日本とはちょっと違う「カナダ」の“バレンタイン事情”
日本では毎年お正月が過ぎると店頭にバレンタインコーナーが設けられ、本命チョコ、義理チョコ、友チョコの準備をする女性たちで賑わいます。カナダでもバレンタイン用のお菓子は売られていますが、バレンタインの過ごし方は日本と少し違います。
バレンタインは女性→男性のイベントではない
saita 読者の皆さんの中には、好きな男の子にドキドキしながらチョコレートを渡したり、ホワイトデーにソワソワしながらお返しを待った記憶がある人も多いのではないでしょうか? カナダのバレンタインは女性から男性にプレゼントを送るイベントではありません。日本と違って男性が女性にお返しを渡すホワイトデーもありません。
どちらかというと男性→女性にプレゼントを渡すという話をよく聞く気がしますが、バレンタインは恋人や夫婦がお互いの愛を確かめ合う日であり、性別に関係なくプレゼントやカードを贈り合います。
カナダではバレンタインに何を贈る?どう過ごす?
日本のようにバレンタイン用のお菓子も売られていますが、一番人気な贈り物は花束とカードです。バレンタイン当日に町を歩くと、花束を抱えた人の姿を沢山見かけます。どの花屋さんも大盛況。バレンタインの日は特別に駅のそばでスタンドを出すお店もありますが、スタンドも大人気です。
他には、スイーツ、アクセサリー、化粧品、下着などが人気のようです。また、大人はこの日レストランで特別なディナーを食べる人が多いのでどのレストランも大賑わい。そのためディナーを考えている人は、早めの予約がおすすめ。子どもがいる人も、子どもを預けて2人だけで食事に出かける人が多いようです。
学校で友チョコはあるの?
学校に通う子どもたちに友チョコを渡す習慣はありませんが、バレンタインが近づくと、バレンタインカード用に学校の先生からクラスメートの名前リストが送られてきます。強制ではありませんが、多くの生徒がクラス全員にバレンタインカードを書き、バレンタイン当日に渡し合います。カードに小さなおもちゃ、文房具、お菓子などを添える人もいます。
この時期日本でバレンタインコーナーが始まると、沢山の可愛いパッケージのチョコレートが並ぶので、あげる予定がなくてもついつい足を運んでしまいます。どれも美味しそうで可愛くて、買う予定がなかったのに購買意欲を掻き立てられ、友達用に無理矢理買った経験もあります。
カナダにはバレンタイン特設コーナーのようなものはなく、バレンタイン仕様のお菓子が少し並んでいるくらいであまり目には止まりませんが、我が家は学校で配るバレンタインカードを手作りしているので毎年、今年はどんなカードにしようかということで頭がいっぱいです(笑)。お祝いの仕方が違っても、大切な人のことを想い、愛を再確認できるバレンタインって素敵ですね。誰かのためではなく、自分への愛だってよいと思います。皆さんのバレンタインが素敵な1日になりますように。
Shiko/歯科医師、ヨガインストラクター、翻訳家