【体験レポ】世界にひとつだけの香水をつくってきた! 大自然の真ん中の人気スポットSHIRO「みんなの工場」
先日、「香水のひみつ」という学習まんがを読んだ長女が、「ここに行ってみたい!」と目を輝かせた場所がある。
それが北海道・砂川市にあるSHIROの「みんなの工場」だ。
工場見学マニアとしては、飛行機に乗ってでも行くしかない……!
というわけで、北海道旅行に合わせて訪問してきた。
・みんなの工場とは?
札幌から車で約1時間。のどかな砂川市に「みんなの工場」はある。
正直、アクセスはそこまで良いとは言えないが、最寄り駅からは無料送迎バスもあり、多くの人が訪れる大人気スポットだ。
冒頭でもお伝えしたように、ここはSHIROが2023年4月にオープンさせた施設で“世界中から人が集まり、誰もが感動体験を持ち帰る場所”をコンセプトにしている。
ちなみに、コスメやブランドに疎い私は「SHIRO」についてあまり知らなかったが、若い女性を中心に大人気のオーガニックコスメブランドらしい。
工場見学だけでなく、カフェやキッズスペースも併設されていて、大人も子どもも楽しめる複合施設になっている。
ちなみに有料・予約制のガイド付きツアーも用意されているが、今回は予定が読めなかったため自由見学コースを選択。
・外も中も真っ白な世界
SHIROといえば、シンプルで洗練されたデザインが特徴のようだが、「みんなの工場」も白を基調とした建物で、まるで美術館のよう。
館内はガラス張りで光がよく入り、天井も高く開放感抜群。
入った瞬間から「SHIROの世界観」が広がっている。
子どもたちはさっそくプレイエリアへ直行。
大きな黒板やネット遊具、絵本やブロックがある。
大人はネットに上ることができないので、子どもに撮影をお願いしてみたが、これめちゃくちゃ楽しそうじゃないか~~!
ちなみに黒板用チョークは、日本理化学工業製。
「お母さん、このチョークの工場見学にも行ったことあるんだよ~」と子どもたちに言ってみるが、聞いてやしない。
・人気の「ブレンダーラボ」で香水づくり
さて、私のメインの工場見学だが、この日残念ながら稼働しておらず、ガラス越しに製造エリアと映像での見学だけだった。
とはいえ、研究開発室や調合室、充填室など、香水が完成するまでの流れが一望できる構造にワクワク。
次回は、平日にガイド付きツアーを予約して参加するぞ! と心に誓いながら、しばらく見つめていた……。
そして、最大のお楽しみは「ブレンダーラボ」。ここでは自分だけの香りを作る体験ができる。
整理券をもらって約70分待ちだったが、館内を見ていたら、あっという間だった。(わたしの場合、工場をずっと眺めていたからかも)
簡単な説明を受けたあと、まずはオードパルファンかボディコロンを選ぶ。
そこから香りを紙に吹きかけて試して、レシピを決めていく。
今回は家族で1本の香水を作ることにしたので、それぞれの好みが混ざったやや冒険的なレシピだ。
決まったらレシピカードに書き込み、スポイトを使って香料とアルコールを調合。
大学の研究室時代を思い出して、なんだかワクワク。
でも子どもたちの体験を優先させるため、親は出しゃばらないようぐっと我慢。
むずかしいところだけ手伝って……
最後にラベルを貼れば、世界にひとつだけの香水が完成だ。
ちなみに価格は40mL 4180円~(体験と製品代込み)。
・カフェ、ふかふか読書スペース、そしてショップ
施設内にあるおしゃれなカフェ「SHIRO CAFE」も人気で、こちらも整理券制。
ピザやパスタ、スープカレーやオムライスといった北海道素材を活かした食事メニューから、スイーツまで充実している。
今回は利用しなかったが、こちらもすぐに相当な待ち時間になっていたので、気になる方はとりあえず整理券をゲットしておくことをオススメする。
さらに、1300冊の本が並ぶふかふかソファのラウンジもあり、ゆったり読書を楽しめる。
香水や化粧品の歴史展示や、限定品を扱うショップもあって、半日いても飽きないスポットとも言える。
・世界観の細部まで楽しめる
個人的にツボだったのはトイレのマーク。
SHIROのボトルがデザインに使われていて、細部にまで世界観が行き届いている。こういう遊び心、ものすごく大好きだ。
ほかにも、無料で子ども向けのおしごと体験などもあり、楽しみ方はまだまだ広がる。
みんなの工場は、工場見学スポットというより「おしゃれスポット」としての印象が強いかもしれない。
けれど工場見学マニアとして気になるのは、やっぱり製造ライン。
次回は稼働中の現場をじっくり眺めて、「おしゃれもいいけど工場も最高だった」と胸を張りたい。
・今回訪れた店舗の詳細
店名 SHIRO みんなの工場
住所 北海道砂川市豊沼町54-1
時間 10:00~17:30
定休日 日曜日、祝日
参考リンク:SHIRO みんなの工場
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.