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『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』米ポスターはAI作成か?アレックス・ロス風アートに見る謎の描写

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マーベル・スタジオ完全新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は4枚のティザーポスターを米公開した。そのうちの1枚に隠された謎について考える。こちらのポスターだ。

© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.

© 2025 20th Century Studios / © and 2025 MARVEL.

ファンタスティック・フォーはマーベル・コミック史上最古のヒーローチーム。作中世界で彼らは顔と正体が知られた人気セレブヒーローといった立ち位置で、人々の憧れの的として描かれる。このポスターでも、「WE LOVE The Fantastic 4」などのメッセージボードとともに、群衆がこのチームに熱狂する様子が描かれている。

このポスターについて気になる点が大きく二つある。一つ目は、この写実的なアートスタイルが有名コミック・アーティストのアレックス・ロスの作風によく似ていることで、右側でカメラを構える男性も彼の作品に登場するフィル・シェルダンに見えることだ。

『マーベルズ』は一般人であるカメラマンのフィル・シェルダンの目線を通じて、スーパーヒーローやスーパーヴィランたちの戦いを地上から目撃していく物語。フィルはファンタスティック・フォーやギャラクタスの戦いを含め、様々な超人たちが巻き起こす混沌を、報道カメラマンの立場からカメラに収めていく。

ポスターに描かれたトレンチコートの男は、フィルによく似ている。フィルは左目に眼帯をしているのだが、ちょうどカメラに隠れて見えなくなっているのが巧妙だ。

もしも男がフィル・シェルダンなのであれば、映画本編へのカメオ登場もあるかもしれない。スタン・リー亡き今、フィルはマーベル史の市井の目撃者として様々な作品に登場し、あちこちで写真を撮る姿が探されるという新たなイースターエッグになるかもしれない。

一方で、ファンの間ではフィル・シェルダン説を疑う声もある。もしもポスターの男の左目に眼帯があるのなら、彼は一体どうやってカメラのファインダーをのぞいているのかという疑問があるからだ。

それにしても、現時点でアレックス・ロスと本ポスターの関係が明らかになっていないのが不思議だ。マーベルやDCを中心に伝説的な存在であるロスは積極的なSNSユーザーで、普段から映画作品の情報解禁に合わせて自身の関連作のアートを公開するのだが、今回の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』に合わせては過去のアートを再掲したのみである。

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そこで気になるのが二つ目のポイント。こうした背景から、本ポスターは「AIが作成したのではないか」との疑いがかけられているのだ。アート左側で旗を振る手に、指が4本しかない(ように見える)ことや、同じ顔をした女性がいることがその理由である。

Marvel looses all goodwill from the F4 trailer for then releasing this AI slop as a poster

— Wayne Talbot ()

今なおハリウッド周辺でAIの創作活用は御法度の扱いとなっており、少しでも使用が疑われれば製作者への敬意を欠く態度として批判の対象となる。早くもマーベル・スタジオの広報担当は、米を通じて疑いを否定するという事態にもなっている。

擁護したいわけでもないのだが、旗を振る手の指の本数は製作者の意図しないものであるかもしれない。映画『サンダーボルツ*』ティザーポスターでも、ボブ役ルイス・プルマンの指が6本あるように見え、があった(こちらも否定されている)。

いずれにせよ、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のティザーポスターや予告編映像が解禁されてから、まだ一夜しか経っていない。これから様々な新情報が徐々に明らかになるのだろう。

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