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働く意味ってなんだろう?やりがいや働き方へのお悩みに「自分が豊かでいるため」のアドバイス

Sitakke

Sitakke

はーいみなさん、ごきげんよう!満島てる子です。

下半期もそろそろ3分の1が過ぎようかというところですね。
秋から冬にかけてというのは、職種によっては加速度的に仕事が忙しくなったりするもの。

皆さんはいかがお過ごしかしら。
もしかして、労働人生ここに極まれりって感じだったりする?

ライター・満島てる子

あたしもなんだか、9月はあれやこれやと慌しかったんだけれど。
働き続けていくことの難しさというか…。
やる気の燃料を絶やさないであったり、そもそも「働く」という行動を続けられる自分を維持する方法であったりを、もっとしっかり学ばなきゃなのかなぁと、自分のことを振り返って思ったりもしていたの。

今回はそんな、仕事に関するお悩みが来ているみたい。見てみましょう。

読者のお悩み 仕事のモチベーション、やりがいがわからない。一体どうしたら…

もち巾着さん、お手紙ありがとう!
そうかぁ、やりがいを感じないというのはつらいし、労働人生から逃れるのが厳しいこの世の中では、生活していくに由々しき問題にもなりうるよね。

「今の仕事に行くのがとてもつらい」というのも、非常に気になる文言だわ。
こころがすり減りきってないといいけれど…もち巾着さん、大丈夫?
相当しんどいんじゃないかしら。

別の方からになるんだけれど、仕事のしんどさという話題で言えば、実はこんなお手紙ももらっていたのよね。

読者のお悩み② 罵声を浴びながらも「死に物狂い」でやってきたけど…今後どうしたら

な…なんて労働環境なの…。
もち巾着さんに続き和くんさんにも(あたし本名が和希だから、なんだか親近感湧くわ。笑)、まずはお手紙送っていただいたことに感謝を覚えつつ。
にしても、罵声を浴びながら働くというのは、そりゃ健康不安やメンタル衰弱を抱えることにもなってしまいかねませんよね。

和くんさん、月並みな言葉かもしれませんが、あなたはよくがんばってきたんだと思う。
本当にお疲れ様です。

そしてもち巾着さん同様、仕事に向かうためのプラスの動機、あなたにとっては今それを見つけるのは、簡単なことではなさそうね。

人生の大半に関わる事柄だからこそ

お花シリーズ「白ユリ」花言葉は「誇り」「飾らぬ美しさ」

あたしとしてもどう返答したものかと、悩むところが大いにあります。

仕事に関するスタンスは人それぞれなんだと、働くことにいそしむようになってここ数年、あたしはそれをひしひしと思い知らされてきました。

まず、好きなことを自分の職業にできるとは限らない。

しかもその上で、その職業がその人の労働スタンスに合っているとも限らない。

そもそも仕事にかける情熱の量だって、こなせる仕事内容だって個人差があります。

にも関わらず、たいていの仕事というのは人が何人か集まり、そのなかでコミュニケーションを取りながら、足並みをそろえることでようやく事が進んでいくわけです。

環境によっては、和くんさんのように周囲から「死に物狂い」を当然のものとして要求されてしまう場合もあります。

もち巾着さんのように、「仕事は仕事と割り切るのが難し」い人にとっては、同僚たちが平然と歩みをならしている様子自体に、抵抗感を覚えたりもするんじゃないかしら。

あたし自身はと言えば。
女装(ドラァグクィーンとしての)はもちろん、飲み屋さんのお仕事というのは、一種の伝統芸能に近しいところがあります。
様々な修練(技能的にも、メンタル的にも)と、人としての器量、ときには爆発的なきらめきを放つための馬力だって必要です。

昔こころざしていた研究職も、生半可な実力では就職どころか、大学から旅立つことも困難でした。

なのでそれこそ周囲の人たちから、「圧倒的な成果」を求められる場面も、いずれの職種にしても少なからずあったような記憶があります。

そして、ではそんなプレッシャーを、自分のなかですぐやりがいに変えることができたのかというと。
決してそうではなく、和くんさんではないけれど、そのプレッシャーがいまでも自分のからだに「呪い」のように染みついている感覚もあって。

なんなら、「過去の自分がなかなか許してくれない」という和くんさんの文言には、大いに共感するところがあったりするのよね。
わかるなぁ。

働くなかで、その仕事に馴染めない人もいれば、その仕事からトラウマを植えつけられてしまう人もいる。
今回の2つのお手紙は、その事実を如実に伝えるものでしょう。

とはいえ、もち巾着さんも自分で書いてくださっているように、仕事というのは「1日の時間の半分」を割くことになる行動です。
それをどうこなすか、どう向き合うか。
可能ならポジティブに取り組んでいくためには、一体何をするべきなのか。

もち巾着さんと和くんさんの、人生の大半に関わる事柄だからこそ。
あたしとしては、自分の回答をどのような方向性にすべきか、まだちょっと迷っています。


あたしなりのAnswer

もち巾着さん、したっけラジオのリアルイベントに向けてお悩みを寄せてくださったの!ありがとう!

でも、迷ってばかりもいられる世の中じゃないしね。
ここからは、お2人に伝えたいことを率直に書いていこうと思うんだけれど、もしかしたら的外れな部分もあるかもしれない。
だとしても、何かの参考というか、あなたたちの背中を押すエールにぐらいはなっていればと思いながら、この後をつづっていくことにしようと思います。

さて、もち巾着さん、和くんさん。
まず「いきなり!?」と思われても伝えておきたいのは、今あなたたちの向き合っている仕事を、あなたたちは別に手放してもいいんだよということ。

もち巾着さんの抱いている「今の環境から逃げたい」という気持ち。
あたしはそれ、悪いことだとは1ミリも思いません。

逃げ方だけは正当に、とは忠告しておきますが、転職や労働スタイルの修正は気兼ねなく行うべきもの。
この社会でサバイブするには、必須のことだとあたしは思います。

だからお2人には、必要に応じて自分の暮らしやすい/生きやすい働き方を選び直していいのではと、第一にあたしはそうアドバイスしておきたい。

その上で、です。

職を変えるのか、労働のあり方を再考するのかは、お2人の自由に委ねられていること。
あたしが何を言おうと、最終的に決断するのはもち巾着さん、和くんさん自身です。
だから「どうするか」については、それぞれが考え、動いていくことだと思うんだけれど。

お2人はこれまで自分の時間を、自分なりの熱量で仕事にあてがってきたはず。
その過去というか、これまでのおのれの歩みを自己肯定をもって受け止めるために、自分自身をケアする機会だけは、今後どうしていくかに関わらず設けるべきだとあたしは思うの。

もち巾着さんの場合は、みずからに馴染まないと今思っている仕事、それにずっと着手してきたのであれば、その過程をプラスの観点から思い返してみてください。

日々働きながらだと埋もれてしまうけれど、その仕事から得たこと、学んだこと、実はたくさんあったりもすることに、気づけるかもしれない。

少なくとも「働き続けてきた」という事実は、掛け値なしに立派なものです。
もち巾着さん、あなたはそんな自分の仕事っぷりを、自分自身でほめてあげていいんじゃないかしら。

和くんさんの場合は、自分の今までの労働人生を、どうか他人の声という「ノイズ」から解き放ってあげてみてください。

酷いことを言ってくる人と、同じゲームに乗る必要はありません。
圧倒的な成果をその人たちに示すというのは、単に相手の思う壺。
周り回って、利益を与えてしまうだけ。

でも「死に物狂い」で何かに取り組んできたという、あなたのこれまでの生き様。
そう取り組むことができた、あなたの意志の輝き。
それは、周囲の目線と関係なく、何よりもまず讃えられるべきもの。

もし再度の「死に物狂い」がもはや難しかったとしても、あなたの生きてきた時間のきらめき、そのなかで得たたくさんの経験やつながりは、あなたのことをこれからも助けてくれるんじゃないかしら。

そんな風に、お2人のこころのありかた、自分たちに見える風景に関して、少しだけベクトル(今風に言うとマインドセット?)を変える事ができれば。

もち巾着さんと和くんさん。
あなたたちがそれぞれが今探し求めている、仕事のやりがいやモチベーションというのは、自然と見つかってくるでしょう。

あるいは、今の職種/環境ではどうしても見つからないから、やりがいやモチベーションを確保できるよう自分から変化を求めるべきという、積極的な未来の整えにつながってくるような気がするのよね。

仕事というのは、おのれそのものをなにがしかひとつのかたちにし、周囲に手渡していく営みだとあたしは思います。
だからこそ、自分が豊かでなければはじまらないという、前提を忘れないこと。
これがとっても大切なんだと、個人的には日々感じるの。

もち巾着さんにも和くんさんにも、そのことをぜひ実感し、実践していただきたい。

お二人が自分らしく、心の底から満足して働く。そんな日々が来ることを。
同じく労働人生に身をやつす仲間のひとりとして、画面の向こうから祈り続けたいと、あたしはそう思っています。

ま・と・め♡

というわけで、今回は思いっきり「仕事」というテーマに取り組んでみました。
いやぁ、働き方ひとつ取ったって、どうしても思うようにはいかない世の中よね。

でもさ、高杉晋作じゃないけれど。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」していくしか、私たちにはやりようってないわけだし、そこで大事なのは「心なりけり」というところは、今も昔も変わっちゃいないのよね。

あたしも働き続けていくために、自分のこころの有り様は、常につぶさに見つめ直していこうと思います。

ではでは皆さん、また次回。
Sitakkeね〜!

***

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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