「うんまい」を未開の地に!マレーシア人に上越の酒と食の魅力発信
日本の酒や食に馴染みが薄いマレーシアからインフルエンサーやシェフなどを招き、上越や新潟の酒と料理を提供するツアーが23日(水)、上越市で開かれました。一行は帰国したあと酒と食の魅力を発信することにしています。
このツアーは佐渡島の金山が世界文化遺産に登録されたことをきっかけに、上越市、妙高市、佐渡市の6つの酒蔵で作る「新潟美酒美食販路開拓実行委員会」が初めて企画しました。実行委員会によりますとアジアでは日本の食や文化が浸透していますが、マレーシアは馴染みが薄いということです。
新潟美酒美食販路開拓実行委員会 清水剛 事務局長
「マレーシアは、シンガポール タイなどに比べてプロモーションが足りていない。これから大きなマーケットになれる。マレーシアに焦点を当ててプロモーション」
参加したのはマレーシアの日本酒ソムリエやシェフ、SNSで情報発信しているインフルエンサーなど6人です。上越市東雲町の「割烹高はし」や、大貫の「ラ ファミーユ スユクル」のシェフなど4人の合作による和と洋を掛け合わせた特別ランチコースを味わいました。
コースでは12品が提供されました。
このうち「生落花生入り南蛮海老のタルタル」は、高田城址公園のハスをイメージして盛り付けました。
また地元のブランド牛「くびき牛」を使ったメイン料理のローストビーフは、上越市内の町田醤油味噌醸造場のしょうゆの実とバルサミコ酢で味付けしています。
このほか郷土料理の「のっぺ汁」もありました。
参加者
「エビと落花生がブレンドされた料理を初めて食べた」
ラ ファミーユ スユクル 佐藤和樹さん
「旬のものを使って料理。今しか取れない生落花生とこの地の特産品、南蛮エビを合わせた」
参加者
「(くびき牛)わさびと醤油をつけるととてもいい。村上牛よりもくびき牛の方が甘い」
参加者はコメの炊き方や調理方法などを質問していました。
参加者
「最初からすばらしいものが提供され衝撃的だった」
「くびき牛は、さしと肉の味のバランスがよかった」
ツアーは23日までの3泊4日の日程で行われ、参加者は妙高市や佐渡市も訪れ、「越後・謙信SAKEまつり」や酒蔵を視察しました。帰国したあと、ツアーで体験した新潟や上越の魅力を発信することにしています。
参加者
「今回参加したほかのメンバーが個性を持って、新潟・上越のエッセンスを取り入れた新しい料理を創作してマレーシア人に振る舞いたい」