ジュビロ磐田のMF上原力也、FW渡辺りょうが戦列復帰!恩師が指揮するブラウブリッツ秋田との一番へ「嫌なことをしてくるんだろうな」
ジュビロ磐田は4月20日、アウェーでブラウブリッツ秋田と対戦します。J2リーグ戦は5戦負けなしですが、最近2試合は引き分けに終わっています。
首位のジェフユナイテッド千葉とは勝ち点7差。これ以上離されないためにも、3試合ぶり勝利を手にしたい一戦です。そんな中、離脱していた選手が戻り、秋田戦出場に向けて準備を進めています。
MF上原力也「シーズン通して挽回する」
ー前節4月13日のロアッソ熊本戦は体調不良での欠場だったそうですが。
入院したんですよ。点滴を1日して。(4月9日のルヴァン杯の)静岡ダービーの次の次の日に体調が悪くなって。でも試合(熊本戦)の日からここ(ヤマハ大久保グラウンド)に戻れることができました。
体調不良だったのは1日だけです。胃炎のような感じで、次(秋田戦)は大丈夫です。今日も(練習が)できたし。意外と大丈夫でした。
-チームは2試合連続で引き分け。もったいない2試合でした。
貢献できなかったので悔しいですけど、シーズン通して挽回していきたいです。
-次も遠隔地での試合になります。
遠いですね。アウェーの中でも厳しい環境なので。グラウンドもそうだし、もしかしたら相手のスタイルもそうだし。でもこれを克服できればシーズン通してすごい自信になると思います。みんなでやっていきたいなと思います。
-秋田はラフに出すことを徹底しています。
そうですね、秋田の(監督の吉田)謙さんに自分は教わっていましたが、吉田さんは性格的にも本当に真面目だし、そこはちゃんと選手に落とし込んでいると思うし、(磐田にとって)嫌なことをすごいしてくるんだろうなと思います。ウィークポイントをどんどん突いてくると思うので、それを超えられるようなことをしていきたいと思っています。
-吉田さんに教わったのは中学時代ですよね。
中学です。飛び級で上がった時とかですね。パーソナリティのところで僕はものすごく学んだかな。中学生だから人間として、パーソナリティのところはしっかり叩き込まれたと思うし、サッカーへの向き合い方とか、謙虚なところ。そういうところはすごくサッカー選手として学ばせてもらいました。
-次は勝って磐田に戻ってきたいですね。
間違いないです。引き分け、引き分けと来て、負けてはないけど、勝っていないし、次の勝利というのはチームにとって大きいですよね。
-勝つためのポイントは。
自分たちは自分たちのスタイルを積み上げていくのみだと思うので、また成長したものを出すことが勝利に一番近づくと思います。
FW渡辺りょう「監督室に呼び出しくらった(笑)」
-けがの状態はどんな感じでしょうか。
バレました?(笑)肉離れで、あまり無理すると結構長引くみたいな感じだったので。メディカルからも止められていたので、離脱して休みました。今は全然大丈夫です。復帰するまでむしろ長かったくらいなので。
-いつ頃の負傷だったんですか。
(4月5日の試合)山形に行く前ですね。その前々日ぐらいにやって、僕的には大丈夫だったんですけど、MRIを撮ったら出血していたみたいな。それでチームの方針で休みました。
個人的には今シーズン始まってから体調不良を含めてそういうけがの頻度が多すぎて、ジョン(ハッチンソン監督)に3回ぐらい監督室に呼び出し食らったので。
怒られたわけじゃないですけど、チームとしてもっと何かできることはないか、みたいなことを言ってくれたんですけど。チームは本当に最大限サポートしてくれて、自分でも毎日練習に向けてしっかり準備している中で、けがだったり体調不良だったり、何が原因か自分自身もよく分かんなかったんですけど、もう監督室に呼び出されたくないので(笑)しっかりここからまた積み上げていければなと思います。
-完全合流は今日(4月16日)からですか。
そうですね。合流は今日からですね。
-出られなかった期間のチームについては。
山形戦はアウェーで難しい試合の中で課題が残って、その後、ダービーと熊本戦(4月13日)。自分たちがビハインドからスタートというのはやっぱり難しいと思いますけど、そこから追いつく力だったり、逆転する力だったりっていうところは積み重ねてきていると思います。
ただ、やっぱり入りのところは、チームとして改善していかないといけないと思う。その中で自分が出た時にどういうことをするかっていうのを、外から見てずっと考えていたので、まずしっかりと目の前の練習でまたアピールして、チームメートや監督の信頼を勝ち取っていくしかないと思うので、そこをコツコツとやっていければなと思います。
-アスルクラロ沼津時代に監督だったブラウブリッツ秋田の吉田謙監督との対戦になります。
そうですね、謙さんがいらっしゃる。(サッカーは)多分変わらずに、それが今の秋田の強みでもあると思います。
本当、徹底してくる人ですし、チームだと思うので、スタイルで言うと真逆だと思います。相手に対して自分たちがどういうサッカーをして戦えるかというところは非常に楽しい部分でもあるので、まずはそこのメンバーの1人としてしっかり対応できるように、しっかりいい準備をしたいと思います。
-吉田さんの指導で影響を受けたことなどは。
皆さんもテレビで見て分かると思うんですけど、変わらないパターンで、信念を持っているかなっていうのが多分一番しっくりくると思います。
やっぱり信念と熱量を僕は1年目に教えてもらったので、そこがベースになって、今の自分のキャリアというのがあると思っています。謙さんの前でというわけじゃないですが、まずはジュビロの一員としてしっかりとプレーすることが僕にとっては大事なので、その姿を少しでも見せられたらと思います。
-小松蓮選手とは産業能率大で一緒にやっていました。
(大学での寮で)同部屋でした。半年くらいですかね。僕が最後の年(4年時)の頭から夏くらいまでで。半年くらいで彼は(松本)山雅に入団しました。
昔から知っていますし、それこそ1回、U-19か20の代表に行って、帰ってきてから別人のようにぐっと伸びたんですよね。それだけポテンシャルがある選手ですし、いい選手。多分得点ランキングもトップタイですよね、7ゴールで。
本当にいい選手ですし、僕もまだまだ負けられないんで。彼にはすごくいい刺激をもらっていますし、久しぶりに会えば嬉しいかなと思います。
-会うのは久しぶりですか。
久しぶりですよ。試合で対戦するのはめちゃくちゃ久しぶりだと思います。それも楽しみにしています。
-秋田のスタジアムは芝が独特です。
秋田仕様なんでね(笑)芝が長く、水をまかない。それも何て言うんですかね、サッカーの醍醐味じゃないですけど、やっぱりホームチームの権利だと思うので、そこの中で自分たちがやっているサッカーを含めてどう戦うかっていうところもすごい大事。
今年のJ2の中で自分たちに求められることだと思うし、毎試合J1みたいに素晴らしいピッチレベルでできるわけでもないですし。自分たちのスタイルと結果を取るっていうところのバランスというのは戦いながら自分たちで見つけていかなければいけないと思うので。本当にそういう強いチームになっていけるチャンスだと思うので、しっかりチームで準備していければと思います。