工場見学で科学に興味 三菱電機赤穂工場が小学生招待
鷏和の三菱電機系統変電システム製作所赤穂工場は21日、赤穂西小学校の6年生児童を工場見学に招待。子どもたちに理科に興味を持ってもらおうと、社員による科学教室も実施した。
変圧器製造で国内トップクラスのシェアを誇る同工場は赤穂西小まで徒歩5分ほどの距離にあり、社員が学校に出向いて科学教室を行う取組を2020年から続けている。児童を工場に招待したのは今回が初めて。重量300トンを吊り上げる巨大クレーンや雷と同等の電圧をかけて製品性能を確かめる特殊な装置などがある工場建屋を案内した。
この日の科学教室では、電磁石の性質を活かしたモーター実験を行った。子どもたちは1人1セットずつアルミ箔を巻いた磁石に積んだ乾電池の上でハート型に曲げた銅線が回転する様子を観察し、その仕組みが掃除機や冷蔵庫など身の回りにあるものに使われていることを学習した。
科学教室の進行係を務めた内鉄変圧器設計課の東武志さんは「科学は学べば学ぶほど楽しい。苦手意識を持たずに勉強して」と呼び掛けた。理科の授業が好きという山下芽衣さん(12)は「科学が自分たちの生活を支えてくれていることがわかって、ますます興味がわきました」と感想を話した。