で満たされていた。
収録後、成⽥⼀明氏は今回の収録について、「アニメじゃなきゃ表現できない『医療』というものがあると思う。実写だと限界があることもあるので、これからもこういう事が出来たらいいと思う」と語った。
キャラクターを演じた声優については、「最初のテストの段階ですら、問題ないレベルまで言っているほどレベルが高いと感じた。こっちの気持ちを伝えると、その気持ちを汲み取ってできるレベルの子たちだと思う」と演技を絶賛していた。
製作されるアニメは、2025年3月の完成を目指して進行している。完成後は、YouTubeなどで公開される予定だ。
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