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一輪車内田岬希さん ハーフマラソン4連覇 終盤落車も冷静に対応

タウンニュース

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる内田さん=1月24日

静岡県で昨年11月に行われた全日本一輪車マラソン大会で、東海大学1年の内田岬希(みさき)さん(19・茅ヶ崎市十間坂)がハーフマラソン(21・975Km・中学生から50歳まで対象)の部で4連覇を達成した。タイムは1時間3分00秒。

今大会は前日の雨の影響で、走行コースの一部が浸水しスタート時間が延長するなど波乱の幕開けとなった。内田さんはコースに散乱した木くずを避けながら終始先頭を保っていたが、最終盤の21Km地点でバランスを崩し、一回転して落車するアクシデントに見舞われた。「最後の最後にダメージを受け、立て直すのが大変だった。ペースもわからなくなってしまうほどだった」と内田さん。それでもゴールが視界に入り、最後の力を振り絞ったという。マラソン大会で落車したのは初めてだったが、「終わってみて、そういうことも起こり得るんだと思った」と振り返る。

途中にはさらなるトラブルもあった。監督を務める父の重之さんとは通常、5Kmごとに給水ボトルを受け取ったり、タイムなどの情報交換をするが、この日は5Kmの地点では互いに確認ができたものの、重之さんが止めていた駐車場が施錠され、移動できない事態に。10Km地点で重之さんの姿がなく異変を感じた内田さんだったが、気持ちを切り替え、風の影響などを加味して走行プランを設定。夢中でゴールを目指した。「とにかく自分のペースを守って走ることに専念した」

勝因は「気持ち」

終始、「不安との戦いだった」と振り返る今大会の勝因について、内田さんは「気持ち」と言い切る。「緩まないペースを辛いまま走り続けた。だから気持ちで勝った」と笑顔を見せる。

現在は体力トレーニングに励みながら、技能練習を続ける日々。6月には自身の総合優勝4連覇が掛かる、全日本一輪車競技大会のトラックレース部門を控える。「4連覇達成は大前提」とし、「片足走行50m競技でも優勝したい」

意欲あふれる一輪車界のフロントランナーが、今年もタイトルの総なめを目指す。

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